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ライドのロギングデビューはレザインのGPSシリーズで

どこに走りにいったのかや、今月は何km走ったか、1年でどれくらい走ったのかを記録することはサイクリングの大きな楽しみの一つだ。手っ取り早い方法としてはスマホのアプリを使う方法があるが、なによりバッテリーの消費量がきになる。長い距離を走るならやはり専用アイテムが安心だ。
 
text:江里口恭平、大宅宏幸、中島丈博 photo:岩崎竜太
presented by diatec

コスパを重視するならば

スマートフォンのアプリは便利だ。無料で多機能のアプリがいろいろあるしデータの管理もスマホのなかで完結する。でも、半日以上走るような長時間ライドでは、バッテリー残量を気にしながら走らなければならない。モバイルバッテリーを携帯して充電しながら走る方法もあるけれど、ちょっと煩わしい。なによりライフラインであるスマートフォンをハンドルに付けて走るということは、破損のリスクが少なからず高まると言える。

そこでGPS搭載のサイクルコンピュータの必要性を感じるわけだが、とりあえず投資額をおさえつつも機能が充実したバランスの良い製品を探したいところ。その候補に入れておきたいのが今回紹介するレザインのGPSシリーズだ。

レザインといえばライトや工具などの自転車アクセサリー類はもちろん、2016年にはこのGPSシリーズを発表し、GPSサイクルコンピュータ市場に参入した。小型なボディ、シンプルな機能、3万円以下の低価格がウリ。そして2018年に本体を大型化して視認性をアップした「メガ」シリーズが加わった。

メガシリーズにはカラー液晶搭載の「メガC GPS」と、モノクロ液晶搭載の「メガXL GPS」の2モデルがある。どちらも価格は2万4000円(税抜)で基本機能もほぼ同じ。違いがあるのは本体サイズ、表示できるデータの数(メガXL GPS:最多10、メガC GPS:最多8)と、稼働時間(最長でメガXL GPS:48時間、メガC GPS:32時間)。また、メガGPS XLは取り付け方向を縦横から選べる。

使い始めるのに特別な設定やスピードセンサーなど追加のパーツ取り付けは必要ない。取り付けてスイッチを入れて走り出せばGPSを受信してログが記録できる。



 
本体を横にして取り付けたときのメニュー表示例。メガXL GPSは最大で10のデータを一度に表示できる
本体を横にして取り付けたときのメニュー表示例。メガXL GPSは最大で10のデータを一度に表示できる
縦配置のメニューはこんな感じだ
縦配置のメニューはこんな感じだ
スイッチオンですぐに使いはじめられる
スイッチオンですぐに使いはじめられる
バイクへの取り付けは同梱の専用マウントが必要
バイクへの取り付けは同梱の専用マウントが必要
別売りで、レザインのGPSシリーズとライトをステム前方にセットで取り付けられるマウントも新登場
別売りで、レザインのGPSシリーズとライトをステム前方にセットで取り付けられるマウントも新登場


画面が大きくなったことにより、データが見やすくなったほか、一度に表示できるデータの数が多いのも魅力。単にサイクリングするだけなら速度、時間、距離がわかればいいし、ANT+とブルートゥースセンサーを搭載しているので、パワーメーターを使っているならパワーやTSSなども表示させられる。

またシマノDi2のワイヤレスユニットを搭載した自転車なら現在のギアポジションを表示させることも可能だ。

 
スマートフォンで受信したメッセージを見ることもできる
スマートフォンで受信したメッセージを見ることもできる
本体の操作は側面にあるハードキーで行う。写真のモデルはメガGPS XLの限定カラー「ピンク」
本体の操作は側面にあるハードキーで行う。写真のモデルはメガGPS XLの限定カラー「ピンク」
メガC GPSを取り付けたときのサイズ感
メガC GPSを取り付けたときのサイズ感
メガXL GPSを横向きにした状態
メガXL GPSを横向きにした状態

ナビ機能を使うにはちょっとステップアップが必要

メガシリーズはナビ機能も搭載している。ただ、普通のナビと違うのはルート設定をスマホのアプリから行うことだ。まずはアプリをダウンロードしてIDを登録。次に自分が走りたいエリアの地図データをダウンロードして、ルートを作成。そのルートデータをブルートゥース接続でメガ本体に転送する。あとはナビの指示に従って走るだけだ。リルートとしたい場合もスマホで。ナビ機能は操作性で勝るスマートフォンから操作できるのはメリットだ。また、本体を取り付ける向きを縦横選べるのもかなり便利だ。

 
ナビのルート設定などはスマートフォンのアプリから。本体のボタン操作よりも操作性が高いスマートフォンで設定できるほうが利便性が高い
ナビのルート設定などはスマートフォンのアプリから。本体のボタン操作よりも操作性が高いスマートフォンで設定できるほうが利便性が高い
実際のナビ画面。ルート上に矢印が見える
実際のナビ画面。ルート上に矢印が見える
テキストでの表示もある
テキストでの表示もある
ソフトウエアアップデートやマップデータのダウンロードはPC経由でも可能
ソフトウエアアップデートやマップデータのダウンロードはPC経由でも可能

実際に使ったサイスポスタッフはどう感じた?「ナビ機能を引き出すのはやっぱり大型&カラー表示」(江里口)

スマホ全盛期の今、我々の目はどうやら一度大きく便利なものに慣れてしまうと、そうでないものにストレスを感じるようになってしまったらしい。それはサイコンもまた然りで、ライド中にハンドルまわりに取り付けたサイコンが走行中にぱっと確認でき、操作もシンプルということが重要。そこにおいて、このメガC GPSはレザイン・GPSシリーズのラインナップ中で、おそらく最も多くの人に受け入れられるものだ。

大型化したメリットが最も活かされるのは、ナビ機能を使用している時だ。同シリーズの小型モデルでは、速度や距離の表示というシンプルなサイコン機能にプラスして、GPSでログをとり、矢印で進路を表示する簡単にナビが使えるというものだった。それがこのメガシリーズでは大画面化にともないマップ表示が可能となった分、ナビ機能の使いやすさが格段に上がった。走行中に「どこの交差点でどちらに曲がるか」というシンプルだけども最も大切なチェックがより容易になったし、何より決定的なのはカラー表示モデルなので、ナビ上の進路方向、経由した道、そして幹線道路などがそれぞれ色分けされているので、目をこらして頭を使わなくても画面に表示されている通りに走るだけでOK。それはGPS搭載のこの価格帯のモデルとして、他から一歩抜きんでていると言えると評したい。

多機能化した上位のサイコンと言えば、パワーメーターなどから各種データをリンクさせるトレーニング機材、というイメージが強いかもしれない。けれどこのメガCをもっともオススメできるのは、週末のサイクリングや数日かけた旅をする多くのサイクリストだ。お手頃な価格で、ただのサイコンよりもちょっと先を案内してくれる便利さが手に入る、ちょうどいい立ち位置のガジェットだ。

 
メガサイズとなった恩恵は大画面ももちろんだが、最大で32時間(メーカー公表)のバッテリーライフを実現したことが大きい。丸一日給電せず使えるというだけで、ロングライドに出た時の安心感が段違いだ
メガサイズとなった恩恵は大画面ももちろんだが、最大で32時間(メーカー公表)のバッテリーライフを実現したことが大きい。丸一日給電せず使えるというだけで、ロングライドに出た時の安心感が段違いだ

GPSサイクルコンピュータというより、むしろ純粋なサイクルコンピューターとして超優秀(大宅)

前作「スーパーGPS」も長期使用しているが、メガXL GPSの真価は速度・ケイデンス・パワー等の表示とその記録&解析という、"サイクルコンピューターに求められる純粋な性能"が超優秀で驚異的に安いことにあると思う。

それを踏まえると、まず大画面化したことで表示できる情報の量が増えたのが最もいいポイントだ。画質そのものも向上し、文字がより見やすくなっているのも良い。

一方でナビ機能だが、マップ表示が加わりかなり見やすくなったのは間違いないが、他社製品に比べると今ひとつなのは否めない。しかし、繰り返すがこのデバイスの真の価値はサイコンとしての純粋な機能と驚異的コスパにあると思うので、あくまでナビ機能はおまけ程度にとらえた方が良いだろう。

「最近のサイクルコンピューターは高すぎるんだよな、そんなに多機能はなのはいらないんだけどな」という人には絶対にお薦めできる一品だ。
 

spec

「メガXL GPS」
価格/2万4000円(税抜)
サイズ/57.5×78.3×26.6(mm)
スクリーンサイズ/35.3×58.5(mm)
重量/83g
最大駆動時間/48時間
最大表示項目/10項目


「メガC GPS」
価格/2万4000円(税抜)
サイズ/50.5×77.2×26.9(mm)
スクリーンサイズ/33.8×45.1(mm)
重量/73g
最大駆動時間/32時間
最大表示項目/8項目