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7サドル カーボンむきだしでわずか数十gのモデルもあれば、ジェルなどの緩衝材を内包してクッション性を重視したものもある。解剖学的な観点から改良が進み、今では100g台でも十分ロングライドに使えるものも多い。 6フレーム 言うまでもなく、ロードバイクの骨格。900gを切るものから2kg近いものまで価格や用途によりさまざまだが、一般的には高価なものほど軽い傾向にある。素材はカーボン、アルミ、スチール、チタンなど。現在ではアルミとカーボンが市場の中核を成している。 1ハンドル ロードバイクの象徴とも言うべき、ドロップハンドル。この形状がポイントで、ブラケット(ブレーキレバーの根元)を握るのが基本ポジションだが、バーの上部を握ればリラックスした姿勢を取れるし(ただし、ブレーキレバーに手が届かないので安全な場所でのみ)、バーの下を握ればより空気抵抗の少ないポジションになる。
8ブレーキ ロードバイクとほかのバイクを区別するときにポイントとなるのが、このキャリパーブレーキ。1本の軸でフレームに取り付けるのが特徴で、軽量ながら強力な制動力を持つ。
2シフト&ブレーキレバー ブレーキレバーと、変速操作を行なうシフトレバーは、写真のように統合されている。1990年に初めてリリースした本家のシマノでは「デュアルコントロールレバー」と呼ぶが、各社で構造も名称も異なる。ルックスや操作感など、好みで選びたいパーツ。ただし変速機との互換性を考慮する必要がある。
9ディレーラー いわゆる変速機。本体が内外に動くことにより、チェーンを移動させて変速する。ロード用の変速機は、前2もしくは3段、後ろは10段対応が一般的。
3フォーク コーナリング時やブレーキング時の操作性、振動吸収性……とさまざまな性能をつかさどる重要パーツ。廉価モデルでも、軽く振動吸収性に秀でたカーボンを採用することが多い。
10チェーンホイール ロードバイクのギヤ比は高い(=重い)と思われがちだ。しかし、一般的なロードで最も低い(=軽い)ギヤ比だと一般車(33T×14Tが多い)の69%程度になる。一方、高いギヤ比だと、2倍になる。つまり幅広いギヤの選択が可能なのだ。しかも写真のバイクのように、コンパクトドライブと呼ばれる小さなギヤのついたチェーンホイールなら、さらにギヤ比を低くできる。
4ホイール 最も動きの多い部品ながら、大きな重量物でもあるホイール。しかもライダーが発生させるパワーを支えているパーツでもある。ゆえにココを軽く、強くするのが走行性能アップの近道である。さらに、大きな空気抵抗を生み出す部分なので、スポークの本数を減らすなどの工夫で、エアロ効果も大きい。
11ペダル 脱ビギナーの第一歩として試したい、ビンディングペダル。専用のペダルとシューズを使い、スキーの金具のようにシューズをペダルに固定するシステムだ。これでペダルをこぐ効率が格段にアップ。 5タイヤ 唯一地面とコンタクトしているパーツだが、その接地面積はわずか人差し指の先ほど。しかし、プロライダーのなかには時速100kmに迫るスピードでダウンヒルする選手もいる。たった200g程度と軽いが、最先端のテクノロジーが詰まっている。
●バイク:コルナゴ・CLX105 世界屈指のレーシングブランドである、イタリアのコルナゴ。その技術を集めて作られたCLXは、突出した快適性とクセのないハンドリングがウリのビギナーにもお薦めできる一台。フレームセット価格/31万2900円、完成車価格/35万4900円 エヌビーエス TEL:072・254・3423
spec.
●フレーム/カーボン フォーク/コルナゴ・ストリートカーボン●コンポーネント/シマノ・105 チェーンホイール/FSA・ゴッサマー●ハンドル/FSA・オメガ●ステム/FSA・OS170●ホイール/マヴィック・アクシウム●タイヤ/マキシス・デトネイター(700×23C)●サドル/プロロゴ・チョイス●ペダル/シマノ・PD-7810(販売時は付属しない) ●実測重量/8.6kg
SPEC
●フレーム/オルベア・オルカ 36万5400円●コンポーネント/カンパニョーロ・コーラス 21万210円●ホイール/カンパニョーロ・ボーラウルトラ 44万9295円●ステム/チネリ・ネオカーボ 3万8850円●ハンドル/チネリ・ラムバー 4万7250円●サドル/セラサンマルコ・カイマノ 1万2600円●ペダル/タイム・RXSチタンカーボン 3万6540●タイヤ/ユッチンソン・カーボンコンプ 2万5200円
SPEC
●フレーム/ジャイアント・TCRコンポジット フレームセット価格/17万8500円●コンポーネント/シマノ・105●ブレーキキャリパー/テクトロ・ロード●チェーンホイール/FSA・ゴッサマー●ホイール/エークラス・ALXG00 ●ステム/イーストン・EA30 ●ハンドル/イーストン・EA30 ●サドル/ジャイアント・TCRロード●ペダル/付属しない●タイヤ/ミシュラン・ダイナミック
 完成車で10万円を切るモデルもあれば、上を見ると100万円を超えるものまである。自転車はフレームをはじめとする部品のかたまりである。ロードバイクは完成車、つまり自転車の体を成した状態か、フレームセット(たいていはフォーク、ヘッドセットが含まれる)での販売となる。または、下のジャイアント・TCRコンポジットのように、その両方が並売されている場合がある。
 それでは、フレーム売りのTCRコンポジットに完成車売り同様のパーツを購入して組み付けたら、TCRコンポジット3と同じ価格になるのか? 答えはノーである。
 中間マージンの差やメーカーの販売戦略などの理由で、完成車売りはフレーム売りよりも多かれ少なかれ買い得に設定されている。それならフレーム売りは損だ、というのは早計。2台目(またはそれ以降)用にパーツを組み替えたり、余ったパーツを利用するならばお得といえるだろう。そもそもトップモデルには、フレーム売りしか設定されていないことも多い。
 ともあれ、手軽にロードバイクに乗るなら、最初の1台は完成車売りから始めるのがいいだろう。

プロレースで活躍するマドンSSL6.9を筆頭に、レースモデルという位置づけのマドンシリーズ。下位モデルのこの《5.0》でも同じ設計のフレームを採用し、数年前までトップエンドのバイクに使用されていた「OCLV120」というカーボン素材を用いている。当然、前傾した乗車姿勢になるが、長さや角度の異なるステムに交換することで、より上半身の立った安楽なポジションにすることもできる。

2台のシルエットを重ねると上図のようになる。ハンドル位置の高さがよくわかる
マドン5.0と同様、OCLV120カーボンをフレームの素材に使用する。しかしターゲットとするユーザーが異なり、レーシーでありながらキツイ前傾姿勢を強いられないフレーム設計となっている。パーツの選択もトリプルギヤのチェーンホイールを採用したり、より太いタイヤを履けるブレーキを選択するなど、エントリーライダーや非レース志向のユーザーを意識した作りとなっている。レース志向のモデルに加えて、こうしたコンフォートバイクをラインナップに加えるブランドが徐々に増えている。
細いタイヤがロードバイクのシンボル。2台ともタイヤの太さはb23Cnという幅23ルの一般的な規格だが、28Cなど太めのタイヤにも対応できるよう、パイロット5.0にはタイヤとのクリアランスが大きいブレーキが装備されている。 パイロット5.0はチューブの接合部が少し下がっているのに注目。これは「スローピング」と呼ばれる、低重心やまたぎやすさをねらったスタイルだ。昔からのサイクリストには、マドン5.0のようなトップチューブが水平な「ホリゾンタル」タイプがしっくりくるだろうか。 マドン5.0は歯数が53T×39Tのチェーンリングと12T-25Tのスプロケットを装備。ある程度脚力がなければ、これでペダルをクルクルと回して坂を上るのは少しつらい。一方、パイロット5.0は50T×39T×30Tのトリプルギヤ。急勾配にも対応できる。 パイロット5.0のほうがフレームのヘッドチューブが長く、ハンドル位置が高い。そのためリラックスしたポジションで乗ることができる。反面、前傾が強くなるマドン5.0のほうが、パワーのあるライダーにとっては上半身の力を生かせるポジションだといえる。

フランス発祥のツーリング車。ゆったりとした設計、荷物の積載を前提にした頑丈な作りでロードバイクとは一線を画す。幅30ル以上の太めのタイヤも特徴。国内で完成車販売しているのは丸石サイクル、アラヤ、パナソニックなど。東叡社などのオーダー車も根強い人気がある。

トラック競技で用いられる、変速のない固定ギヤ(リヤホイールが空転しない)のバイク。競技を念頭に置いているため、ブレーキを取り付けるネジ穴さえないものがほとんどだが、街乗り用に前後ブレーキを装着できるモデルも増えてきた。

人工の障害物を設置したオフロードで競う「シクロクロス」用バイク。ホイール径などロードバイクに酷似するフォルムだが、ブロックパターンのある太いタイヤを履いているのが特徴で、フレームとのクリアランスを稼ぐためにカンチレバーブレーキを備える。
「コンポーネント」とは、駆動&制動系パーツの総称。総合メーカーは日本のシマノ、イタリアのカンパニョーロ、07年からロード部門を展開するアメリカのスラムの3社が、メイン。
 同じメーカーによるコンポーネントでもいくつかのグレードに分かれ、シマノ製なら5つのグレードが存在する。その差は素材、仕上げ、機構。たとえば最上位の「デュラエース」のスプロケットは10速で素材の一部に軽量なチタンが採用されるが、下位グレードの「ソラ」は8速でスチール、といった具合。当然、ソラのほうが手ごろな価格で手に入る。
 どのグレードでもスポーツバイクには十分な機能を備えているが、レースなど本格的な用途には精度、耐久性といった点から中級グレード以上のものがお薦めだ。
大きな負荷と摩耗に耐えるパーツなので、素材はスチールを採用。ハイグレードでは、より質感の高い表面処理やプレートとピンの穴開け加工による軽量化が施される
フロントの変速機。中級グレード以上になるとチェーンを動かすときの変形が少なく、キレのいい変速が可能になる
クランクセットともいう。ライダーのパワーを受け止めるため大きな重量を占めるパーツなので、各社が軽量化に腐心する。スラムとカンパニョーロではアームにカーボンを採用、一方シマノでは中空のアルミにこだわる
リヤのギヤのこと。素材には摩耗に強いスチールが使われるが、トップグレードでは負荷の少ないロー側に軽量なチタンが用いられる。グレード間で変速性能に大きな違いはない
本体は共通してアルミだが、上位グレードではより強度の高い処理が施される。写真のカンパニョーロではレコード〜ベローチェに「スケルトンブレーキ」という、大胆な肉抜きを施す シマノではソラが8速、ティアグラが9速、それ以上が10速と差別化が図られる。一方カンパニョーロ、スラムは全グレードで10速化を果たしている
各メーカーで機構が大きく異なり、コンポーネント選びの核となるパーツ。写真のスラムは1本のレバーがアップ/ダウンシフトの役割を担うが、シマノとカンパニョーロではそれぞれの機能が独立している
フレームに取り付けてチェーンホイールを支えるパーツ。チェーンホイールの軸とベアリングを含むユニットだったが、いまではほとんどのチェーンホイールが軸と一体化し、BBはベアリングの役目のみとなった

Aカンパニョーロの最高峰。価格はぶっちぎりで高いが、相応に変速・ブレーキ性能とも高く、仕上げも抜群。実用第一のレーシングコンポながら、所有する喜びも与えてくれる一品
B「ダブルタップ」と称される、1本のレバーがアップ/ダウンシフトを司る独自の変速レバーがウリ。このスラム自慢のシステムを手ごろな価格で体験できる
Cレースでも何ら不満のない性能でありながら、抜群のコストパフォーマンスを発揮。20万円台の完成車によく採用されていることからもわかるとおり、「間違いのない」コンポ
Dスケルトンブレーキやウルトラトルククランク(シャフト一体型のクランク)といったレコード譲りの機構を3分の1以下の価格で手に入れられる、お買い得コンポーネント
E重量はかさんでしまうが、エントリーグレードながらスポーツ走行には支障ない変速性能。いまだ8速である点は惜しいが、圧倒的な値ごろ感に並ぶものはない
フォース
ライバル
価格
重量
価格
重量
リヤディレイラー
1万8869円
178g
1万1330円
190g
フロントディレイラー
7025円
88g
6164円
88g
シフト/ブレーキレバー
6万9552円
305g
4万5297円
335g
ブレーキキャリパー
2万9127円
279g
1万9415円
290g
クランクセット**
6万365円
774g
2万8476円
826g
ボトムブラケット
-
-
-
-
カセットスプロケット
1万259円
220g
1万259円
220g
チェーン
7770円
265g
6321円
265g
合計
20万2967円
2109g
12万7262円
2220g
**GXP BB付属
デュラエース
アルテグラ
105
ティアグラ
ソラ
価格
重量
価格
重量
価格
重量
価格
重量
価格
重量
リヤディレイラー
1万2495円
180g
7350円
209g
5355円
221g
3900円
257g
1995円
265g
フロントディレイラー
8190円
74g
3980円
89g
3045円
95g
2839円
101g
1890円
110g
シフト/ブレーキレバー
4万1580円
420g
3万1815円
490g
2万5410円
500g
2万2927円
496g
1万2810円
445g
ブレーキキャリパー
2万4675円
314g
1万2075円
330g
8610円
359g
5410円
373g
3780円
348g
クランクセット*
3万9480円
740g*
1万9530円
833g*
1万5540円
836g
8574円
990g
5985円
864g
ボトムブラケット
3885円
-
3465円
-
2940円
-
3299円
-
2310円
262g
カセットスプロケット
1万5645円
173g
6405円
217g
5250円
219g
3360円
215g
2100円
278g
チェーン
3360円
280g
2730円
280g
2310円
280g
1365円
304g
1260円
335g
合計
14万9310円
2181g
8万7350円
2448g
6万8460円
2510g
5万1674円
2736g
3万2130円
2907g
*170gのクランクでBB込み
レコード
コーラス
ケンタウル
ヴェローチェ
ミラージュ
ゼノン
価格
重量
価格
重量
価格
重量
価格
重量
価格
重量
価格
重量
リヤディレイラー
4万7040円
184g
3万2025円
202g
1万6170円
227g
1万500円
250g
9870円
269g
5670円
253g
フロントディレイラー
1万8690円
69g
1万3860円
74g
5985円
86g
5355円
93g
3990円
99g
3885円
108g
シフト/ブレーキレバー
5万1450円
324g
4万3470円
348g
2万8560円
334g
1万8585円
351g
1万6170円
352g
1万2915円
363g
ブレーキキャリパー
4万3260円
279g
3万1290円
326g
2万370円
334g
1万5435円
349g
6825円
340g
6825円
340g
クランクセット
9万1350円
643g
5万7120円
679g
2万6355円
828g
2万3730円
836g
2万1315円
876g
1万1865円
768g
ボトムブラケット
2835円
49g
2835円
49g
2835円
49g
2835円
49g
2835円
49g
2520円
299g
カセットスプロケット
3万7065円
156g
2万3520円
220g
1万7115円
233g
1万2600円
250g
1万500円
259g
1万500円
259g
チェーン
7560円
241g
6090円
255g
6090円
255g
5670円
258g
5670円
258g
5670円
258g
合計
29万9250円
1945g
21万210円
2153g
12万3480円
2346g
9万4710円
2436g
7万7175円
2502g
5万9850円
2648g
 フレームの乗り味や重量を決める要因の一つが、素材だ。しかも、価格にダイレクトに反映されてくる。同じメーカーでもさまざまな素材を使い分けるのは、ニーズに応じたキャラクターと価格のフレームを製作するためにほかならない。
 右に挙げたのが主要な4つの素材だ。軽量で振動吸収性に優れるカーボン、軽量で硬めの乗り味になるアルミ、重量はあるがしなやかなスチール、軽量で適度なしなりがあるチタン。一概には言えないが、大まかな傾向を挙げるとこうなる。
●90年代半ばまではトップモデルの一部に採用されるにとどまっていたが、ここ数年でグッと身近になった素材。カーボン繊維を編んだシートを重ねていく製法のため、設計と重量/強度のバランスの自由度が高いのが特徴。ハイエンドのモデルに多く採用される ●アルミニウムに銅、亜鉛、マグネシウムなどを少量添加した合金がフレームに多く採用される。スチールに比べて重量の割に強度が高いため、軽量なフレームを作れる。フレームで20万円を超えるものから、完成車で10万円を切るものまで、合金の素材と後処理によって価格はまちまち
●古くからフレームに用いられる素材。クロム、モリブデン、ニッケルなどの合金が多く用いられる。オーダー車に代表されるクラシカルなバイクに多く見られる一方で、肉薄で軽量化を意識したモデルもあるが、全体に縮小傾向は否めない ●アルミ合金に比べて重さは1.6倍あるが、引っ張り強度は2倍あり、より軽量なフレームになる。原料が高価なため、一部のチタン専業メーカーを除き、各社ラインナップに顔を見せることは少ない。しかし、独特の角の取れた乗り味にファンも多い