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ツール・ド・美ヶ原 松本ヒルクライムシリーズ第1戦開催

イベント
2017年6月25日(日)ツール・ド・美ヶ原が長野県松本市で開催された。同市の乗鞍高原で開催される「全日本マウンテンサイクリングイン乗鞍」と合わせて、「パワーブリーズカップ 松本ヒルクライムシリーズ」を成す大会だ。両大会の総合成績をもとにシリーズチャンピオンを決定し、賞金賞品が授与される。

受付日の24日(土)は、快晴で気温も29℃まで上昇した。イベント当日は、開会式前は雨だったが、徐々に止んでいった。1612人の参加者が距離21.6km、標高差1270mのコースに挑んだ。

 
コースは松本市野球場前をスタートし浅間温泉街を抜けて、美ヶ原高原のフィニッシュを目指す。なんといってもスタート直後に待ち受ける4㎞の激坂区間が有名だ。あまりの勾配に、押して歩く人や、立ちごけしてしまう人が続出するという難所。それを抜けると美鈴湖岸の短い平坦区間を抜けて、上りが再び始まる。序盤の急勾配区間が有名だが、その後の上りもなかなかのもの。途中に下り区間も登場する変化に富んだコースだ。ラスト5㎞からは等高線に沿うような平坦区間が登場し、スピードが乗る。沿道にはレンゲツツジが咲き誇るが、見ている余裕はないかもしれない。そしてラスト1㎞はふたたび上ってフィニッシュだ。シリーズチャンピオンには賞金10万円も設定されている!

天気が良ければ、美ヶ原高原の電波塔や、信州の山並みなど、標高2000mからの絶景が待っている。

 

チャンピオンクラスは兼松大和が1時間1分25秒989で優勝

チャンピオンクラス表彰式。写真中央のチャンピオンジャージ着用が兼松
チャンピオンクラス表彰式。写真中央のチャンピオンジャージ着用が兼松
「初参加で、フルコースの試走もしておらずぶっつけ本番の勝負でした。序盤の激坂区間では軽量級クライマが有利ですが、その後が長いので致命的な差にはならないだろうなと予想。離されないことに注意しました。

その後も勾配がきつくなるパートが何ヶ所かありました。一人先行されてしまう場面がありましたが、最後の平坦区間はパワーがある自分に有利だと踏んでいましたので、そこで一気にスピードを上げ、ラスト1kmの上りから一気にスプリント。後ろから来ていないか確認しながら勝利することができました。”乗鞍”も、もちろん頑張りたいと思います。」


■ツール・ド・美ヶ原リザルトページ
大会アンバサダーを務めるシドニー五輪MTBクロスカントリー日本代表の鈴木雷太氏。現在は松本市内でプロショップ「バイクランチ」を経営
大会アンバサダーを務めるシドニー五輪MTBクロスカントリー日本代表の鈴木雷太氏。現在は松本市内でプロショップ「バイクランチ」を経営
スタート直後の浅間温泉街。地元の応援が嬉しい
スタート直後の浅間温泉街。地元の応援が嬉しい
浅間温泉街が終わる頃からすでに急勾配が登場
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ギヤ比選択がタイムに大きく影響する
ギヤ比選択がタイムに大きく影響する
ペットボトルにBB弾を入れたお手製マラカスで応援
ペットボトルにBB弾を入れたお手製マラカスで応援
下山後は豚汁が無料で振る舞われた。冷えた体にしみる
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