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スペシャライズドチームと山村明徳が契約。レッド・フック・クリテリウム参加

レース
2017年2月3日(金)、山村明徳(22歳)がレッド・フック・クリテリウムに参加する強豪チーム「アレ-アレ スペシャライズド(Allez-Allez Specialized)」に加入すると発表した。

「レッド・フック・クリテリウム」は、ブルックリン(ニューヨーク)、バルセロナ、ロンドン、ミラノの4都市で開催されるクリテリウムシリーズ。2008年にブルックリンで初開催されて以来、徐々に人気を集め、2015年からは現在の4都市によるシリーズ戦として行われている。

 


使用機材は固定ギヤのピストバイク。レース形式は公道を使ったクリテリウムとほぼ同様。各大会は予選を含む3日間開催というのは競輪のスタイルに近い。UCI(国際自転車競技連盟)によるルール規定に囚われず、自転車レースのエキサイティングな部分だけを抽出させた、いかにもアメリカ発祥らしい新興レースだ。スポンサーはアメリカのゲームメーカー「ロックスター・ゲームズ」。

山村はこれまでヨーロッパを拠点に、2015年からはUCIコンチネンタルチーム「チームフォアアールベルグ(TEAM VORARLBERG)」の一員として活動していた。山村が加入した「アレ-アレ スペシャライズド」は、昨年のシリーズチャンピン、コリン・ストリックランド(Colin Strickland※今季は別チームに移籍)やランキング2位のアルド・イノ・イレシック(Aldo Ino Ilesic)が所属する強豪チーム。昨年、元チームメイトであったイレシックから山村が誘いを受け、当チームに日本人として初めて所属することとなった。

 
@iancollinsphotography.
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今年の大会日程の詳細はまだ発表されていないが、例年通りであれば4月下旬のブルックリンを皮切りに、7月上旬ロンドン、8月下旬バルセロナ、10月にミラノで最終戦が行われる予定。スペシャライズドチームは、使用バイクの「アレー」を4戦ごとに異なる特殊ペイント仕様で参加するという。また、ジャージデザインも4戦すべて変えて参加するとのことで、観客を楽しませることに重きを置いた、このシリーズならではの試みといえる。

レースの模様は公式サイトにアップされている動画で見ることができる。最終日の決勝は日が暮れてからのナイトクリテリウムになるなど、常識的に考えればとてもクレージーなレースだが、観客の熱狂ぶりは動画からも伝わってくる。

遊び心あふれるアイデアをふんだんに盛り込んだこのレース、山村の参加で日本でも注目度が上昇するだろうか。今後の展開が楽しみだ。

レッド・フック・クリテリウム公式サイト
https://redhookcrit.com/

スペシャライズド・アレー(レッド・フック・クリテリウム特別仕様バイク)
https://www.specialized.com/us/en/red-hook

RHC(レッド・フック・クリテリウム)ミラノ No.7