ニュース

ツアー・オブ・ジャパン第5ステージ【南信州】でグリーンジャージのカノラが3勝目!

レース
 
『NTN presents 第20回ツアー・オブ・ジャパン(アジアツアー2.1)』第5ステージは2017年5月25日(木) 、長野県飯田市・下久堅周回コース10周を含む123.6kmで競われた。

南信州ステージはあいにくの雨となったが、最後はグリーンジャージを着たイタリアのマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が20人ほどの集団ゴールスプリントを制して今大会3勝目をマーク。最難関の富士山ステージを前にして総合首位の座を守った。
 
グリーンジャージを守ったイタリアのカノラ 
グリーンジャージを守ったイタリアのカノラ 
 
第5ステージは雨の中をJR飯田駅前を84選手がパレードスタート。周回コースに入り、1周目に台湾のチュンカイ・フェン(バーレーン・メリダ)と入部正太朗(シマノレーシングチーム)がアタックし、山岳賞のレッドジャージを着た初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)と山本元喜(キナンサイクリングチーム)が合流した。

さらにイヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)、ベンジャミ・ブラデス(チーム右京)、木村圭佑(シマノレーシングチーム)、クリストファー・ジョーンズ(ユナイテッドヘルスケア)が追いついて、先頭は8人になり、集団に2分程度のタイム差を付け逃げ続けた。

途中、2度の山岳ポイントはレッドジャージの初山が先頭で通過。山岳賞総合でのリードをさらに広げ、メイン集団に戻った。雨の上がった残り3周で先頭の逃げはサンタロミータ、フェン、プラデス、ジョーンズの選手だけになり、集団とのタイム差も1分を切っていた。

残り2周で先頭からフェンが遅れ、最終周回に入った時にはもう集団は16秒差に迫っていた。最終周回の序盤の上り坂で逃げていた3人が吸収されたあと、ディフェンディング・チャンピオンのオスカル・プジョル(チーム右京)が飛び出して山頂を通過。プジョルが下り坂で10秒ほどのタイム差を付けて先行した。

ゴールまで残り4kmで先頭のプジョルにマルコス・ガルシア(キナンサイクリングチーム)が追いついたが、2人はフラム・ルージュの手前で20人ほどの集団に吸収された。

最後は集団ゴールスプリントをグリーンジャージのカノラが制し、10秒のボーナスタイムも獲得。今大会最難関の富士山ステージを前に、総合成績でのリードをわずかに広げた。


■今大会3勝目をマークし、総合リーダーを守ったカノラのコメント
「本当にハードで、ここまでで最もハードなステージだった。簡単ではなかったが、チームがとてもよく働いてくれた。特にサンタロミータが逃げてたくさんの周回を前にいてくれたから、1日のほとんどが僕にはよかった。

最後に集団が1つになった後は、中根が素晴らしい仕事をしてくれて、プジョルやガルシアコルティナを吸収してくれた。残り500メートルで昨日の繰り返しを怖れ、スプリントは遠くから(残り350メートル)から始めた。昨日はいい位置取りだったのに、待ちすぎてしまったからだ。だから早めにスタートした。脚があってラッキーだった」


5月26日は、いよいよ今大会のクイーンステージである富士山の第6ステージが行われる。11.4kmのヒルクライムは平均勾配10%。中間地点を過ぎてからの平均は18%になり、最大勾配22%と言うモンスター区間だ。南信州ステージにつづいて富士山ステージも午前中は降水確率が80%。ゴールの予想気温は11度Cになっていて、さらに厳しい闘いになりそうだ。
 

■第5ステージ結果[5月25日/南信州/123.6km]
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア) 3時間10分5秒
2 ネイサン・アール(チーム右京/オーストラリア)+0
3 イバン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ/スペイン)+0
4 西薗良太(ブリヂストンアンカー)+0
5 ベンジャミ・ブラデス(チーム右京/スペイン)+0
6 雨澤毅明(宇都宮ブリッツェン)+0
7 土井雪広(マトリックスパワータグ)+0
8 ホセヴィセンテ・トリビオ(マトリックスパワータグ)+0
9 オスカル・プジョル(チーム右京/スペイン)+0
10 ロビー・ハッカー(アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス/オーストラリア)+0
12 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル(タブリーズ・シャハルダリチーム/イラン)+0
14 イヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア)+0
16 中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)+0

■第5ステージまでの総合成績(グリーン・ジャージ)
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア) 12時間31分08秒
2 イバン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ/スペイン)+29秒
3 ネイサン・アール(チーム右京/オーストラリア)+34秒
4 ロビー・ハッカー(アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス/オーストラリア)+37秒
5 ベンジャミ・ブラデス(チーム右京/スペイン)+38秒
6 イヴァン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア)+39秒
7 オスカル・プジョル(チーム右京/スペイン)+40秒
8 土井 雪広(マトリックス パワータグ/日本)+46秒
9 ホセヴィセンテ・トリビオ(マトリックス パワータグ)+46秒
10 ラックラン・ノリス(ユナイテッドヘルスケア/オーストラリア)+47秒
11 西薗良太(ブリヂストン・アンカー/日本)+47秒
15 中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)+52秒
16 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル(タブリーズ・シャハルダリチーム/イラン)+53秒

[各賞]
個人総合新人賞順位 第5ステージ終了時点
1位 イヴァン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ)12時間31分37秒

個人総合ポイント順位 第5ステージ終了時点
1位 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)93点

個人総合山岳順位 第5ステージ終了時点
1位 初山翔(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)39点

チーム総合順位 第5ステージ終了時点
1位 チーム右京  


http://www.toj.co.jp/2017/home
 
山岳賞のレッドジャージは初山がキープ
山岳賞のレッドジャージは初山がキープ