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自分の好きなペースでしまなみ海道を完走できる 第20回しまなみ縦走2017

イベント
しまなみ海道沿いにある尾道、大三島、今治のどこからいつスタートしても良いスタンプラリー。それがしまなみ縦走だ。参加費が無料なのに、エイドステーションもあれば完走賞ももらえる!

自分のペースで、好きなルートで

しまなみ海道の広島県と愛媛県の県境である多々羅大橋
2日間、7時〜17時に開設されるしまなみ海道沿線11カ所のチェックポイントを、好きなペースで回れるのが「しまなみ縦走」だ。自転車道、歩行者道が整備された「しまなみ海道」の特徴を、より多くの人に親しんでもらい、各島のチェックポイントで、地元の人たちと交流を持ってもらうことを目的にスタートした。

チェックポイントクリアの方法は、台紙にスタンプを押して通過の証とする他、NTT西日本などが開発したアプリ「いまどこ+」を使って、スマートフォン上でスタンプを押す方法がある。チェックポイントに近づくとスタンプをゲットできる状態になるので、画面をタップする。どちらの方法でも、規定の個数を集めると完走賞と記念品がもらえる。
 
参加申し込みをする際に、台紙にスタンプを押すか、アプリ「いまどこ+」でスタンプラリーをするか選べる
いまどこ+はスタンプを押すという機能の他、推奨ルートや周辺の観光情報などを表示してくれる機能、グループで走る場合は、仲間同士で同じアプリをインストールしておけば、お互いの場所をリアルタイムで確認することができる位置情報共有機能も併せ持つ。

ペースの違うグループ同士でもお互いの位置を簡単に確 認できる便利なものだ。イベント参加者の半数に迫る約1700件のダウンロードがあった。
 
起点のひとつONOMICHI U2には続々と参加者が集まってくる
仲間うちで「いまどこ+」をインストールし、位置情報を「共有」する設定にしておけば、はぐれてもアプリ上でお互いの位置が把握できる
取材は開催日後半の3月26日に行った。予報では天気が崩れることになっていたが、実際は晴天に恵まれ絶好のスタンプラリー日和。7時に尾道側の起点であるONOMICHI  U2に取材班集合。続々と参加者たちも集まっていた。瀬戸内とはいえ、3月末の朝はまだ肌寒い。アプリをインストールし、いざスタート。しまなみ海道に敷設されているブルーラインのおかげでもちろん迷うことなく走ることができるが、それでも何カ所かある分岐では、進むべき方向が合っているか気になり、アプリで確認。自信を持って走ることができた。
 
アプリの地図上にはルートやチェックポイントのほか、位置情報共有設定にしておけば仲間の場所も確認できる
いまどこ+でスタンプを集めていくと、アプリ上でどこまで達成したのか確認できる
何より楽しかったのは、足切り時間や、指定されたルートに縛られることなく寄り道したり、写真を撮ったりと、自分のペースで楽しめること。これは他のロングライドイベントにはない感覚だ。

取材でも、スタンプラリーを優先するなら寄らない大山神社にお参りするためにコースをそれたり、はっさく大福がどうしても食べたい!ということで、道を一本外した通りにある瀬戸田梅月堂にお邪魔したり、こっちの道のほうが面白そうだなと感じたらフラッと脇道にそれてみたり、メインのルートはしまなみ海道に任せつつ、自分の興味がそそられたときは、素直に従う、という懐の深さがある。それでいてスタンプを集めていくので、「しまなみ海道を制覇していっている」という達成感を得ることができるのだ。

自由なペースで走れるのは初心者にも優しいし、上級者にはそれだけ遊びの幅が広がるといえる。それをしまなみ海道でできるとあれば、週末を費やすだけの価値がある。
 
NTT西日本 大野誠司さん「2年前にマラソン、駅伝で仲間や家族が今どこを走っているのか知りたいという要望に応えるために開発しました。現状、自転車関連はこのイベントのみ対応ですが、交通安全など活躍の場を広げていきたいと思っています」

無料イベントなのにエイドステーション!?

参加費無料ではあるが、各チェックポイントにはエイドステーションがちゃんと用意されている! 因島では地元ボランティアによって「はっさく」や「ごぼ天」が振る舞われた
ごぼうを魚のすり身で包んで油で揚げた「ごぼ天」

道中買い食い、寄り道もおすすめ

はっさくの果肉がそのまま入った「はっさく大福」
多々羅しまなみ公園の売店でタコ唐をゲット。タコの食感が良い具合に残っている絶品
しまなみの駅御島では多種多様な柑橘類を購入できる。初めて聞く名前のものも
このイベントは途中に制限時間のある関門がないので、寄りたいお店で補給食やお土産を買うのも楽しみのひとつ。生口島の瀬戸田梅月堂に寄り道してはっさく大福。お昼には多々羅しまなみ公園でタコ唐を。しまなみの駅御島では黄金柑をゲット。食べ物以外だけじゃなく、観光スポットにも寄りたい。そんなときは「いまどこ+」の周辺情報表示機能を使えば、コース上のどこに何があるのかをすぐに知ることができる。定番の自転車神社こと大山神社に立ち寄り、取材中の安全を祈願
 
因島の大山神社。自転車神社としてサイクリストに有名。自転車のお祓いを受けることもできる

ゲストライダーに聞くしまなみ縦走

今年のゲストライダーは"自転車好き芸人"のインパルス堤下敦さん(3月25日)と、昨年に引き続きココリコ遠藤章造さん(3月26日)が参加。遠藤さんは、自転車に乗るのは昨年の同イベントぶりとしながらも、「僕みたいな初心者でも走りやすいコースだと思います。何より景色が良い。通っているライザップに、エアロバイクが導入されたので、来年も来られるなら、より楽しむために事前にそれでトレーニングを積んでからこようと思いました」

交通安全VR体験やロードバイクにICTを組み合わせた最新技術の紹介も

「サイクリストの聖地」である多々羅しまなみ公園では、NTT西日本がブースを出展。VR技術を活用した、自転車による交通事故の疑似体験や安全運転ができているかを評価・確認できる「VR自転車安全教室」やゲストライダーの元気度などがリアルタイムで見れるという「hitoeロードバイク」が展示されていた。
hitoeロードバイクは、生体情報が計測できるウェアを着用し、各種センサー・カメラを搭載したロードバイクに乗ることで、心拍などのデータを取得・解析しながら、ライドポジションや走行映像がリアルタイムで確認できるという、NTTで研究開発中の最新技術だ。
 

開催日:3/25〜3/26、開催場所:しまなみ海道沿線、主催:本州四国高速道路(しまなみ尾道管理センター、しまなみ今治管理センター)、瀬戸内しまなみ海道振興協議会 text:中島丈博 photo:鶴身 健