2017ジャパンカップ出場の海外チーム発表！ロットNL・ユンボが初出場サイクルスポーツのニュース

栃木県宇都宮市で2017年10月20日(金)〜22日(日)に開催するアジア最高位の自転車ワンデイロードレース「2017 ジャパンカップ・サイクルロードレース」に出場する海外チームが決定した。

世界トップカテゴリーのUCIワールドチームからは、昨年のロードレースで優勝を飾ったダヴィデ・ヴィッレッラを擁する「キャノンデール・ドラパック・プロフェッショナル・サイクリング・チーム」、クリテリウムで史上初となる２連覇を果たした別府史之が所属する「トレック・セガフレード」に加え、初出場となる「チーム・ロットNL・ユンボ」が参戦。これまで表彰台を逃している「BMCレーシングチーム」も３年目で悲願の初優勝を狙う。

また、UCIプロフェッショナルコンチネンタルチームからは、「NIPPO・ヴィーニファンティーニ」と「チーム・ノボノルディスク」の２チーム、UCIコンチネンタルチームからは、３年連続の出場となる「アタッキ・チーム・グスト」が出場する。

UCIワールドチーム (4チーム)
・キャノンデール・ドラパック・プロサイクリングチーム(アメリカ)
・BMCレーシングチーム (アメリカ)
・チーム・ロットNL・ユンボ(オランダ)
・トレック・セガフレード(アメリカ)

UCIプロフェッショナルコンチネンタルチーム(2チーム)
・NIPPO・ヴィーニファンティーニ(イタリア)
・チーム・ノボノルディスク(アメリカ)

UCIコンチネンタルチーム(1チーム)
アタッキ・チーム・グスト(スロベニア)

キャノンデール・ドラパック・プロサイクリングチーム(アメリカ)

アメリカの自転車メーカーであるキャノンデールと、オーストラリア発祥の投資会社ドラパックキャピタルパートナーズが共同スポンサーを務めるアメリカ籍チーム。

ジャパンカップの常連で、昨年はロードレースでダヴィデ・ヴィッレッラが優勝を飾った。今季はツール・ド・フランス第9ステージで勝利を飾ったリゴベルト・ウランを筆頭に、アンドルー・タランスキーやピエール・ロランなどが勝利を重ねている。ヴィッレッラや新加入のセップ・ヴァンマルケなどワンデーレースに強い選手を軸に、連覇を狙った強力なメンバー構成で今年も来日にしてくれるはずだ。

BMCレーシングチーム (アメリカ)

３年連続でのジャパンカップ出場となる、アメリカ籍の強豪チーム。

昨年のジャパンカップではレースはもちろんのこと、プレゼンテーションのステージでも大いに観客を沸かせたのは記憶に新しいところだ。過去にチームTTで何度も重要勝利を飾っている総合力の高さが強みで、それは今シーズンのUCIワールドツアーランキングでも上位につけていることが証明している。ツール・ド・フランス第9ステージでの落車で負傷したリッチー・ポートが怪我から回復し、熱望していたジャパンカップ出場のために来日を果たすかどうかに注目が集まる。

チーム・ロットNL・ユンボ(オランダ)

現在する自転車メーカーで最も古い歴史を持つ、イタリア・ミラノ創業のビアンキをチームバイクとするオランダ籍チームがジャパンカップ初出場。

ユルヘン・ヴァンデンブロック、スティーフェン・クラウスウェイク、ロベルト・ヘーシンクらベテラン勢、ツアー・オブ・カリフォルニア総合優勝のジョージ・ベネットやプリモシュ・ログリッチなどの中堅、エーススプリンターのディラン・フルーネウェーヘンやクリテリウム・デュ・ドーフィネ山岳賞のクーン・ボーマンなどの勢いのある若手とタレントぞろい。ロードレースのエースとしてヘーシンク、クリテリウムのエースとしてフルーネウェーヘンが来日してくれることを期待したい。

トレック・セガフレード(アメリカ)

アメリカの自転車メーカートレックとイタリア大手のコーヒーブランド、セガフレードがスポンサーを務めるアメリカ籍チームが４年連続でジャパンカップに出場。

2015年はロードレースでバウケ・モレマ、クリテリウムで別府史之が優勝を飾り完全制覇、昨年は別府がクリテリウムで連覇を飾るなど、ジャパンカップを大いに盛り上げる活躍を見せている。今年も別府の出場は濃厚だと思われるが、ツール・ド・フランス第15ステージを制したモレマの３年連続出場はあるか。それともグレゴリー・ダニエルやマッツ・ペーダセンなど若手選手がニューヒーローになるべく来日するかに注目だ。

NIPPO・ヴィーニファンティーニ(イタリア)

長年にわたり世界で戦える日本人選手の育成を行い、現在では2020年の東京五輪でのメダル獲得を目指し６人の日本人選手が在籍するイタリアと日本の共同チーム。

2008年にジャパンカップを制したダミアーノ・クネゴ、トップチームでの経験も豊富なアラン・マランゴーニ、イヴァン・サンタロミータなどのベテラン選手、今年のツアー・オブ・ジャパン区間３勝のマルコ・カノラやピエルパオロ・デネグリら実力派がそろう。元全日本チャンピオンの窪木一茂、リオ五輪代表の内間康平、中根英登、若手有望株の小林海らの誰がメンバー入りするかも楽しみだ。

チーム・ノボ・ノルディスク(アメリカ)

選手全員が１型糖尿病患者から構成され、2011年からUCIプロフェッショナルコンチネンタルチームとして活動する。

日本での認知度も年々高くなってきており、今年はサッカー漫画『シュート』で有名な大島司氏のチームを題材にした読み切り漫画が漫画週刊誌に掲載されるなど、さらなる注目を集めている。昨年のロードレースではチームの精神的支柱であるハビエル・メヒヤスが８位に入る活躍を見せた。今年で４度目の出場となるジャパンカップでも日本国内はもとより、世界中の１型糖尿病患者に勇気と希望を与える走りを見せてくれるに違いない。

アタッキ・チーム・グスト(スロベニア)

世界的自転車メーカーを有する台湾において、カーボンフレーム第２世代として評価を高めるグストをスポンサーに、2014年からコンチネンタルチームとして活動。

今年はチーム登録がスロベニアになり、アジアはもとよりヨーロッパへも活動の幅を広げている。そのため、選手も台湾、オーストラリア、スロベニア、アメリカ、ポーランド、カザフスタン、ドイツと多彩。今年初開催となったツール・ド・とちぎで初代王者となったB・ヒル、ツール・ド・熊野プロローグで勝利を飾ったS・サジノク、ツール・ド・フィリピン山岳賞のM・ボクトらを中心に今年も積極的な走りに期待したい。

2017 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE
チームプレゼンテーション
2017年10月20日(金)
会場：オリオンスクエア(栃木県・宇都宮市オリオン市民広場)

第8回ジャパンカップクリテリウム
2017年10月21日(土)
会場：宇都宮市大通り周回コース

第26回ジャパンカップサイクルロードレース（アジアツアーHC）
2017年10月22日(日)
会場：宇都宮市森林公園周回コース

ジャパンカップサイクルロードレース
http://www.japancup.gr.jp/