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参加チームが21チームに増加! 2018ジャパンカップサイクルロードレース記者発表会

今年のジャパンカップはUCI規則の変更に伴い、参加チーム数が21チームに増加。最大で126選手が、拡張整備された宇都宮市森林公園周回コースのスタートラインに並ぶ予定だ

今年はYouTube「J SPORTS公式チャンネル」でライブ配信


栃木県宇都宮市で、10月19日から21日に開催される2018ジャパンカップサイクルロードレースの記者発表会が、9月19日に東京都内のスバル・スタースクエア(東京都渋谷区恵比寿)で行われ、すでに発表済みの開催概要と、待望の参加選手が発表された。

記者発表会は、今年もツアー・オブ・ジャパン・イベントディレクターの栗村修氏と、宇都宮ブリッツェンの廣瀬佳正GMがナビゲーターを務める形で進められ、その模様はYouTubeの「Japan cupチャンネル」と、下野新聞の動画サイト「MOVEMATE」でライブ配信された。

27回目となる今年のジャパンカップは、例年通り10月19日(金)にチームプレゼンテーションを行い、20日(土)に宇都宮市大通り周回コースでクリテリウム(1周2.25km×17周=38.25km)、21日(日)に宇都宮市森林公園周回コースで本戦のUCIレース(1周10.3km ×14周=144.2km)を行う予定だ。
 
今年は21日のジャパンカップサイクルロードレース(アジアツアー1.HC)が、YouTubeの「J SPORTS公式チャンネル」でLIVE配信され、世界中のレースファンが無料で視聴できるようになる。

19日に行われるチームプレゼンテーションも、YouTubeの「Japan cupチャンネル」と、下野新聞の動画サイト「MOVEMATE」でライブ配信される予定なので見逃せない。

UCI規則変更で参加チームが21チームに増加!

選手発表のナビゲーターを務めた栗村修氏(左)と、宇都宮ブリッツェンの廣瀬佳正GM(右)
選手発表のナビゲーターを務めた栗村修氏(左)と、宇都宮ブリッツェンの廣瀬佳正GM(右)
宇都宮市森林公園の森づくり支援に対する感謝状が、佐藤市長から株式会社SUBARUに贈られた
宇都宮市森林公園の森づくり支援に対する感謝状が、佐藤市長から株式会社SUBARUに贈られた
宇都宮市のマスコットキャラクター、ミヤリーも記者発表会にやってきた
宇都宮市のマスコットキャラクター、ミヤリーも記者発表会にやってきた
今シーズンはUCI規則(2.2.002)が変更し、アジアツアー1.HCのレースは最低参加人数が120人と定められた。ジャパンカップは1チームの参加人数を増やし、海外から招待するUCIコンチネンタルチームの数を増やすことで、この規則変更に対応した。

例年ジャパンカップは1チーム5人編成だったが、今年は1チーム6人編成になる。参加チーム数は21チームに増え、最大で126人の選手が森林公園周回コースのスタートラインに並ぶ予定だ。

この参加選手数の増加に対応するために、宇都宮市は森林公園の整備を行い、スタート・フィニッシュ地点の拡張を実施。チームピットエリアとコースの間にあった木も伐採し、21チーム分のテントを設置できるように改善した。

森林公園内の約50ヘクタールの市有林も、大会冠スポンサーである株式会社SUBARUの支援を受け、宇都宮市は森林保全活動、整備活動を行ってレース観戦環境の向上に努めている。

27回大会に参加する21チーム中、海外から来日するのは13チームで、UCIワールドチームが5チーム、UCIプロコンチネンタルチームが3チーム、UCIコンチネンタルチームが5チームという内訳になっている。

UCIワールドチームは、昨年よりは1チームの多いが、25回記念大会だった2016年よりも1チーム少ない。UCIプロコンチネンタルチームは1チーム増え、UCIコンチネンタルチームは昨年よりも4チーム多くなった。

国内のUCIコンチネンタルチームは昨年よりも1チーム多く、厳しい選考基準により選ばれた6チームと、いわゆる『地元枠』と呼ばれる主催者招待枠で選ばれた1チームの合計7チームが参加。これにジャパンナショナルチームが加わる。
 
記者発表会で主催者代表挨拶を行った、大会実行委員委員会会長である宇都宮市の佐藤栄一市長は、今大会に先立ってスイスのローザンヌにある国際自転車競技連合(UCI)本部を訪問し、ジャパンカップがさらに大きなものとなるためのアドバイスや、さらに上を目指した大会になるための様々な協力をもらう確約も得た、と話していた。

 

ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリアの来日が追加発表された

2年ぶりの来日になるオーストラリアのミッチェルトン・スコット
2年ぶりの来日になるオーストラリアのミッチェルトン・スコット
BMCがタイトルスポンサーで走るのはこれが最後になる米国のBMCレーシングチーム
BMCがタイトルスポンサーで走るのはこれが最後になる米国のBMCレーシングチーム
トレック・セガフレードの別府選手はメッセージビデオで記者発表会に登場した
トレック・セガフレードの別府選手はメッセージビデオで記者発表会に登場した
今年もジャパンカップは、中国で開催されるUCIワールドツアー最終戦のツアー・オブ・グアンシー(10月16〜21日)と日程が重なる厳しい条件下での開催になるが、現時点での参加予定選手には有名どころが大勢揃っている。

UCIワールドチームは昨年と同じ4チームに、オーストラリアのミッチェルトン・スコットが加わった。ミッチェルトン・スコットはチーム名称がオリカ・バイクエクスチェンジだった2016年以来、2年ぶりの参加になる。その時3位に入ったロバート・パワー(オーストラリア)が、今年の参加メンバーに入っている。

2016年にも来日したパリ〜ルーベ勝者のマシュー・ヘイマン(オーストラリア)は、来年1月のツアー・ダウンアンダー(UCIワールドチーム)を走って引退することを表明しているため、日本で走る姿が見られるのはこれが最後になる。

米国のBMCレーシングチームで来日するサイモン・ゲランス(オーストラリア)も今季で引退すると発表しているため、ジャパンカップが引退レースになるはずだ。

日本の別府史之が所属する米国のトレック・セガフレードは、昨年体調不良で来日をキャンセルしたジョン・デゲンコルプ(ドイツ)が参加メンバーに入っている。彼は今年のツール・ド・フランスのルーベにゴールした石畳ステージで、念願のツール区間初優勝を果たした。

UCIプロコンチネンタルチームは、すでに発表されていたNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ(イタリア)とチーム ノボノルディスク(米国)に加えて、ウィリエールトリエスティーナ・セッレイタリア(イタリア)の参加が決まった。
昨年に続いて2度目の来日となるチームロットNL・ユンボ
昨年に続いて2度目の来日となるチームロットNL・ユンボ
常連のチームEFエデュケーションファースト・ドラパック P/B キャノンデール
常連のチームEFエデュケーションファースト・ドラパック P/B キャノンデール
ベテランのポッツァートは引退レースになるのかどうかが気になるところだ(©Bettiniphoto)
ベテランのポッツァートは引退レースになるのかどうかが気になるところだ(©Bettiniphoto)
エースとして参加メンバーに名を連ねているフィリッポ・ポッツァート(イタリア)は、ツアー・オブ・ジャパンで来日したことはあるが、ジャパンカップは初参戦になる。彼は今季で引退する予定を変更し、来季CCCがスポンサーになるBMCレーシングチームに移籍してもう一年走るという噂もあるので、来日が実現したら、ぜひ直接聞いてみたいものだ。

昨年の優勝者であるマルコ・カノラ(イタリア)が所属しているNIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニは、まだ参加選手が決まっていないが、6月のイタリア選手権が公式戦の引退レースだったダミアーノ・クネゴ(イタリア)が、土曜日のクリテリウムだけ走るサプライズに期待したい。


5チームに増えた海外のUCIコンチネンタルチームで最も注目されているのは、今季は台湾登録からスロベニア登録になったリュブリャナ・グスト・ザウラムだ。昨年までアタッキ・チームグストの名称で活動していたチームと言ったほうがわかりやすいだろう。

このチームのエースとして来日を予定しているのは、今年8月に開催されたツール・ド・ラブニールで総合優勝した19歳のクライマー、タディ・ボガチャル(スロベニア)だ。記者発表会のナビゲーターを務めた栗村氏は、彼をイチオシの選手に選んでいた。





※参加予定選手は9月19日の記者発表会時点のもの。最新情報は公式サイトでチェック!

2018ジャパンカップサイクルロードレース参加予定チーム&選手

UCIワールドチーム (5チーム)

■BMCレーシングチーム(アメリカ)
アルベルト・ベッティオール
アレクサンダー・エヴァンス
サイモン・ゲランス
フレディ・オヴェット
ニコラ・ロッシュ
ジョセフ・ロスコフ
(リザーブ)フランシスコホセ・ベントソ、ロイック・ヴリーヘン、ダニロ・ヴィス

■ミッチェルトン・スコット(オーストラリア)
マシュー・ヘイマン
ロバート・パワー
ジャック・ヘイグ
スヴェイン・タフト
ブラヤン・チャベス・ルビオ
ロバート・スタナード
(リザーブ)ミヒャエル・アルバジーニ、ソン・シャオロン、ロジャー・クルーゲ

■チームEFエデュケーションファースト・ドラパック P/B キャノンデール(アメリカ)
ネイサン・ブラウン
ジョゼフロイド・ドンブロウスキー
ローガン・オーウェン
ダニエル・モレノ
サイラス・モンク
ホセ・フェルナンデス・ネヴェス
(リザーブ)マッティ・ブレシェル、ブレンダン・キャンティ

■チームロットNL・ユンボ(オランダ)
ジョージ・ベネット
ラルス・ボーム
クーン・ボーマン
ダーン・オリヴィエ
フロリス・デティール
アントワン・トルーク
(リザーブ)ブラム・タンキンク、ロベルト・ヴァーグナー、ヤン・マース

■トレック・セガフレード(アメリカ)
エウジェニオ・アラファーチ
別府史之
クーン・デコルト
ジョン・デゲンコルプ
ローラン・ディディエ
ファビオ・フェッリーネ
(リザーブ)ニクラス・イ、ツガブ・グルマイ、ボーイ・ファンポッペル


UCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム(3チーム)

■NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ(イタリア)
未定

■チーム ノボノルディスク(アメリカ)
ファビオ・カラブリア
ヨーナス・ヘンッタラ
ダビ・ロサノ
シャルル・プラネ
ウンベルト・ポーリ
クリストファー・ウィリアムズ
(リザーブ)アンドレーア・ペロン、リード・マクルーア、オリバー・ベーリンガー

■ウィリエール・トリエスティーナ・セッレ・イタリア(イタリア)
フィリッポ・ポッツァート
ジュゼッペ・フォンツィ
ルーカ・ラッジョ
エドアルド・ザルディー二
エウゲルト・ズパ
セバスチャン・ショーンベルゲル
(リザーブ)マッテーオ・ブザート、マッシモ・ローザ、マルコ・コレダーン


UCIコンチネンタルチーム(海外/5チーム)

■オーストラリアン・サイクリングアカデミー・ライド・サンシャイン・コースト(オーストラリア)
マイケル・ポッター
トビー・オーチャード
アシュリー・マカイ
ジョナソン・ノーブル
サム・ウェルスフォード
キャメロン・スコット
(リザーブ)アマーニ・ドレイク

■セブンイレブン・クリック・ロードバイクフィリピン
未定

■リュブリャナ・グスト・ザウラム(スロベニア)
タディ・ボガチャル
ジガ・イエルマン
ベンジャミン・ヒル
ジガ・ルチガイ
ヴィクトル・ポトチキ
ティモシー・ガイ
(リザーブ)ティレン・フィンクストゥ、マティッチ・グロシェリ、イジドール・ピンコ

■タイランド・コンチネンタル・サイクリングチーム(タイ)
アリヤ・フンサヴァト
ピーラポル・チャウチャンクワン
ナブティ・リーフォンユー
プーチョン・サウドンシン
サラウト・シリロンナチャイ
スラキット・ブーンラタナタナコーン

■トレンガヌ・サイクリングチーム(マレーシア)
モハマド・シャルゥ・マット・アミン
ヌル・アミル・ファルディン・マズキ
ヌラル=エルデネ・バトムンフ
ゴー・チュン・ファン
アルチョム・オヴェチキン
メッケル・エヨブ
(リザーブ)アフィーク・オスマン、イルワンディ・ラカセク、ズランドリ・アミン・ズクネン


UCIコンチネンタルチーム(国内/7チーム)

■キナンサイクリングチーム
山本元喜
トマ・ルバ
中島康晴(※クリテリウムのみ)
マルコス・ガルシア(※ロードレースのみ)
サルバドール・グアルディオラ・トーラ
新城雄大
山本大喜
(リザーブ)中西健児、雨乞竜己、椿大志

■チーム右京
オスカル・プジョル・ムニョス
ベンジャミ・プラデス・レヴェルテル
ロビー・ハッカー
レイモンド・クレダー(※クリテリウムのみ)
小石祐馬(※ロードレースのみ)
畑中勇介
武山晃輔
(リザーブ)平井栄一、平塚吉光、吉岡直哉

■宇都宮ブリッツェン
増田成幸
鈴木 譲
鈴木 龍
阿部嵩之(※クリテリウムのみ)
雨澤毅明(※ロードレースのみ)
小野寺 玲
岡 篤志
(リザーブ)飯野智行、馬渡伸弥

■マトリックスパワータグ
ホセ・ヴィンセンテ・トリビオ・アルコレア
アイラン・フェルナンデス・カサソラ
佐野淳哉
土井雪広
安原大貴
向川尚樹(※クリテリウムのみ)
田窪賢次(※ロードレースのみ)

■チームブリヂストンサイクリング
未定

■シマノレーシングチーム
入部正太朗
木村圭佑
湊 諒
黒枝咲哉
横山航太
中田拓也
(リザーブ)小山貴大、秋田拓磨

■那須ブラーゼン ※主催者招待枠
下島将輝
西尾勇人
岸 崇仁
吉田悠人
永吉篤弥(※クリテリウムのみ)
樋口峻明
柴田雅之(※ロードレースのみ)


ナショナルチーム(1チーム)

■ジャパンナショナルチーム
未定
 
※参加予定選手は9月19日の記者発表会時点のもの。最新情報は公式サイトでチェック!
 

クリテリウムの招待選手でイタリアのモーリが2年ぶりに来日

モーリは記者発表会にメッセージビデオを送ってくれた
モーリは記者発表会にメッセージビデオを送ってくれた
実はモーリは、4月のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで「今年はクリテリウムでまた日本に行けるかも!」と話していた
実はモーリは、4月のリエージュ〜バストーニュ〜リエージュで「今年はクリテリウムでまた日本に行けるかも!」と話していた
ジャパンカップサイクルロードレースの前哨戦として、土曜日に宇都宮市大通り周回コースで開催されるジャパンカップクリテリウムにのみ参加するクリテリウムスペシャルチームは、昨年から名称が「クリテリウムスペシャルライダーズ」に変わった。

今年は海外からの招待選手として、2007年にジャパンカップで優勝したイタリアのマヌエーレ・モーリ(UAEチーム・エミレーツ)が2年ぶりで来日することが決まった。日本が大好きなモーリは、昨年も来日を切望していたが、残念ながらチームが招待を受けられなかった。

逃げ切り優勝したことがある日曜日のロードレースに参加できないのは残念だが、クリテリウムでもモーリは2016年に3位だった実力者だ。彼はジャパンカップの1週間前に開催されるイタリアのイル・ロンバルディア(UCIワールドツアー)まで走る予定なので、トップコンディションで来日するはずだ。


■クリテリウムスペシャルライダース
マヌエーレ・モーリ(UAEチーム・エミレーツ)
(他未定)

 

2018ジャパンカップサイクルロードレース 開催概要

名称:2018 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE (2018ジャパンカップサイクルロードレース) 
主催:宇都宮市
主管:公益財団法人 日本自転車競技連盟、 ジャパンカップサイクルロードレース実行委員会、
   NPO法人ジャパンカップサイクルロードレース協会 
公認:UCI(国際自転車競技連合)

日程・会場:
・10月19日(⾦)TEAM PRESENTATION
会場:オリオンスクエア(宇都宮市中心市街地)
・10月20日(土)2018 JAPAN CUP CRITERIUM
会場:宇都宮市大通り周回コース(1周2.25km×17周=38.25km)
・10月21日(日)2018 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE
会場:宇都宮市森林公園周回コース(1周10.3km ×14周=144.2km)

※詳細な時間は公式ウェブサイトにて順次発表いたします。

規則:UCI競技規則および大会特別規則による
問い合わせ:ジャパンカップサイクルロードレース運営事務局 メール:info@japancup.gr.jp

大会公式サイト

 
森林公園の周回コースは今年もショートコースが使用される
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公式グッズは今年も充実! 
公式グッズは今年も充実! 

過去10年のジャパンカップ優勝者

2008  ダミアーノ・クネゴ(ランプレ/イタリア)
2009  クリスアンケル・セーレンセン(サクソバンク/デンマーク)
2010  ダニエル・マーティン(ガーミン/アイルランド)
2011  ネイサン・ハース(ジェネシス/オーストラリア)
2012  イバン・バッソ(リクィガス/イタリア)
2013  ジャック・バウアー(ガーミン/ニュージーランド)
*マイケル・ロジャース(チームサクソ・ティンコフ)がクレンブテロール陽性で優勝を剥奪されたため、2位のバウアーが繰り上げ優勝
2014  ネイサン・ハース(ガーミン・シャープ/オーストラリア)
2015  バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/オランダ)
2016  ダヴィデ・ヴィッレッラ(キャノンデール・ドラパック/イタリア)
2017  マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ・ヨーロッパオヴィーニ/イタリア)