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ツアー・オブ・ジャパン第2ステージ【京都】はカノラが優勝

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第2ステージを逃げ勝ったイタリアのカノラ(photo:Tour of Japan 2017)
第2ステージを逃げ勝ったイタリアのカノラ(photo:Tour of Japan 2017)

『NTN presents 第20回ツアー・オブ・ジャパン(アジアツアー2.1)』第2ステージは2017年5月22日(月)、京都・けいはんなプラザ周回コース6周を含む105kmで競われ、最終周回でアタックしたマルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)が逃げ切り、区間優勝した。

カノラは総合首位に立ち、グリーンジャージも獲得した。


昨年新設された京都のステージは、京田辺市と精華町を巡る1周16.8kmの周回コースを6周半走るレイアウトで、周回コースの前半に山岳ポイントがある。

第2ステージは95選手が出走。1周目にマリオ・ヴォクト(アタッキ・チームグスト)、初山翔(チームブリヂストン・アンカー)、山本元喜(キナンサイクリングチーム)、田窪賢次(マトリックスパワータグ)、山本大喜(日本ナショナルチーム)の5人が集団からアタックし、1周目終了時点で2分23秒差を付けていた。

この日2回あった山岳賞ポイントは両方とも初山が先頭で通過し、今大会最初のレッドジャージを手に入れた。残り3周で先頭から田窪が遅れ、逃げは4人になった。しかしその4人も最終周回に入る前に集団に吸収された。

最終周回に入ってすぐの上り坂でカノラがアタックし、集団に20秒程度のタイム差を付けて逃げ続けた。彼はそのまま単独で12kmを逃げ切り、集団に7秒差を付けてゴールした。カノラは区間1位で10秒のボーナスタイムも獲得した。

集団のゴールスプリントはジョン・アベラストゥリ(チーム右京)が制し、6秒のボーナスタイムを勝ち取った。第1ステージの個人タイムトライアルで優勝し、総合リーダーのグリーンジャージを着ていたダニエル・サマーヒル(ユナイテッドヘルスケア)は区間51位でゴールした。



■区間優勝して総合首位に立ったカノラの共同記者会見コメント「僕はNIPPO・ヴィーニファンティーニのメンバーであることを誇りに思っている。そのNIPPOにとってTOJは大事なレースの1つで、そこで区間優勝できてとてもうれしいよ。最後にアタックして、10kmか15kmかはっきりとは覚えていないけど1人で走ったのはとてもエキサイティングだったが、とてもキツかった。

(アタックをする前)まず総合で我々のチームのリーダーであるチームメートたちにどんな調子か、どうしたいのかを聞いてみた。サンタロミータはOKだけど多分アタックするほど十分ではないと言った。中根にも聞いたら、彼は集団に留まりたいと言った。

それから最後の上りが始まり、僕はとても調子がいいと感じ、スピードもそんなに速くなかった。それでトライしたんだ。最初は誰かが付いてくるだろうと思ったけど、誰も来なかった。本当に計画はしていないアタックで、ただその瞬間を見て取ることができたからトライできた」


23日は三重県いなべ市で127kmの第3ステージが行われる。



■第2ステージ結果[5月22日/京都/105km]
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア) 2時間44分17秒
2 ジョン・アベラストゥリ(チーム右京/スペイン)+7秒
3 ルーカスセバスティアン・アエド(ユナイテッドヘルスケアプロサイクリング/アルゼンチン)+7秒
4 岡篤志(宇都宮ブリッツェン/日本)+7秒
5 窪木一成(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)+7秒
6 イバン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ/スペイン)+7秒
7 鈴木龍(ブリヂストンアンカー/日本)+7秒
8 ロビー・ハッカー(アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス/オーストラリア)+7秒
9 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル(タブリーズ・シャハルダリチーム/イラン)+7秒
10 横山航太(シマノレーシングチーム/日本)+7秒
51 ダニエル・サマーヒル(ユナイテッドヘルスケア/米国)+7秒
■第2ステージまでの総合成績(グリーン・ジャージ)
1 マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア) 2時間47分25秒
2 ジョン・アベラストゥリ(チーム右京/スペイン)+9秒
3 ダニエル・サマーヒル(ユナイテッドヘルスケア/米国)+14秒
4 イバン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ/スペイン)+15秒
5 オスカル・プジョル(チーム右京/スペイン)+18秒
6 ネイサン・アール(チーム右京/オーストラリア)+18秒
7 岡篤志(宇都宮ブリッツェン/日本)+18秒
8 ロビー・ハッカー(アイソウェイスポーツ・スイスウェルネス/オーストラリア)+18秒
9 ラックラン・ノリス(ユナイテッドヘルスケア/オーストラリア)+19秒
10 ベンジャミ・プラデス(チーム右京/スペイン)+19秒
14 イバン・サンタロミータ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア)+21秒
25 中根英登(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)+24秒
41 ミルサマ・ポルセイェディゴラーホル(タブリーズ・シャハルダリチーム/イラン)+31秒
[各賞]
■ポイント賞:マルコ・カノラ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア)
■山岳賞:初山翔(ブリヂストン・アンカー/日本)
■新人賞:イバン・ガルシア・コルティナ(バーレーン・メリダ/スペイン)
■チーム成績:チーム右京(日本)
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総合首位に立ってグリーンジャージを着たカノラ(photo:Tour of Japan 2017)
総合首位に立ってグリーンジャージを着たカノラ(photo:Tour of Japan 2017)
第ステージで逃げた初山が山岳賞のレッドジャージを獲得した(photo:Tour of Japan 2017)
第ステージで逃げた初山が山岳賞のレッドジャージを獲得した(photo:Tour of Japan 2017)