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アルプ・デュエズにゴールしたクリテリウム・デュ・ドーフィネ第7ステージはケノーが独走で区間優勝

レース
photo : Luca Bettini/BettiniPhoto©2017
photo : Luca Bettini/BettiniPhoto©2017
 
フランスで開催されている第69回クリテリウム・デュ・ドーフィネ(UCIワールドツアー)は、6月10日にアオストから標高1850メートルでカテゴリー2のアルプ・デュエズ山頂までの168kmで第7ステージを競い、英国のピーター・ケノー(チームスカイ)が独走で区間優勝した。

総合リーダーのマイヨ・ジョーヌは、オーストラリアのリッチー・ポート(BMCレーシングチーム)が守った。



ケノーはこの日最初に越えたカテゴリー4の丘で最初にアタックして逃げを作った選手だった。17人の逃げは93km地点で最大6分差を付けて逃げ続けた。終盤に越えたカテゴリー超級のサレンヌ峠で、先頭の逃げからケンユックが同郷のベン・スウィフト(UAE・チームエミレーツ)とともに先行し、2人で山頂を通過した。そして最後のアルプ・デュエズ登坂が始まるとスウィフトは遅れ、ケノーが独走でゴールし、2015年以来2度目の区間優勝を果たした。

BMCレーシングチームがコントロールするマイヨ・ジョーヌの集団からは、サレンヌ峠で地元フランスのロマン・バルデ(AG2R・ラモンディアル)がアタックして先行。先に逃げ出していた米国のアンドリュー・タランスキー(キャノンデール・ドラパック)に合流し、2人でゴールを目指した。

しかし、タランスキーは最後のアルプ・デュエズ登坂で遅れてしまった。バルデはポートよりも42秒早くゴールし、総合成績での順位を9位から6位に上げることができた。

ポートはゴール残り1kmでアタックし、ヤコブ・フルサング(アスタナプロチーム)だけがポートと一緒にゴールした。クリストファー・フルーム(チームスカイ)は遅れを取り、総合でのタイム差を1分02秒に広げられてしまった。

「最後のアタックはディフェンスの最善策だった。チームは事前に有力な選手たちの動きを信じられないほどカバーしていた。彼らは素晴らしい仕事をしたよ。しかし、我々は満足できない。明日は花火を期待している。短いステージになるだろう。それが終わるまでは終わりではないが、チームは信じられないほど強い。だから僕は彼らのために終わらせたいよ」と、マイヨ・ジョーヌのポートは語っている。

6月11日の最終日はアルベールビルをスタートし、3つの峠を越えた後、標高1508メートルでカテゴリー超級のプラトー・ド・ソレゾン山頂にゴールする115kmの第8ステージが行われる。



■第7ステージ結果[6月10日/アオスト~アルプ・デュエズ/168km]
1 ピーター・ケノー(チームスカイ/英国)4時間43分59秒
2 ベン・スウィフト(UAE・チームエミレーツ/英国)+13秒
3 ヘスス・エラダ(モビスターチーム/スペイン)+1分11秒
4 イエーレ・ヴァネンデルト(ロット・スーダル/ベルギー)+1分13秒
5 ロマン・バルデ(AG2R・ラモンディアル/フランス)+1分14秒
6 リッチー・ポート(BMCレーシングチーム/オーストラリア)+1分56秒
7 ヤコブ・フルサング(アスタナプロチーム/デンマーク)+1分56秒
8 アンドリュー・タランスキー(キャノンデール・ドラパック/米国)+2分04秒
9 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)+2分04秒
10 ファビオ・アルー(アスタナプロチーム/イタリア)+2分13秒
11 ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ/アイルランド)+2分13秒
12 アレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム/スペイン)+2分19秒
14 クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)+2分19秒
75 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+15分57秒
129 別府史之(トレック・セガフレード/日本)+31分02秒
■第7ステージまでの総合成績
1 リッチー・ポート(BMCレーシングチーム/オーストラリア)25時間38分29秒
2 クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)+1分02秒
3 ヤコブ・フルサング(アスタナプロチーム/デンマーク)+1分15秒
4 ファビオ・アルー(アスタナプロチーム/イタリア)+1分41秒
5 アレハンドロ・バルベルデ(モビスターチーム/スペイン)+1分43秒
6 ロマン・バルデ(AG2R・ラモンディアル/フランス)+2分07秒
7 アルベルト・コンタドール(トレック・セガフレード/スペイン)+2分15秒
8 ダニエル・マーティン(クイックステップフロアーズ/アイルランド)+2分31秒
9 エマヌエル・ブッフマン(ボーラ・ハンスグローエ/ドイツ)+2分53秒
10 アンドリュー・タランスキー(キャノンデール・ドラパック/米国)+3分43秒
83 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+39分44秒
149 別府史之(トレック・セガフレード/日本)1時間23分23秒
(http://www.letour.fr/criterium-du-dauphine/2017/us/)
 



Summary - Stage 7 - Critérium du Dauphiné 2017 投稿者 tourdefrance