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JCFトラック中距離の新ヘッドコーチにイアン・メルビン氏が就任

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日本自転車競技連盟(JCF)は、東京オリンピックでのメダル獲得に向けて、トラック競技・中距離の新ヘッドコーチの就任を発表した。

新中距離ヘッドコーチ:Ian MELVIN(イアン・メルビン/オーストラリア)
就任日:2017年10月3日

 
イアン・メルビン氏は2013年にカナダの男子中距離種目のヘッドコーチに抜擢され、 2016年には団体追抜のタイムを15秒縮めるなど、数々の実績を残してきた。

またアカデミーオブスポーツから輩出された選手たちがツール・ド・フランスなどロードレースの大舞台で活躍をするなど、数々のライダーを育てている。

経歴(コーチとして):
2013~2017 カナダ トラックナショナルチーム 中距離ヘッドコーチ 
2006~2013 オーストラリア クイーンズランド州スポーツアカデミー
                   アカデミーオブスポーツ 自転車コーチ

コーチとしての近年の成績:
 2017 アメリカ大陸選手権       男子団体追抜  優勝
 2017 アメリカ大陸選手権       男子個人追抜  優勝
 2016 トラックワールドカップ 第2戦 男子団体追抜  優勝
 2016 トラックワールドカップ 第1戦 男子団体追抜  3位
 2016 アメリカ大陸選手権       男子オムニアム 優勝
 
イアン・メルビン氏のコメント:
コーチとして、オーストラリア・クイーンズランド州スポーツアカデミーで7年間携わってきましたが、私が指導した選手は、オリンピックや世界選手権で複数のメダルを獲得(Michael Hepburn、Jordan Kerby、Mitchell Mulhern)し、また、ツール・ド・フラン ス、ジロ・デ・イタリア、ブエルタ・エスパーニャで競い合っています。当時、私が指導した選手達は UCI ジュニアトラック世界選手権で10個以上の金メダルを獲得しています。

カナダでは男子のトラック中距離プログラムを、何もないところから作りました。団体追抜 4 分 29 秒の能力を持つ小さなグループから始め、4年間で30秒縮めました。そして、選手は UCIトラックワールドカップ、パンアメリカンゲーム、パンアメリカンチャンピオ ンシップ&コモンウェルスゲームでメダルを獲得しました。

トラックでの強化に並行して、1年を通してヨーロッパを転戦する U23男子 ロードチームを立ち上げ、監督し、ベルギー近郊やスペイン・バレンシアを拠点に活動していました。

この機会へ寄せる期待 
私は日本のコーチとして、自国(日本)開催のオリンピック出場に携われることを光栄に思います。そして、2020年に選手たちを最高のパフォーマンスに到達させられると信じています。私は英国、オーストラリア、カナダでの実務的な知識を持っており、この経験から、私は日本人選手が今後何年も活躍できるパスウェイと世界レベルの環境を構築できると信じています。

日本の可能性について
多くの国際的な監督は、日本を「眠れる巨人」という印象で見ています。過去には、日本選手が表彰台に上る姿を何度かは見てきました。しかし、オリンピック出場資格をどう獲っていくのかについての、経験・知識とそれを支える基盤を整備することで、日本人選手が新しいレベルでの成績を収め、日本の成功は 2020年東京オリンピック以降も長く続けられると信じています。

短期目標
短期的な私の目標は、日本の人材が誰で、どのようなものであるかを真に理解し、その可能性を実際に評価することです。

オリンピックの出場資格獲得はわずか12カ月先に始まるので、我々のやるべき事は多く、今シーズンの UCIワールドカッププログラムの準備も間近に迫っているなかで、日本のチームや選手と会えることを大変楽しみにしています。