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大会史上最難関となった210km!「2018スポニチ佐渡ロングライド210」レポート

イベント
国内で開催されるロングライドイベントとしては最長クラスの距離となる210kmを走る、「2018スポニチ佐渡ロングライド210」。第13回目となる今回は、大会前に発生した落石による道路封鎖からコースが変更され、後半に標高差385mのヒルクライムが追加。距離だけでなく上りも十分に楽しめるコースとなった。ゲストライダーの石垣美帆さんも210kmを大満喫!?
(text:江里口恭平、photo:山内潤也)
 

国内最長クラスのロングライドイベントで佐渡を満喫!

佐渡の絶景スポットである、北端の「大野亀」。日中は初夏らしい清々しさのなか、青空と海と佐渡の大自然に囲まれ参加者は走った
佐渡の絶景スポットである、北端の「大野亀」。日中は初夏らしい清々しさのなか、青空と海と佐渡の大自然に囲まれ参加者は走った
大会当日は朝4時台から集合がかかる。カテゴリー順にスタート地点に並ぶ参加者の列はすごい長さ!
大会当日は朝4時台から集合がかかる。カテゴリー順にスタート地点に並ぶ参加者の列はすごい長さ!
心配された天候も徐々に回復していく。海岸線に沿って続く棚田の中を進む
心配された天候も徐々に回復していく。海岸線に沿って続く棚田の中を進む
各エイドステーションではおにぎりやフルーツから甘味まで、さまざまな種類のグルメが提供される
各エイドステーションではおにぎりやフルーツから甘味まで、さまざまな種類のグルメが提供される

新潟県佐渡島で開催される「2018スポニチ佐渡ロングライド210」。目玉となる佐渡島一周210kmを走るAコースや、島の北半分である「大佐渡」130kmを走るBコース、より佐渡島に日帰りが容易なコースを設定している100kmを走るCコースす、佐渡の名所である佐渡金山を上りグルメを楽しむDコースなど、様々なコースが設定され、すべてのコース合わせて3496人に及ぶ参加者を一挙に迎える。まさに名実ともに国内最大規模のロングライドイベントのひとつである。

今回はAコース210kmにおいて、100kmを超えてからの後半の区間が、落石による道路閉鎖となった影響から一部にコース変更が行われた。それによってこれまで平坦の海岸線であった区間は、標高差385mの山岳区間となった。

前日までは5月末とは思えない冷気と激しい雨により大会当日の天候が心配されたものの、いざ当日を迎えてみると日が昇るにつれて快晴に。
佐渡ならではの海岸線沿いの棚田の風景や、日本海の荒波によって形成された岩に代表される豊かな景観とともに海と青空が広がり、参加者はみな絶景を味わいながら走り続けることができた。


また、ロングライドイベントのお楽しみの一つであるエイドステーショングルメの豪華さも目を見張る。佐渡に生息しているトキを島をあげて育むために、無農薬かつ食材そのものの味を生かすなど、手間をかけて作られた佐渡の食物。それらいわゆる”ブランド”に値する素材を使った素材をふんだんに使った食材を使用した補給グルメはまさに絶品だ。多くの地元の人々によって支えられたサポートも万全でありつつ、沿道の人々の「がんばって!」という応援に、長い距離でもまた走るやる気がわいてくる。

 
後半のエイドステーションではアップススポーツカレッジの生徒さん達によるマッサージサービスも行われる。疲労がたまった体に、ついついみなさんリラックス
後半のエイドステーションではアップススポーツカレッジの生徒さん達によるマッサージサービスも行われる。疲労がたまった体に、ついついみなさんリラックス
後半の追加された山岳区間。目視でも20%近い勾配の激坂区間もあり、参加者を苦しめた
後半の追加された山岳区間。目視でも20%近い勾配の激坂区間もあり、参加者を苦しめた
佐渡名物の「Z坂」を前にしたゲストライダーの石垣さん。6/20発売の『サイクルスポーツ8月号』にて、石垣さんによるレポートなどイベント詳細を掲載予定。お楽しみに!
佐渡名物の「Z坂」を前にしたゲストライダーの石垣さん。6/20発売の『サイクルスポーツ8月号』にて、石垣さんによるレポートなどイベント詳細を掲載予定。お楽しみに!

今回はゲストライダーとして、モデルの石垣美帆さんもAコースに出走。スタートから元気な声と笑顔で走り続けた。
「これまで210kmという長距離は未経験だったので、イベントに向けてたくさん準備をしてきました。けれど実際に佐渡を走ってみると、想像していたよりもずっと楽しい!

前夜祭でも登壇してトークショーや抽選会を行わせてもらいましたが、その時を覚えていてくれた人が走っている時に『ミホさん一緒にがんばろう!』と、たくさん声をかけてくれました。それにすごく励まされて。

何よりみなさんと一緒に走っているんだと実感できて、こんな一体感を感じることができるのはやっぱりイベントならではだなと、とても幸せな時間を過ごすことができました。また来年も参加したい! まだ佐渡を走ったことがないという人も、是非挑戦してみて下さい。ゼッタイ後悔しません!」

と、完走後に嬉しさを語ってくれた。


今回は全コースを通しての完走率は93.1%と前年を下回る結果となった。しかしながら完走した2868人分、よりハードになったコースによってこれまで以上に新たなドラマが生まれていたようだ。

今回完走できなかった人はまた来年リベンジしてほしい。そしてまだ佐渡を体感したことがないという人は、石垣さんの言うとおりチャレンジしてみると想像以上に満喫できること間違いナシだ。



・大会概要
「2018スポニチ 佐渡ロングライド210」
日時:2018年5月19日(土)〜5月20日(日)
場所:新潟県佐渡市
主催:佐渡市、佐渡市スポーツ協会、スポーツニッポン新聞社、佐渡汽船
主管:佐渡ロングライド実行委員会


 

参加者のみなさん