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ツール・ド・フランス第10ステージは集団ゴールスプリントでマイヨ・ベールのキッテルが4勝目

レース

第104回ツール・ド・フランス(UCIワールドツアー)は、休養日明けの7月11日から2週目がスタート。ペリグーからベルジュラックまでの178kmで平坦な第10ステージを競い、マイヨ・ベールを着たドイツのマルセル・キッテル(クイックステップフロアーズ)が、集団ゴールスプリントで圧勝して今大会4勝目を上げた。

これでキッテルはツールの通算区間優勝数が13勝になり、エリック・ツァーベルの記録を抜いて単独でドイツ人選手1位になった。

総合上位に変動はなく、マイヨ・ジョーヌは英国のクリストファー・フルーム(チームスカイ)が守った。彼はマイヨ・ジョーヌ着用日数がこれで50日になり、ジャック・アンクティル(フランス)の4位の記録に並んだ。

マイヨ・ジョーヌ着用日数1位は、ツールで5勝しているエディ・メルクス(ベルギー)の96日で、2位はベルナール・イノー(フランス)の75日、3位はミゲル・インドゥライン(スペイン)の60日だ。


 
photo : Luca Bettini/BettiniPhoto©2017
 
 
 
MAP : ASO
第10ステージは180選手が出走。昨年2度目の山岳賞を獲得したポーランドのラファウ・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ)がスタートしなかった。彼は第9ステージの落車で負傷していた。スタートの気温は22度C、曇りで乾燥していた。

オフィシャルスタートとともに単独でアタックしたのは、第2ステージで逃げて敢闘賞を獲得した、ベルギーのワンティ・グループゴベールに所属するヨアン・オフレド(フランス)だった。そこにエリー・ジェスベール(チームフォルテュネオ・オスカロ)が合流した。

集団に動きはなく、フランス人デュオの逃げは12km地点で3分半のタイム差を付けることができた。17km地点で差は5分以上になり、キッテルをアシストするベルギーのジュリアン・ブルモート(クイックステップフロアーズ)が集団の先頭を引き始めた。最初の1時間の平均時速は45.5km/hだった。

この日2カ所あったカテゴリー4の丘はジェスベールが両方先頭で通過した。121km地点の中間スプリント地点はオフレドが先頭で通過。集団は2分40秒遅れで、アンドレ・グライペル(ロット・スーダル)がマイヨ・ベールのキッテルよりも先に通過した。

終盤に入ってロット・スーダル、チームカチューシャ・アルペシン、クイックステップフロアーズが集団の先頭を引き、タイム差は残り27kmで1分を切っていた。フランス人デュオはゴール手前6.8kmで吸収され、ジェスベールが敢闘賞を獲得した。

その後も最後までロット・スーダルが集団の先頭を引き続けたが、ゴール手前200メートルからスプリントを開始したマイヨ・ベールのキッテルには誰もついて行けなかった。キッテルはそのまま大差を付け、やすやすと今大会4勝目を手中に収めてしまった。

第10ステージはトップ10にドイツ人選手が3人入ったが、そこにグライペルは入っていなかった。彼は区間12位に沈み、ゴールではポイント賞のポイントを獲得することができなかった。マイケル・マシューズ(チームサンウェブ)も区間13位と振るわず、ポイント賞総合でキッテルは2位のマシューズに100ポイント以上の差を付けてしまった。


■区間4勝目を上げたキッテルのコメント
「10日間で区間4勝は感動的だ。今回もチームの素晴らしい働きのおかげだ。ブルモートが集団の先頭でやっていることは全くスゴイよ。彼が肉体的にも精神的にも、選手としていかに強いのかを示している。単純に見えるけど、逃げのスピードに合わせて集団のペースを設定することにかけて、彼ほど熟練された選手はほとんどいない。

僕はまだマイヨ・ベールを獲得したとは考えていない。たとえ第20ステージまで持っていても、何かが悪い方向に行ってしまうことだってある。うまくいっていたことが、いかに簡単に壊れてしまうかは、デマールがいい例だ。ツールでは何だって起こり得るのさ。でも、初出場したツール以来、今までになかったような最高のコンディションだと思うよ」
 
 
 
 
■第10ステージ結果[7月11日/ペリグー~ベルジュラック/178km]

1 マルセル・キッテル(クイックステップフロアーズ/ドイツ)4時間01分00秒
2 ジョン・デゲンコルプ(トレック・セガフレード/ドイツ)
3 ディラン・フルーネウェーヘン(チームロットNL・ユンボ/オランダ)
4 リュディゲル・ゼーリッヒ(ボーラ・ハンスグローエ/ドイツ)
5 アレクサンダー・クリストフ(チームカチューシャ・アルペシン/ノルウエー)
6 ナセル・ブアニ(コフィディス/フランス)
7 ダニエル・マクレー(チームフォルテュネオ・オスカロ/英国)
8 ピーテル・ヴァンスペイブラウク(ワンティ・グループゴベール/ベルギー)
9 ソンニ・コルブレッリ(バーレーン・メリダ/イタリア)
10 エドワルド・ボアッソンハーゲン(チームディメンションデータ/ノルウェー)
12 アンドレ・グライペル(ロット・スーダル/ドイツ)
13 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)
24 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)
■第10ステージまでの総合成績(マイヨ・ジョーヌ)
1 クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)42時間27分28秒
2 ファビオ・アルー(アスタナプロチーム/イタリア)+18秒
3 ロマン・バルデ(AG2R・ラモンディアル/フランス)+51秒
4 リゴベルト・ウラン(キャノンデール・ドラパック/コロンビア)+55秒
5 ヤコブ・フルサング(アスタナプロチーム/デンマーク)+1分37秒
6 ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ/アイルランド)+1分44秒
7 サイモン・イエーツ(オリカ・スコット/英国)+2分02秒
8 ナイロ・キンタナ(モビスターチーム/コロンビア)+2分13秒
9 ミケル・ランダ(チームスカイ/スペイン)+3分06秒
10 ジョーシ・ベネット(チームロットNL・ユンボ/ニュージーランド)+3分53秒
12 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)+5分15秒 
115 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+1時間12分54秒
[各賞]
■ポイント賞(マイヨ・ベール):マルセル・キッテル(クイックステップフロアーズ/ドイツ)
■山岳賞(マイヨ・アポワ):ワレン・バルギル(チームサンウェブ/フランス)
■新人賞(マイヨ・ブラン):サイモン・イエーツ(オリカ・スコット/英国)
■チーム成績:チームスカイ(英国)
■敢闘賞:エリー・ジェスベール(チームフォルテュネオ・オスカロ/フランス)

[ポイント賞総合成績]
1 マルセル・キッテル(クイックステップフロアーズ/ドイツ)275pts
2 マイケル・マシューズ(チームサンウェブ/オーストラリア)173pts
3 アンドレ・グライペル(ロット・スーダル/ドイツ)150pts

(http://www.letour.fr/le-tour/2017/us/)
 
 
MAP : GEOATRAS / ASO
MAP : ASO
 
 
7月12日は、エメからポーまでの203.5kmで平坦な第11ステージが行われる。ピレネー山脈のふもとの町でツールではおなじみのポーにツールが訪れるのは69回目だ。そして第12ステージからは、いよいよピレネー山岳区間が始まる。
 
 

第10ステージのハイライト映像


Summary - Stage 10 - Tour de France 2017 投稿者 tourdefrance_en