ニュース

頂上ゴールのジロ・デ・イタリア第9ステージはキンタナが制してマリア・ローザ/落車でトーマス、ランダ、イェーツが遅れた

レース

100回記念大会のジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月14日にモンテネーロ・ディ・ビザッチャから標高1665メートルのブロッカウス山頂までの149kmで第9ステージを競い、コロンビアのナイロ・キンタナ(モビスターチーム)が独走で区間優勝し、総合首位に立ってマリア・ローザに袖を通した。

ブロッカウス山のふもとの残り14km地点で、コースの左路肩に停まっていたポリスのオートバイの横を集団が通過した際、オランダのウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ)が接触して転倒し、チームスカイのゲラント・トーマスとミケル・ランダ、アダム・イェーツ(オリカ・スコット)らが巻き込まれる落車事故があった。

ケルデルマンはレースを途中棄権。病院で検査を受け、指の骨折が判明した。イエーツは4分39秒遅れ、トーマスは5分08秒遅れでゴールし、総合争いから早くも脱落してしまった。2015年のジロで総合3位だったランダは27分近く遅れたグルッペットでレースを終えている。
 
 
第9ステージは191選手が出走。5km地点で10人が逃げ出し、途中で合流した選手を加えた12人がゴールまで残り50kmで2分以上のタイム差を付けていた。しかし、集団はモビスターチームがコントロールを続け、この日はすべての逃げを残り22kmで吸収してしまった。

ゴールまで残り14kmで発生した落車でトーマス、イェーツ、ランダが集団から遅れ、その1km後にブロッカウス山の登坂がスタート。残り10kmでイェーツはすでに58秒遅れ、トーマスは2分39秒遅れてしまっていた。この時点でランダはもう7分近く後方にいた。

モビスターチームでキンタナのアシストを務めるアンドレイ・アマドールとウィナー ・アナコナが先頭を高速で引き続け、集団はみるみる小さくなっていった。ゴールまで残り9kmでマリア・ローザを着たボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ)が早くも脱落。先頭は15人ほどになっていた。

ゴールまで残り7kmで、先頭はアナコナ、アマドール、キンタナ、ビンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ)、ティボ・ピノー(エフデジ)、トム・ドゥムラン(チームサンウェブ)、バウケ・モレマ(トレック・セガフレード)、ドメニコ・ポッツォビーボ(アージェードゥゼール・ラモンディアル)、スティーフェン・クラウスウェイク(チームロットNL・ユンボ)の9人になっていた。

その精鋭グループから、ゴールまで残り6.8kmでキンタナがアタック。すぐにニバリとピノーが反応して付き従った。その後もキンタナは何度もアタックを繰り返したが、ニバリとピノはなんとか食らいついていった。

しかし、ゴールまで残り5kmを切った、ブロッカウスで最も勾配がキツいエリアに差し掛かると、ニバリもビノーも、キンタナのアタックにもはや応えることはできなかった。

ニバリは残り3.6kmでピノーにも付いていくことができず、孤独な闘いを強いられることになった。キンタナを追うピノーには後方からドゥムランとモレマが合流したが、ただゴールを目指すしかなかった。

キンタナは独走でゴールし、10秒のボーナスタイムも獲得。最大のライバルであるニバリに総合で1分10秒差を付けることができた。しかし、個人タイムトライアルが得意なドゥムランには、30秒差しか付けることができなかった。


■頂上ゴールを制してマリア・ローザを着たキンタナのコメント「フィニッシュラインで僕は自分の脚とチームメートたちの脚に満足していることを示した。チームは全員強かったし、僕も強かった。この勝利には満足している。まだ道程は長い。ドゥムランに対して30秒のリードが十分なのか足りないのかは、数日中にわかるだろう。でも、僕は調子がいいと感じている。それが今は1番重要なことだ」


5月15日は2度目の休養日になり、16日はフォリンニョからモンテファルコまでの39.8kmで個人タイムトライアルが行われる。
 
 
MAP : RCS Sport
MAP : RCS Sport
 
■第9ステージ結果[5月14日/モンテネーロ・ディ・ビザッチャ~ブロッカウス/149km]

1 ナイロ・キンタナ(モビスターチーム/コロンビア)3時間44分51秒
2 ティボ・ピノー(エフデジ/フランス)+24秒
3 トム・ドゥムラン(チームサンウェブ/オランダ)+24秒
4 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/オランダ)+41秒
5 ビンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ/イタリア)+1分00秒
6 ドメニコ・ポッツォビーボ(アージェードゥゼール・ラモンディアル/イタリア)+1分18秒
7 タネル・カンゲルト(アスタナプロチーム/エストニア))+2分02秒
8 イルヌール・ザカリン(チームカチューシャ・アルペシン/ロシア)+2分14秒
9 セバスチャン・ライヘンバッハ(エフデジ/スイス)+2分28秒
10 ダヴィデ・フォルモロ(キャノンデール・ドラパックプロフェッショナルサイクリングチーム/イタリア)+2分35秒
12 スティーフェン・クラウスウェイク(チームロットNL・ユンボ/オランダ)+2分43秒
15 ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ/ルクセンブルク)+3分30秒
17 ティージェイ・ヴァンガードレン (BMCレーシングチーム/米国)+3分46秒
23 アダム・イェーツ(オリカ・スコット/英国)+4分39秒
29 ゲラント・トーマス(チームスカイ/英国)+5分08秒
164 ミケル・ランダ(チームスカイ/スペイン)+26分56秒
■第9ステージまでの総合成績(マリア・ローザ)
1 ナイロ・キンタナ(モビスターチーム/コロンビア)42時間06分09秒
2 ティボ・ピノー(エフデジ/フランス)+28秒
3 トム・ドゥムラン(チームサンウェブ/オランダ)+30秒
4 バウケ・モレマ(トレック・セガフレード/オランダ)+51秒
5 ビンチェンツォ・ニバリ(バーレーン・メリダ/イタリア)+1分10秒
6 ドメニコ・ポッツォビーボ(アージェードゥゼール・ラモンディアル/イタリア)+1分28秒
7 イルヌール・ザカリン(チームカチューシャ・アルペシン/ロシア)+2分28秒
8 ダヴィデ・フォルモロ(キャノンデール・ドラパックプロフェッショナルサイクリングチーム/イタリア)+2分45秒
9 アンドレイ・アマドール(モビスターチーム/コスタリカ)+2分53秒
10 スティーフェン・クラウスウェイク(チームロットNL・ユンボ/オランダ)+3分06秒
11 タネル・カンゲルト(アスタナプロチーム/エストニア))+3分15秒
12 ボブ・ユンゲルス(クイックステップフロアーズ/ルクセンブルク)+3分30秒
13 ティージェイ・ヴァンガードレン (BMCレーシングチーム/米国)+3分56秒
16 アダム・イェーツ(オリカ・スコット/英国)+4分49秒
17 ゲラント・トーマス(チームスカイ/英国)+5分14秒
[各賞]
■ポイント賞(マリア・チクラミーノ):フェルナンド・ガビリア(クイックステップフロアーズ/コロンビア)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):ヤン・ポランツェ (UAE・チームエミレーツ/スロベニア)
■新人賞(マリア・ビアンカ):ダヴィデ・フォルモロ(キャノンデール・ドラパックプロフェッショナルサイクリングチーム/イタリア)
(http://www.giroditalia.it/)
 

第9ステージのハイライト映像


Giro d'Italia - Stage 9 - Highlights 投稿者 giroditalia