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仙台国際空港サイクリングポート運用開始。ツール・ド・東北基金から初の助成

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仙台国際空港は、自転車を利用するサイクルツーリストの利便性向上を目指し、「サイクリングポート」を新設し、2017年11月29日より運用を開始した。総工費の一部は「ツール・ド・東北基金」によって助成され、仙台空港の敷地内に設置された。
 
「ツール・ド・東北基金」は、河北新報社とヤフージャパンが主催する「ツール・ド・東北」の大会運営の中で生まれた収益の一部と、全国の皆様からの寄付によって積み立てられている。今回の「サイクリングポート」建設への助成は、「ツール・ド・東北基金」では初の案件となる。なお、「サイクリングポート」の総工費は約480万円で、このうち同基金からの助成は約237万円。

 


「サイクリングポート」では、自転車の組み立てや解体ができるほか、輪行箱を保管できる大型ロッカー、自転車を立て掛けるサイクルラックを完備。自転車の整備に必要な工具の貸出しも行うほか、更衣室、シャワーは既存の「ランナーズポート」の設備を共有して利用ができるなど、飛行機で宮城県や東北を訪れるサイクルツーリストの利便性の向上を目指す。

仙台空港は、2016年7月に国管理空港として国内で初めて民営化され、順次空港リニューアルを実施中。その一環として、2017年4月にランニングやウォーキングを楽しむ旅行者や地元の愛好家を対象とした「ランナーズポート」を設置した。第2弾として「ツール・ド・東北基金」の助成金などを活用し「サイクリングポート」の設置を行うことで、サイクルツーリストが自転車による旅行をより快適に楽しめるようにサポートする。
 
同空港は、宮城県をはじめとする東北各県や市町村と連携し、インバウンドの拡大に力を入れている。特に自転車愛好家が多い台湾とは週12便の定期路線が就航中であり、台湾からのサイクルツーリストの誘客増も期待される。
 
「サイクリングポート」について