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G’day, Australia!~ブリスベンからの自転車だよりVol.13 ブリスベンtoゴールドコースト サイクルチャレンジ2017大会レポート!

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こんにちは!オーストラリア クイーンズランド州のブリスベンに、相棒のリブ・エメとともに留学中のAyakaです。今回は、待ちに待ったブリスベンtoゴールドコースト サイクルチャレンジ2017(以下、B2GC)の大会レポートをお届けします!
 

 

日本からのバイク仲間を歓迎!クイーンズランド自転車旅行

大学院も無事に9月末で修了し、10月いっぱいはホリデー!ということで、待ちに待ったB2GC!今回は、日本からバイク仲間のミツヒロさん(会社員)とユウイチロウさん(自営業)が大会参加を兼ねてブリスベンに遊びに来てくれました。大会パッケージツアーではなく、自主企画の旅ということで、約1週間、行程を共にしました。
 
左からユウイチロウさん、ヨシさん、ミツヒロさん

ブリスベン南部にある私の大学寮近くのB&Bに宿泊し、空港からレンタカーを初日~最終日までレンタル。飛行機はシンガポール航空を利用し、関西国際空港からシンガポールのチャンギ空港乗り継ぎでブリスベン国際空港へ。全6泊8日の旅の旅程はこんな感じでした:
 
Day1:関西国際空港よりシンガポール経由でブリスベン国際空港へ~地ビールで乾杯!
Day2:ゴールドコースト下見ドライブ&世界自然遺産土ボタル鑑賞
Day3:ブリスベンリバーループ(50km)&市内散策
Day4:ブリスベンtoゴールドコースト サイクルチャレンジ2017(100km)
Day5:クイーンズランド州立美術館&ブリューワリー訪問
Day6:サンシャインコーストへドライブ~水族館&ビーチライド(50km)
Day7:郊外大型ショッピングセンターでお土産購入~帰国

 
ブリスベンの繁華街、クイーンストリートモールは歩くだけでも楽しめます
クイーンストリートモールにある観光案内所で情報収集。昔は劇場だったので建物自体も観光スポットです
とにかく広いオーストラリアは、同じ州内でも、ブリスベンからちょっと他の観光エリアに行くだけでも100km前後はかかります。山や海の観光スポットが多いので、観光先でライドを楽しむにしても、やはりレンタカーがあると便利で、ぐっと行動範囲が広がりますね!皆さんもぜひ、旅のご参考にしてみてくださいね♪
 

大会前日は定番の市内ライドで足ならし

ちょうどブリスベンは、透き通った紫色が美しいジャカランダの花が見ごろの季節。川沿いを走るとちょっとしたお花見ライドです
大会前日は足慣らしを兼ねて、ブリスベンの定番、ブリスベン川沿いの自転車道を走るリバーループ。それと市内で1番高い山、マウント・クーサのヒルクライムで早朝50kmライドを実施。

この連載でも取り上げてきたコースです!

ブリスベンの私のバイク仲間のヨシさんと一緒に、お二人をアテンドしました。
 
川沿いはバイク専用道が整備されていて、初めて訪れるライダーにも走りやすいです
 
奥さんが昔ブリスベンに留学していたユウイチロウさんは「妻からキツイとは聞いていたけど、朝食前にこれは堪えるね……」とクーサの坂にやや辟易した様子。それでも日頃のトレーニングの成果を発揮して上り切り、下山後は川の南側エリア、サウスバンクにあるサイクリストが集うカフェへ。早朝ライドの後はコーヒーで締めるというブリスベンのライドスタイルを体験してもらうことができました。

 
オセアニアに来たらやっぱりフラットホワイトを飲まなくちゃ!

前夜祭は肉汁たっぷりのオージービーフで!

大会前日はちょうど私の誕生日でもありました。「大会に向けてのゲン担ぎと、29歳になった記念にお肉(29)を食べたい!」という私のワガママで、ブリスベンの老舗ステーキレストラン、ノーマン・ホテルで皆でディナーをしました。
 
ノーマン・ホテルの外観。「ホテル」と付いていますがレストランです
各州から上質な肉を取り揃えているので、注文時は部位・焼き加減・ソース・付け合わせを真剣に吟味!

別名、“Brisbane’s Worst Vegetarian Restaurant” (ブリスベンで最もベジタリアンからかけ離れたレストラン)と名打っているだけあり、肉にはとことんこだわっています肉汁に、グレービーソースが絡んだアイフィレをミディアムレアで堪能し、よい誕生日&前夜祭ディナーになりました!
がしかし、食事の途中から雨が降り出し天気予報もなんとも怪しい雲行きに……。
 

大会当日はまさかの土砂降り!100kmアドベンチャーライド

B2GCの100kmコースは午前5時15分にサウスバンクからスタートするので、寮から自走するため3時半に起床。しかし、窓の外から聞こえるのは激しい雨と風の音。それでも大会事務局側からは「スタート地点で会いましょう!」というFacebookの告知。

「これ、本当に決行するの!?」と半信半疑でスタート地点まで漕ぎつけると、100名強ほどのライダーたちが集合していました。5000名は超えると聞いていたので、想像以上の少なさにビックリ。

「これ、明らかに強者しか来てないよね!?大丈夫かな私……」と不安を抱えつつも、「いや、JAPANアンバサダーたるもの、ここは走り切らねば!」と使命感に駆られ、いざスタート!
 
5時過ぎのスタート地点。本来は先が見えなくなるほどのライダーで埋め尽くされるはずが……

さぁ出発!冷たい雨に打たれ続ける前半47km

スタートから最初の13kmは、バス専用道を完全封鎖して走れるのがB2GCの魅力の1つ。普段、バスの車窓からしか見られないハイウェイの景色をバイクで快走できるのは雨でも気持ちいい!

けれど、ハイウェイを過ぎて一般道に出た頃から雨脚が強まり、しだいには視界を塞ぐほどの勢いに。冷たい雨が前傾姿勢の両腕を打ち付けて痛いし、前のバイクの後輪から勢いよく撥ねる水が顔面を直撃するし……。いやぁ、想像以上にハード!!
 
体が冷えないように、とにかく回し続けて踏ん張ります!

中には低体温症になりかけて、パトカーに保護されアルミのブランケットにくるまるライダーも。なんとか7時前に47km地点のイーグルベイの最初のレストストップに到着しました。あまりの集中豪雨に途方に暮れて、雨脚が弱まるのを待つことにしました
 
雨の中でも笑顔でライダーを励ましてくれるボランティアの皆さん

バイクをかついでコースを突破!? 波乱の中盤28km

30分ほど様子を見て、雨脚はやや弱まったものの、体は冷え切り、走り出しはあごがガクガクと震えていました。次の目標は28km先、75km地点のクーメラのレストストップですが、天気が回復する見込みもまったくないので、中にはリタイアを決めて家族に連絡を取るライダーも。(回収車はなし。)

「ここからブリスベンへ戻っても、ゴールドコーストまで走り切っても100kmか……なら行くしかない!」とカツを入れる私。最初は「メイクが落ちる~!」と抵抗していましたが、もはやこの雨の中そんなことは言っていられません(苦笑)とにかく走り切らねば!

途中、前方にライダーたちの人だかりが。落車事故かと思ったら、工事現場付近の車道が豪雨のため冠水。20cmほどの深さの巨大水たまりにライダーたちはやむなく一列になりバイクを担いで渡りました。
 
もはやシクロクロス!ファンライドではなく、アドベンチャーレースの域です
スパイダーマンに扮したブリスベン在住のライダー、スミスさん

9時前になんとか75km地点に到着。例年はコスチュームを工夫したり、一輪車で挑むライダーがいたりとお祭りモードのB2GCですが、さすがにこの天候じゃガチなライダーしかいないか……と思ったら、木の下で雨宿りするスパイダーマンを発見!

「たしかにタフなライドだけど、これくらいは僕にはなんてことないさ!」とポーズを決めてくれて、私も元気をもらいました!

 

強風に耐え忍ぶラスト25km、そして感動のゴール!

残り25kmはホープアイランドやラブラドールを通り、ゴールのサウスポートまで向かう、ゴールドコーストらしい海沿いの景色が楽しめる景勝ルート。

9月に下見で走った自主ライドでも一番のお気に入りポイントだったのですが、この日はひたすら集団走行で向かい風か横風に耐え続けながら黙々と走りました。ほぼ平坦なコースなので本来ならエメに履かせたディープリムホイールも活躍するはずが、この日は横風にあおられてかえって負担に(涙)。

最後の力を振り絞って10時に無事にサウスポートのゴール、アンザックパークに到着!8時半過ぎに早々とフィニッシュしていたユウイチロウさんとミツヒロさんが、笑顔で迎えてくれました。正直、自主ライドで走ったブリスベンとゴールドコースト往復の160kmの方が、この日の100kmよりラクだった……。

とはいえ、この悪天候の中でも走り切ったぶん、達成感はひとしおです。

ゴール後は、ゴールドコーストに住む友人家族の自宅で、熱いシャワーとお茶をもらいほっと一息。道中は、「留学中、一番つらい出来事になるかもしれない」と思うほどでしたが、終わってみると、温かく心に残るライドになりました。

 
フィニッシュ時にはなんとか曇りに。笑顔でゴールできて、ほっ!
友人宅で、サプライズで誕生日祝いもしてくださり感激!
ゴール後のランチは、サウスポートの日本食レストランで皆で乾杯!

荒天を見事完走したタフなライダーたちの声をピックアップ!

ミルン親子はこの日のために一緒にトレーニングを重ねたそう
「皆、エンジニアの仕事をしているんだ!」メカにも強そうなチームです
運営のバイシクル・クイーンズランドによるとこの日に完走したライダーは3000人弱。ゴール地点では、無料で提供されるホットコーヒーで体を温めながら、ライダーたちは互いの健闘をたたえあいました。

タンデムバイクで挑んだのはミルン親子。「去年パパが出場して、今年は2人で出ようって言うから!」「タンデムだと60%ほどの力で走れてラクなんだよ~!」と話す仲良し親子でした。

会社のチームで出場したオージーライダーたちはゴールで家族が出迎えてくれてなんとも嬉しそう。仲間とだからがんばれるというのもライドイベントの醍醐味ですよね。

ブリスベン在住の会社員のシンヤさんとアツノリさんは「過去にも出場したけれど、今年はまさかの天気!本来はこんなライドじゃないのに……と、10km地点で帰りたくなりました(笑)でも、完走できてよかったです」とほっとした様子。

先頭集団で快走し、2時間50分でゴールしたのはグリフィス大学に留学中の石田拓也さん。現在19歳で、大阪の実業団チーム闇練に所属。「ゴールドコーストのコーチからも『人数が多いのでとにかく前に出ろ』とアドバイスされていたので、前へ前へと頑張りました!道路はほとんどがクローズドで車がない状態だったので、とてつもなく走りやすかったですね」と、私と同じコースを走ったと思えないほどの爽やかな笑顔で話してくれました。


 
左から拓也さん、アツノリさん、シンヤさん。皆さん疲れを感じさせない、いい笑顔!

雨にも負けず、風にも負けず、最後まで走り切ったライダーたちは皆充実感に満ちた顔をしていました。

100kmにわたり私を叱咤激励しながら伴走してくれたヨシさん、荒天の中、カッパ姿で立ち続けてコースを示してくれたボランティアやスタッフ、ライダーたちの安全を確保してくれた警察。

フィニッシュ後に出迎えてくれた友人家族、SNSで応援をくれた日本&オーストラリアの皆さん。すべてに心から感謝です!

 
帰りは電車でブリスベンまで。オーストラリアの電車はバイクをバラさずに持ち込むことができるので便利

2018年は10月14日(日)開催予定!

別名サンシャイン・ステートとも呼ばれるクイーンズランド州でこれだけの荒天になるのは実はきわめてまれなこと。13回の大会で雨に見舞われたのは今回が2回目でした。バイシクル・クイーンズランドのディレクターのジョエルさんは「来年はきっと晴れるはず!ぜひ日本からももっとたくさんのライダーたちに参加してほしい!」と今から意気込んでいます。

今年はまさに「サイクル・チャレンジ」の名にふさわしい、タフなライドでしたが、これも自然相手のスポーツならでは。

雨だろうが風だろうが、ポジティブを忘れないオージーたちの大らかな心とアドベンチャー精神を感じた冒険ライドでした!2018年は10月14日(日)に開催予定。

太陽と海の輝くゴールドコーストを楽しめるバースデーライドを期待!来年はぜひ、皆さんも一緒に日本から出場しましょうね!
 

Ayaka

Cycle Evangelist、Writer。Z会で約6年間、英語教材の企画・開発を担当。ロードバイクで国内外各地のイベントやレースにも出場し、自転車メディアでも活動。「日本をもっと元気で楽しい場所にする!」を目標に、ビジネス留学を通し、スポーツツーリズム業界へのキャリアチェンジを目指し退職。オーストラリア クイーンズランド州ブリスベンにあるグリフィス大学 ビジネススクールに在学中。
 
HP:http://gdaybabyccino-ayaka.com/
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