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バーレーン・メリダのニバリ兄弟とコープランドGMが来日記者会見を開催

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ミヤタサイクル本社を訪れたアントニオ・ニバリ(左)、コープランドGM(中央)、ヴィンツェンツォ・ニバリ(右)

イタリアのシーズン閉幕戦である伝統のクラシックレース、イル・ロンバルディア(UCIワールドツアー/10月7日)で2度目の優勝を果たしたバーレーン・メリダのヴィンチェンツォ・ニバリが、弟のアントニオ・ニバリ、チームのゼネラルマネージャーであるブレント・コープラントとともに来日し、メリダの国内販売代理店を務めるミヤタサイクル本社(神奈川県川崎市)で記者会見を行った。


ニバリは10月16日の深夜に来日し、翌日は東京観光ファンツアーやトークショー、サイン会を東京都内で行った。彼は10月20日に台湾で開催されるヒルクライムイベント『台湾KOMチャレンジ』に参加するため、残念ながら18日午後には日本を離れなければならなかった。

そんな弾丸来日スケジュールのなか、バーレーン・メリダ一行はミヤタサイクル本社を訪問し、同時に記者会見も行った。中東バーレーン初のUCIワールドチームとして、今シーズンから活動を開始したバーレーン・メリダは、32歳のニバリがジロ・デ・イタリアで区間1勝して総合3位、ブエルタ・ア・エスパーニャでも区間1勝して総合2位になり、イル・ロンバルディアも制してエースの責任をしっかりと果たした。
 
 
ミヤタサイクルの高谷信一郎代表取締役社長(右)が、来日記者会見冒頭の挨拶を行った
創立1年目を振り返るコープランドGM(左)
ロンバルディア優勝を手土産に来日したヴィンチェンツォ・ニバリ
創立1年目のシーズンを振り返り、コープランドGMは「最初のシーズンで多くは期待できなかったが、とてもうまくいって非常にうれしい。グランツールで2度の表彰台、そしてロンバルディアのようなクラシックでの勝利は、簡単に得られるものではない。私はシーズン当初に、1年目は成績は重要ではない、重要なのはイメージと組織作りだと言っていた。そして我々は素晴らしいイメージを作り、組織作りもうまくいったと思う。その結果として、成績が伴った」と、高評価を与えていた。

「ヴィンチェンツォのようなチャンピオンは、常に皆から勝つことを期待され、成績を出す責任を背負っているので、このような成績を得るのは簡単なことではない。それは彼だけでなく、我々のチームの他の選手たちも成績を出すのは簡単ではない。残念ながら、我々には大きな事故も続いた。それがなければ、もっと良い成績が出せただろう」と、コープランドGMは付け加えていた。

ニバリ自身は「とても重要なシーズンだった。バーレーン・メリダは全てが新しいチームで、すぐに成績を出すのは難しかった。しかし、みんなのハードワークのおかげで、僕やソンニ・コルブレッリが素晴らしい勝利を収めることができた。この状態を続けていきたいが、チームはまだ成長することができる。今年活躍できなかった北のクラシックでも成績を出したい」と、新チームでの1年目を振り返っていた。

昨年までイタリアと日本の混成チームであるNIPPO・ヴィーニファンティーニに所属していた弟のアントニオ・ニバリは「全てが新しく、特別な1年だった。バーレーン・メリダでの最初の年で、僕にとっては初めてのUCIワールドチームでの1年で、そして兄と一緒だった。ブエルタも走り、初めてグランツールにも参加した」と、振り返った。
 
弟のアントニオ・ニバリ(左)も兄と一緒に記者会見に出席した
まだ25歳のアントニオは、今年のブエルタがグランツール初出場だったにもかかわらず、兄ヴィンチェンツォのアシストとして働きながら総合102位で完走も果たした。コープランドGMは「初めてのグランツールだったにもかかわらず、ブエルタでよく働いていたのには我々も驚かされた。そのことは彼の来シーズンのプログラムにも影響を与えるだろう」と語っていた。

ニバリ兄弟の来季のレースプログラムは12月にならないと決定しないが、コープランドGMは2人をまたグランツールで一緒に走らせたいと考えている。
 

ニバリ「来年のツールはクライマー向き」

MAP : ASO
記者会見の前日に来年のツール・ド・フランスのコース発表を見ていたニバリは「いくつかのポイントに注目した。しかしまだ詳細はわからないし、もっと時間が必要で、来年ツールに出るかどうか決まるのは12月だ」と、語った。

ニバリが注目したのは第3ステージのチームタイムトライアル、上りに未舗装路区間がある第10ステージ、そして65kmととても短いが、3つの上りがある第17ステージだった。

特にチームタイムトライアルは「35kmだが、風の影響で危険なステージになる」と、警戒していた。

総合的には「クライマー向きのコースだ」と、ニバリは語っていたので、来年はツールに出場する可能性もあるかもしれない。
 








(☆ツール・ド・フランス2018コース発表)
 

2018年は6選手が新加入

2年目のシーズンとなる2018年に、バーレーン・メリダには6人の新しい選手が加入することが決まっている。コープランドGMが重要な選手として筆頭に上げたのは、イタリアのドメニコ・ポッツォヴィーポ(アージェードゥゼール  ラモンディアル)だ。そして現在チームに所属するヨン・イサギレの兄であるゴルカ・イサギレ(モビスターチーム)も移籍する。

スプリンターのコルブレッリのアシストには、クリスティアン・コレン(キャノンデール・ドラパック)をリクルート。「若いがすでにプロで何年も走っている」とコープランドGMが評価するマテイ・モホリッチ(チームUAE・エミレーツ)も加わり、来季はスロベニアの選手が2人増えることになった。

さらに今年のU32版ジロ・デ・イタリアで活躍し、すでに見習い選手としてチームで走っているウクライナのマルク・パドゥンと、MTBから転向したオーストリア人クライマーのヘルマン・ペルンシュタイナーがネオプロとしてデビューする。

「彼らの加入で、来年はより良いチームになれると確信している。ヴィンチェンツォが1人で背負っていた責任も軽くなるだろう。来年は不運がなく、より良い年になることを願っている」と、コープランドGMは語っていた。新城幸也については「チームでは全ての選手が重要で、ユキヤも重要な一員だ」とコメントした。

記者会見の冒頭で挨拶を行ったミヤタサイクルの高谷信一郎代表取締役社長は「ニバリ選手にはロンバルディア直後に日本を訪れていただき、大変タイトなスケジュールの中でメリダのプロモーションに貢献してくださったことに大変感謝してます。来年は今年以上の成績を上げていただき、また日本に来ていただけることを強く望んでいます。その際は、ぜひレースを走っていただいて、シャークポーズを披露していただければと思います」と、話していた。来年は兄弟揃ってジャパンカップを走る姿が見られるかもしれない。
 
 
来年はぜひジャパンカップに参加して欲しい!


問・ミヤタサイクル(メリダ)