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「ビワイチ×図書館めぐり」滋賀県立図書館が提案

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琵琶湖を自転車で一周する「ビワイチ」の人気が高まるなか、滋賀県立図書館が「自転車で図書館めぐりを」と呼びかけている。館報「図書館しが」の4月号で、琵琶湖周辺を楽しみながら図書館に立ち寄れる3コースを提案。図書館を訪れるきっかけを作ることで、より多くの人に「本と出会う魅力」を知ってもらうのがねらいだ。
 

担当者「図書館に足を運んで」

「ビワイチ×図書館めぐり」滋賀県立図書館が提案
「ビワイチ×図書館めぐり」滋賀県立図書館が提案


コースは、琵琶湖周辺のサイクリングコースを案内する書籍や地図などを参考に設定。この内、「びわ湖よし笛ロードコース」(約25km)はJR近江八幡駅をスタートし、長命寺や安土城跡をめぐってJR能登川駅に至るが、途中に3つの市立図書館が組み入れられている。

「資料に紹介されているコースで、沿線に図書館があるかを調べた。その上で、無理なく図書館に立ち寄れるコースを設定してみた」と話すのは、県立図書館司書の兼田雄太さん。「県内には公共図書館が50か所ある。普段は図書館に縁がない人でも、ビワイチと組み合わせることで足を運んでもらえるのではないか」(兼田さん)

琵琶湖周辺には名所や旧跡も多い。ビワイチの途中にそれらを訪れ、さらに各地の公共図書館が所蔵する地域資料を手に取れば、知的にビワイチを楽しむことも出来るのでは、と兼田さんは考える。

一般的に図書館には駐輪場が整備されているが、スポーツ車向けにサイクルラックなどが常備されているとは限らない。それでも、「司書は図書館を訪れた人に本を手に取ってもらえるよう工夫している。サイクリングの途中で図書館に立ち寄ることで本と出会うきっかけになれば。ビワイチと図書館をからめたコースを今後もっと充実させたい」と兼田さんは話している。(斉藤円華)

<参考サイト>
館報「図書館しが4月号」(滋賀県立図書館)
https://www.shiga-pref-library.jp/wp-content/libfiles/bulletin/bulletin213.pdf