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リエージュ~バストーニュ~リエージュで好調の新城幸也、ツール・ド・ロマンディ出場決定!

レース
2017年4月23日(日)、ベルギー・ワロン地方のリエージュを舞台に開催された103回の伝統を持つリエージュ~バストーニュ~リエージュ(UCIワールドツアー)。アルデンヌクラシックの特徴でもある無数のアップダウンを繰り返し、最後は短い坂を駆け上がってフィニッシュするコースが設定されたが、今大会は上りの全長が2km以上、一日の獲得標高差は4,500mに達し、コース全長も258kmと長く、3連戦の中で最も難易度の高いレースとなった。
 
集団前方5列目辺りにチームで固まって走るバーレーン・メリダ photo:Cor Vos
集団前方5列目辺りにチームで固まって走るバーレーン・メリダ photo:Cor Vos


レースの前日22日(土)イタリアを代表するベテラン選手で、新城とも交流のあるミケーレ・スカルポーニ (37歳/アスタナプロチーム)が練習中に前方不注意のトラックに撥ねられ、命を落とすというショッキングな事故が起きてしまい、自転界が悲しみに包まれた。チームメイトはもちろんのこと、出走選手の誰もが動揺を隠せない中でリエージュ~バストーニュ~リエージュが開催された。

 
スタート前にアスタナの選手を中心に全員で亡くなったスカルポーニへ黙祷を捧げた  photo Cor Vos​
スタート前にアスタナの選手を中心に全員で亡くなったスカルポーニへ黙祷を捧げた photo Cor Vos​


バーレーン・メリダは、先日のフレッシュ・ワロンヌに続いてアルデンヌクラシック2連勝を果たしたアレハンドロ・バルベルデ(モビスター/スペイン)​から3秒遅れの5位でエースのヨン・イサギレがゴール。新城幸也は7分40秒遅れの95位という結果となった。

レース後、新城は次のように語った。

「リエージュは力を出したと言えます。 イサギレの5位という結果は、0kmからチーム一丸となって走った結果。 もちろん目標は優勝だったけど、上出来だといえる。自分はチームから与えられたことが出来たので良かった。 しっかりと調子を合わせてきて、無事に走り切れてホッとしている。与えられた仕事以上のことをしたかったが、今回は目の前で集団が割れてしまい自分も復帰は出来なかった。

これで、自分の前半戦は終わりの予定でしたが、 レース後、家に帰るホテルで急遽、監督から25日~のツール・ド・ロマンディに出場できるか?と言われ、調子は良いし、断る理由はどこにもない。25日〜30日スイスで頑張ってきます!」


4月25日~30日までスイスで開催されるUCIワールドツアー、ツール・ド・ロマンディへの出場が急きょ決定した新城は、フランスの自宅に戻らず、ベルギーからスイスへ入った。
【text:Miwa IIJIMA】

ツール・ド・ロマンディ 公式ページ
https://www.tourderomandie.ch/