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宇都宮ブリッツェン2016シーズンエンドパーティーにて今シーズンを振り返り!

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今シーズンは勝利に始まり勝利で終わった宇都宮ブリッツェン。12月4日(日)、宇都宮グランドホテルにて2016シーズンエンドパーティーが開催された。集まったサポーターは今シーズン最後となる選手たちとの交流を楽しんだ。サインに写真にひっぱりだこな選手たち&監督に今シーズンを振り返ってもらった。涙で締めくくった昨年と異なり、全員が笑顔で会場をあとにしたパーティーの様子も一部お届けしよう。

text&photo●滝沢佳奈子

 

雨澤毅明選手にインタビュー

雨澤選手がファンとの交流に笑顔で応じる
CS:ブリッツェンに所属して1年、今シーズン振り返ってどうでしたか
僕としてはナショナルチームの活動があって、なかなかチームと合流する機会も少なかったんですけど、海外で力を得て、それを後半チームに還元できたかなと思います。

CS:成長できたなと感じていますか
そうですね、着実にレベルアップはできてるなと思うので、それをまた来年も継続して、今年優勝できなかったんで来年は勝たないとなって思っています。(チームメイト)みんな勝ってるんで。

CS:ナショナルでの海外遠征期間が長く、Jプロツアーで走る機会が少なかったからじゃないんですか
それでも勝てるときに勝たないとっていう感じですかね。

CS:今年一番強化できたと感じている部分はどこですか
走るレースのレベルも高くなってきているので、全体的に力を上げることができました。それによって結果的に今年は調子の波が激しくなく、一定に保つことができたと思います。

CS:今年のピークはどこに持ってくる予定だったんでしょうか
全日本やツール・ド・ラヴニール、ジャパンカップなどを重視していました。

CS:今年一番悔しかったレースは何ですか
一番悔しかったレースはやっぱりジャパンカップですかね。結構気を遣って調整をしてたんですけど、自分としてはあまり良くなくて……。ちょっとそれが残念でしたね。もうちょっと行けたんじゃないかっていうのが悔しかったです。

CS:ここを強化していけばもっと強くなれるんじゃないかと思うところはありますか
それはもう全部ですね。全部いいところを伸ばしていかないと、全体的なレベルはまだまだ低いと思うのでそれを全部上げていかないといけないなと思っています。
 

阿部嵩之選手にインタビュー

阿部選手と鈴木真理選手が笑顔でポーズ
CS:今シーズン振り返ってどうでしたか
一番の目標にしていた全日本TTのタイトルが獲れなかったので、かなり悔しい1年でしたね。目標の一つであったUCIレースでの優勝っていうのは獲れたので、それはそれで良かったかな、と。来年に向けて、TTの能力は常に改善しながらもう一度挑戦したいです。

CS:来年もTTを狙う、と
もちろん。僕は僕の成績が狙えるTTでしか目立つことができないので、TTというものに固執してやっていきたいです。

CS:今シーズン一番満足できたレースは何ですか
ツール・ド・台湾ですかね。去年の秋から怪我をして、なかなかヒザの状態が良くない状態のまま春のキャンプを終えてツール・ド・台湾に入って、正直完走できるかも危うい状態でスタートしたんですよ。でも、なんとか苦しみながらも仕事もできて完走もできて、最初の大きなハードルを越えたかなと。今思えば、これがあったから今年1年は何とかやれたのかなと、すごく満足できるレースだったかなと思います。

CS:今週末の全日本シクロクロスも出られるんですね
正直テクニックの面とかで大きく差があるから、優勝が狙えるみたいなたいそうなことは言えないですけど、できるだけジャマできるように頑張りたいです(笑)。

CS:チームメイトの小坂さんもジャマしちゃうんですか?!
そうですね(笑)。頑張ります。
 

鈴木譲選手にインタビュー

サインに応じる鈴木譲選手
CS:今シーズン振り返ってどうでしたか
優勝も多くて結構いいシーズンだったんですけど、全日本とかJプロツアーの輪島とか崩れる場面があって、チームの総合力が問われるところでうまくいかなかったレースもあったかと思います。

CS:UCIレースは増田さん中心で獲ることができましたよね
そうですね、そこでうまくまとまって、総合力あるって部分を見せられたところはあるんですけど、いざというときに踏ん張りきかなかったかなと個人的に思いますね。

CS:今シーズン一番良かったなと思うところはどこですか
若い選手が勝てるようになったことですね。増田選手だけのチームっていう印象だったと思うんですけど、それだけだとUCIレースで勝てないんで。全体の底上げができて、結果として表れた感じですかね。

CS:逆に今シーズン足りないなと感じたところ、また、強化するべきポイントはどこだったと思いますか
個人的には、特にコレっていう訳じゃなくて全体的にレベルアップしたいです。Jプロツアーレベルで勝てても、安定的に結果出すっていう感じでもないので、そこをもう1ステップ上がりたいっていうのはありますね。そうなるとチームの闘い方の幅が広がるので、個人のレベルアップを目指せばチームのためにもなるかと思います。

CS:今シーズン一番嬉しかったレースは何ですか
ツール・ド・北海道が一番嬉しかったですかね。やっぱりステージレースだったんで、なかなかできない経験だったと思うんです。自分だけじゃなく若い選手にも。リーダーを守るぞと思って守るのは本当に難しいことで、そこで失敗してきた経験が生かせたレースだったので嬉しかったです。

CS:オフシーズンに強化しようと思っているところは何かあるんでしょうか?TTバイクにも乗られているようですが
TTバイクは結構いじってポジション変えてますね。全体的に上げるためにっていう感じなのでやることはあんまり変わらないんですけど、歳いってきた選手って同じやり方だとどこまでいけるかっていうのがわかるんで、やり方を変えなきゃいけないなっていうのはありますね。何を取り入れようかは未だによく分からないので、情報収集とか話聞いたりしながら柔軟に取り入れていこうかと思っています。12月頭なんで方向性はまだ定まってないです。トレーナー付ける選手も結構いるんですけど、自分の場合は自分で試行錯誤しながらやるのが好きなので。TTバイク乗るっていうこと自体もいろいろ変えないと、これ以上速くならないっていうのが分かりやすいバイクなので変えていってどう変わるかを試したいですね。

CS:オフはもう終わりですか
12月頭から練習し始めます。契約が12月半ばにあって、そこから若手選手と次入る選手と一緒に乗り込みをやっていきます。
 

鈴木真理選手にインタビュー

収穫されたブリッツェン米を受け取る鈴木真理キャプテン
CS:今シーズン、脚の病気でレースに出られない機会が多かったですが振り返ってどうでしたか
厳しかったですね……。

CS:現状脚の状態はどうなんでしょうか
全然ダメです。もう回復してない感じです。元通りにはならないんで、どこまで痛みが出ないかを今見ています。イベントには出ていますが、(治療のための)薬を止めないとレースには出られないですね。

CS:かなり悔しい思いをされたかと思いますが、出走したJプロツアーの南魚沼などでは非常にたくさんの声援が送られていましたね
そうですね、本当はちゃんと走れて応援がいっぱいもらえるようにしたかったです。年齢も年齢なんで、逆に新たなことを挑戦するチャンスでもあるかな、と思っています。

CS:今後に向けてどのような予定でしょうか
回復はもう分からないので、選手として一応引退はしないでやるんですけれども、走れるようになるかは分からないですね。新たなブリッツェンの活動に力を注ぎたいです。

CS:ブラウブリッツェンのコーチもされていますよね
元々ブラウのコーチとしては入っていたんですが、あまり時間がなくてやっていなかったんです。来年はかなり重点を置いて、今後の選手を生めるようなチームにしていきたいです。宇都宮クリテリウムからブラウが走るのでそこまでに何とか存在感があるチームに育てたいと思います。僕が走ることも重要かもしれないですけど、やっぱり自分の手で育てて巣立っていくようにするほうが重要だと思うので、今は一番そっちを重視していきたいなと考えています。
 

堀孝明選手にインタビュー

退団する堀選手の周りにはひっきりなしにファンの列ができていた
CS:今シーズンで退団ということで、宇都宮ブリッツェンに所属してからのことを振り返ってもらえますか
下部組織から6年間、短い時間だったという感じがします。入団したときは早く海外挑戦するっていうのを決めていたんですけど、なかなかそういう実力も付かず、やっと今年になってその感触が自分のなかでつかめたのでチームには移籍すると伝えました。

CS:今シーズン一番楽しかったレースは何ですか
レースは全部キツかったからな~……。充実したレースは最後の大分ロードです。自分の師匠である増田選手と逃げて、ワンツーはできなかったですけど、最後師匠のでかい背中を見られて、まだまだだなっていうのは感じました。
 

大久保陣選手にインタビュー

脚質的にも大久保選手(写真左)と一緒に仕事をすることが多かった阿部選手が振り返る
CS:今シーズン振り返ってどうでしたか
8~9月までは良かったんですけど、そこからちょっとあんまり調子良くなくて。終わってみれば、(今シーズン)2勝することもできましたが、課題の残るシーズンだったかなと思います。自分も去年より強くなってるという実感があったんでまだまだいけるかなと思っています。

CS:今シーズン一番自信が付いたレースは何でしたか
やっぱりツール・ド・熊野(最終ステージ)で逃げて勝ったっていうのは自分のなかで大きかったですね。

CS:移籍するにあたって、海外に挑戦しようと思った理由は何かあるんですか
まったく興味なくて国内でやってこうと思ってたんですけど、だんだん自分が強くなってくるにつれて、もうちょっといけるんじゃないかなと思い始めて。行ったこともないし、挑戦してみたいなという気持ちになりました。

CS:どんな期待を持っていますか
すごいキツいと思うんですよね。1年目で環境も変わるし、キツいことの方が多いと思うんですけど、気持ちだけはぶれずにがむしゃらに頑張ろうと思いますね。

CS:今までブリッツェンに所属して良かったと思うことはなんですか
選手としてもそうですけど、人間的に成長したことですね。地域の人とか、ファンの人に本当によくしてもらって、自分の人生に残る3年間だったなと思います。
 

増田成幸選手にインタビュー

増田選手(写真左)が堀選手(写真右から2人目)との思い出を笑顔で振り返る
CS:今シーズン、たくさんの勝ち星を上げられましたが、振り返ってどうでしたか
怪我もあったけど、チームとしても個人としても過去最高の成績を残すことができたので、いい1年間だったなと思いますね。

CS:UCIポイントもしっかり獲得されて
そうですね、今UCIポイントを獲得できたってことは国際レースでもしっかり活躍できるような力をつけることができたんだな、と自分自身成長を感じています。今年これだけ勝ちまくったら来年ハードル上がるんですけど、そこはいい年もあれば悪い年もあるし、しっかり準備していても成績になかなかつながらないということがあるっていうのは分かっているつもりなので、来年は来年で心機一転、また一から取り組んでいきたいですね。一勝一勝あげていくのを目標に頑張ります。

CS:今シーズン一番嬉しかったレースは何ですか
悔しいレースの方が多いんですけど……

CS:一番悔しかったのは
全日本選手権です。嬉しかったレースはやっぱりツール・ド・北海道ですかね。宇都宮クリテリウムも僕、勝ってないですけど(鈴木)譲が勝って、(前年までの)2年間ダメで、3度目の正直で大歓声のなか今年勝つことができてすごい嬉しかったです。僕個人の話だと、ツール・ド・北海道は初めて優勝することができたんで嬉しかったです。

CS:他の日本人選手に比べて増田選手自身が突出していると感じる部分はどこだと思いますか
競技に取り組む姿勢じゃないですか。周りの選手が(練習を)どれだけやってるか分からないですけど、自分は今年一年頑張ったなと思います。

CS:もうトレーニングは開始されているんですか
12月からはサイクリングやウエイトトレーニングを少しずつ始めてます。

CS:来年はツール・ド・とちぎもありますね
またこれで新しい目標ができて、すごく幸せなことです。ツール・ド・とちぎだけじゃなくて、Jプロツアーでは矢板や那須塩原など栃木県でのレースがたくさんあるので、地元のチームとしてより責任のあるレースが増えるなって(笑)。一戦一戦気が抜けないです。

CS:来年に向けて何を強化していきますか
まだ獲ってないタイトルを獲りたいっていうのはありますし、ハートも一緒に強くなりたいですね。
 

清水裕輔監督にインタビュー

清水監督が目に涙を浮かべながら感謝の言葉を述べる
CS:今シーズンはかなり成績残されたかと思いますが、振り返ってどうでしたか
一言で言えば、いいシーズンだったなと思います。(Jプロツアーのチーム・個人総合)ランキングで考えると2位だったのでどうしても悔しいところはあるんですけど、勝利数とか、ロードレースは勝つっていうのが大きいので。勝利数が多かったっていうのと、何より多くの選手が勝てたこと、ツール・ド・北海道、ツール・ド・おきなわ、ツール・ド・熊野とUCIレースで勝てたっていうのが大きいですね。

CS:UCIポイントもブリッツェンの選手は多く獲得されたんじゃないですか
自惚れるわけじゃないですけど、今年国際レースで優勝したのって僕らの選手とユキヤだけなんです。UCIポイントも(日本人が獲得した)900ポイントあった内の300ポイントくらいうちなんですよ。まぁユキヤ一人で300ポイントくらいとってますけど。あとは別府選手と他の日本人が細々取ってるだけなので、そういった意味でも日本全体的に見てもすごく価値があるレースをできたかなと思います。ここまできたので、来年も日本のレースを引っ張っていけるようにはやっていきたいと思います。

CS:今シーズン強化してきたことはあるんでしょうか
特に何かというわけではないですけど、全体の底上げはずっと考えていました。個々のレベルアップとチームの和っていうのは常に大切にしてきて、選手それぞれも自分が強くならなくちゃチームプレーもできないっていうのがわかってたので、強化する部分はそれぞればらばらなんですけど、みんながまんべんなく強くなるようにというのは考えていました。

CS:今年ブリッツェンのなかで一番成長したなと思う選手を選ぶとしたらどなたですか
なかなか難しいですけどね……増田がやっぱり実力的に……体力測定とかをしても伸びるんですよ。

CS:……増田さんはまだ伸びるのですか!
もちろん他の選手も伸びるんですけど、伸び率が一番高いのは実は増田なんです。それで結果も出てるじゃないですか。下から上がって結果を出してきた選手もいるので、みんな上がってるんです。ただ、みんな増田を目標にして、増田は常に伸びていっているんで。みんなコンディション落としたり、多少怪我して調子落としたりしてるじゃないですか。それが増田はこの3年間ないんです。まぁ小さくはあっても、しっかりとトータルで伸ばしてくるので、みんな増田を見習って頑張ってます。エースがああなので、みんなそれに引っ張られてついて行っているので増田と言っておきます。

CS:チーム内に目標がいて、切磋琢磨していると。仲も良さそうですし、いい雰囲気ですね
チームワークもいいですし、そのなかでもライバル意識とかもすごく持っていて、ミーティングでも言い合うこともあるくらいなんです。仲もいいんですけどね。増田に限らずベテラン勢もああいう雰囲気でうまくやってくれているんで、若手もついて行っているし、中堅も見てるので、このチームはこのまま上がっていけば新陳代謝も進んでいくんじゃないかなと思います。

CS:今シーズン、監督から見られて一番印象的だったレースは何ですか
全部って言いたいですけど、絞るとしたら最初と最後かな……

CS:宇都宮と大分
いや、それよりもチャレンジロードレースで堀があそこまでやってくれたので今年はなんかいけるんじゃないかと弾みがついたし……、と言いつつもやっぱり北海道が大きいですかね。

CS:今シーズンで堀さんと大久保さんが退団ということで、戦力的には大きく欠けてしまう部分があるんじゃないでしょうか?監督としてはどういった心境でしょうか
大きいですね。残念で悲しい気持ちですね。だけど、ポジティブな移籍なので、背中を押してやってます。僕らは止めることはしないので、どんどん頑張れって応援してるし、逆に堀なんかもっと早く行けって言ってたくらいなんで良かったと思います。ただ、心情的には悲しいですね……。
 
若手選手が集まり、レースを振り返る
チームの中堅選手が呼ばれ、栗村さん(写真左)と共に今シーズンのレースを振り返る。大久保選手の勝利シーンも動画で紹介された
増田選手の周りにはいつもファンがたくさん。常に笑顔で対応していた

堀選手&大久保選手引退セレモニー

花束とパネルを2人に贈呈。2016シーズンのメンバー最後の集合写真
パーティー終盤、壇上にて堀選手と大久保選手の引退セレモニーが始まった。清水監督が「陣は僕と同じ時期に入って、堀はまだ全然走れてなくて。3年間ありがとう」と涙声で言うと、会場からは「(泣くの)早い!!」とツッコミが飛ぶ。大久保選手にマイクが渡され、「みなさん本当に3年間ありがとうございました! 監督にはブリッツェンを辞めるっていうのは奈良クリテの夜に言って、そこから監督に一緒にチームさがしてもらって移籍することに決まったんですけど、自分で決めたことなんで、来年は挑戦の年になると思いますが、また頑張りますので来年も応援お願いします!」と話すと暖かい拍手が送られた。次に堀選手にもマイクが渡る。「5年間、本当にたくさんの人にお世話になりました。この気持ちをどう表現したらいいかわからないんですけど、このチームで培ってきたことは自転車以外のことでも全てが財産となって、また来年から僕の力となって頑張っていきます。ちょっと言ってること意味わかんないですけど……(笑)。ありがとうございました!!」と、堀選手らしい挨拶で会場にいる人を笑顔にしてくれた。

堀選手には師匠である増田選手から最後の言葉が贈られた。「ことあるごとに『堀、おまえは絶対強くなれるし、海外にも挑戦して、よりいいレース走ってさらなる高み目指した方がいいんじゃないか』みたいなことを言ってたんですけど、『全然一生ブリッツェンにいるんで、関係ないです』って答えてたのにまさか!!まさか移籍するなんて!!(笑)びっくりしました。」同じチームでともに練習していた増田選手でさえその心境の変化に驚いたようだ。会場内は大爆笑。さらにこう続けた。「大久保選手もそうなんですけど、こういうプロチームで走ってるってことは一年一年がそのメンバーと過ごすかけがえのない時間なんだなとこの歳になって少しずつ分かってきて、すごい大事にするようになってきました。来年は敵チームになって、僕たちを苦しめるような立場になるかと思うんですけど、お互い正々堂々勝負して、特に堀選手!弟子なんで。まだまだ負けてられないですけど、僕を越えられるように頑張って……上から目線!(笑)なんかすいません!(笑)でもね、絶対負けねーかんな、堀!お互い頑張ろう!」と笑いを誘いながらも師弟関係もライバル関係も見える堀選手を認める言葉に歓声が上がった。堀選手は、「ずっと師匠の背中を追ってきて、逃げグループが一緒になることってあんまりなくて、(大分ロード)最終戦、今日がその日や!と最後のレースで見せたろと思ったんですけど、最後『ついてきて!』ってアタックして、俺もう速攻ちぎれて(笑)。やっぱつえーな、って思いはありましたし。増田さんに勝つことができればその先の世界で闘う選手っていうのにも通じると思うんで、ずっと目標としていきたい背中ですね。」と語った。

大久保選手には2011年のチーム右京の時代から一緒に過ごしてきた阿部選手から最後の言葉が贈られた。「正直最初に彼に会ったときは、あんまり走れてなくて、志っていうのもあんまり高いものではなくて長続きしないんじゃないかなと思ってました。でも一年一年、レースを重ねるごとに彼の成長も見られましたし、彼の志っていうのもどんどん高まってきて、今回の移籍を決めたときも、最初かどうか分からないですけど相談も持ちかけてくれて、僕としてはちょっと頼りにされてる感じもありました。本当の弟も彼と同じ年齢なので、こっちの弟かなと思う存在であり、いい仲間でした。来年は違うチームで闘うことになりますから、ちょっと手強い相手だなと思います。またいつかスプリントで列車を組んで、同じレースを闘いたいなと僕も思ってますので、もう一回同じチームになるまではお互い引退せずに頑張りましょう(笑)。」
 
廣瀬GMが締めの言葉を述べる
二人で口を揃えて「宇都宮に住みまーす」
ずっこけるメンバーたち(笑)
最後に廣瀬佳正GMが締めの言葉として、「堀選手、大久保選手、ブリッツェンで大活躍をしてくれてありがとうございました。来年は他のチームに移籍してしまいますが、一度ブリッツェンに所属した選手はここにいる皆さんはきっと他の今までの選手と同様に応援してくれると思いますし、僕からも是非ブリッツェンの選手の10分の1くらいの応援をしていただきたいです(笑)。僕も元ブリッツェンの選手が他で恥ずかしい走りをしてほしくないですし、是非成長を続けていっていただきたいと感じます。宇都宮を離れてもたまには宇都宮に来て、ブリッツェンのトレーニングなんかにも参加していただけたらなと思います。」と話すと、堀選手がおそるおそるマイクを手にする。「ちょっと……言いにくいんですけど……。」堀選手と大久保選手が口をそろえる。「実は…、宇都宮に住みます!」会場がどよめき、壇上の選手たちはずっこける。最後の最後にオチが待っていた。

昨年のような涙のシーズンエンドではなく、笑顔で幕を閉じた。2016年シーズンを闘ったこのメンバーが顔を揃えるのはこれがラスト。名残惜しさは残るものの、来年はチームメイトとしてではなくライバル同士として競い合う姿が見られるのは今から非常に楽しみでもある。

来年の新生ブリッツェンはもちろん、移籍する2人の活躍も是非注目してみて欲しい。
 
最後は来場した全員で記念撮影
ファンの皆さんのアーチで選手たちは笑顔で退場した