ニュース

ツアー・オブ・ジャパン2017でプジョルが総合2連覇

レース
総合連覇を果たしたプジョルには大会冠スポンサーのNTN社から特別なトロフィーが授与された
総合連覇を果たしたプジョルには大会冠スポンサーのNTN社から特別なトロフィーが授与された


『NTN presents 第20回ツアー・オブ・ジャパン(アジアツアー2.1)』第8ステージは、2017年5月28日(日) 、日比谷公園前をスタートし、大井埠頭周回コースを14周する112.7kmで競われた。

集団を引くのはオスカル・プジョルの総合優勝を狙うチーム右京で、激しいアタック合戦が繰り広げられるが逃げが決まらないままレースは進む。

残り7周、ようやく集団から抜け出した13人の先頭グループができる。メンバーは、クリストファー・ジョーンズ、エイドリアン・ヘジヴァリー(ユナイテッドヘルスケア)、入部正太朗(シマノレーシング)、初山 翔、大久保陣(ブリヂストンアンカー)、阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)、ホセ・ヴィセンテ・トリビオ、田窪 賢次(マトリックスパワータグ)、ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル(タブリーズ・シャハルダリチーム)、中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)、ショーン・レイク(アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス)、ヨン・アンデル・インサウスティ(バーレーン・メリダ)、アレクサンダー・クスタース(チームダウナー・D&DQ・アーコン)。

残り5周でジョーンズとヘジヴァリーが脱落し、11人になった先頭と集団のタイム差は1分45秒。集団はペースを上げて、最終周回に突入した時点で先頭と30秒差に縮める。

残り1kmで先頭グループからインサウスティがアタックし、阿部が追うが、インサウスティはそのままゴール。阿部が2位、大久保が3位という結果となった。プジョルは17秒差でゴールし、昨年に続き総合2連覇を果たした。


 
東京ステージを逃げ切って区間優勝した24歳のインサウスティ
東京ステージを逃げ切って区間優勝した24歳のインサウスティ

■総合連覇を果たしたプジョルのコメント
「今日はハードなレースで、僕たちが予想していたよりもハードなステージになった。なぜなのか僕には理解できなかったが、みんながアタックしたがったからだ。でも、最後はチーム右京が東京でこのジャージを守ることができたからとてもハッピーだよ。

2年連続で東京でグリーンジャージだからうれしいよ。すべてのチームメート、スタッフ、マネージャー、スポンサーに感謝している。(日本語で)アリガトウ!


■東京ステージを逃げ勝ったスペインのインサウスティのコメント
「実際に東京で最後のステージを勝てて本当にうれしい。チームの目標は区間1勝することだったからね。そのためにチームは毎日闘ってきた。これはチームの勝利だ。

ツアー・オブ・ジャパンに来られてうれしいよ。とてもよくオーガナイズされていて、全てのステージがスペクタクルだった。思っていた以上に良いツアーができてとてもうれしいよ」


■山岳賞を獲得し、日本人で唯一東京の表彰台に上がった初山のコメント
「今日は集団の中で走っていてもよかったが、毎日のように逃げに乗ることができて、ムキになったというか、今日も逃げてやろうという気持ちでスタートして、結果的に逃げに乗ることができた。

東京はお客さんもたくさんいるし、僕が特別賞ジャージを着ているのを見てほしかったというのもあった。

人数が結構多かったから、逃げ切る集団になった。チームメートでスプリンターの大久保陣も逃げに乗ったので、今日は彼のステージ優勝のことを考えて展開することにした。最終的に彼は勝てなかったが、3位という成績を残すことができてうれしい。

 
左から総合7位で新人賞のノヴァク、ポイント賞のカノラ、個人総合優勝のプジョル、山岳賞の初山、そして東京ステージ区間優勝のインサウスティ
左から総合7位で新人賞のノヴァク、ポイント賞のカノラ、個人総合優勝のプジョル、山岳賞の初山、そして東京ステージ区間優勝のインサウスティ

■第8ステージ結果[東京/112.7km]
1 ヨン・アンデル・インサウスティ(バーレーン・メリダ/スペイン)2時間14分47秒
2 阿部嵩之(宇都宮ブリッツェン)+0
3 大久保陣(ブリヂストンアンカー)+5秒
4 入部正太朗(シマノレーシング)+5秒
5 アレクサンダー・クスタース(チームダウナー・D&DQ・アーコン)+5秒
6 イバン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ/スペイン)+5秒
7 シモン・サジノック(アタッキ・チームグスト/ポーランド)+5秒
8 中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)+5秒
9 ホセヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ/スペイン)+5秒
10 ショーン・レイク(アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス/オーストラリア)+5秒

■総合成績(グリーン・ジャージ)
1 オスカル・プジョル(チーム右京/スペイン)19時間0分52秒
2 ネイサン・アール(チーム右京/オーストラリア)+1分40秒
3 ハミッド・ポルハーシェミー(タブリーズ・シャハルダリチーム/イラン)+1分42秒
4 ホセヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ/スペイン)+2分22秒
5 ラクラン・ノリス(ユナイテッドヘルスケアプロサイクリングチーム/オーストラリア)+2分46秒
6 ティモシー・ロー(アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス/オーストラリア)+2分56秒
7 ドメン・ノヴァーク(バーレーン・メリダ/スロベニア)+3分07秒
8 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア)+3分12秒
9 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル(タブリーズ・シャハルダリチーム/イラン)+3分17秒
10 イヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア)+3分21秒

[各賞]
新人賞(ホワイトジャージ)
1位 ドメン・ノヴァーク(バーレーン・メリダ/スロベニア)19時間3分59秒

ポイント賞(ブルージャージ)
マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア)119点

山岳賞(レッドジャージ)
初山 翔 41点

チーム成績
1位 チーム右京  

http://www.toj.co.jp/2017/home
 
ポイント賞のブルージャージは区間3勝したカノラが獲得     
ポイント賞のブルージャージは区間3勝したカノラが獲得     
初山は日本人として20年ぶりで山岳賞のレッドジャージを着て東京の表彰台に立った
初山は日本人として20年ぶりで山岳賞のレッドジャージを着て東京の表彰台に立った
新人賞のホワイトジャージはノヴァクが獲得 
新人賞のホワイトジャージはノヴァクが獲得 
総合優勝したプジョルのチーム右京がチーム成績でも総合1位になった  
総合優勝したプジョルのチーム右京がチーム成績でも総合1位になった