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富山湾岸サイクリングコースを一部改修へ 交通安全と湾の景観を両立

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2016年開催の「富山湾岸サイクリング」。氷見市島尾付近(富山県道路課提供)
2016年開催の「富山湾岸サイクリング」。氷見市島尾付近(富山県道路課提供)
富山湾に沿って整備されている「富山湾岸サイクリングコース」(全長88km)について、富山県は来年度となる4月以降、交通安全と走行時の景観とを両立させる方向で一部改修を行う。整備費として1億円を計上する方針だ。

県では富山湾岸サイクリングコースを観光資源の一つと位置付け、路面表示や標識の設置、サイクルステーション等の整備などを行ってきた。コースの一番の見どころは富山湾の眺めで、毎年開催されるロングライド「富山湾岸サイクリング」でもコースを活用している。

自転車専用道路を新設

防波堤裏の管理道路をコースに利用した例。路面にブルーラインを引いて左側対面通行する。魚津市青島付近(同)
防波堤裏の管理道路をコースに利用した例。路面にブルーラインを引いて左側対面通行する。魚津市青島付近(同)
今回の改修では自転車専用道路を新設。島尾海浜公園(氷見市)の海側約600mにコンクリート敷きの道路を設ける。また、滑川漁港(滑川市)の北東側に延びる防潮堤(約3km)に沿って設けられた管理用道路を、自転車専用道路として整備する。これにより、氷見側では約3km、滑川側では約5kmにわたり、海沿いを連続して走れるようになる。

同コースの内、自転車専用区間は現在約20kmで、他の区間は主に車道を利用。これまで県には、利用者から「自動車の交通量が多い」「車道左側が狭い場所がある」といった声が寄せられているという。

また、「湾岸を走るコースだが、実際には道路状況の制約で内陸側を走る区間もある。また、そうした区間では場所によっては富山湾が見えにくい」と県道路課。今回の改修を通じて、「交通安全を最優先にしながら、同時に富山湾の眺めも楽しめる区間を増やしていく」(同)と説明している。
(斉藤円華)
 
<参考サイト>
神秘の海 富山湾(とやま観光ナビ)
http://www.info-toyama.com/tokushu/toyama-bay/page03.cfm

サイクリングコース(富山県)
http://www.pref.toyama.jp/cms_sec/1501/kj00014552.html