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来季UCIワールドチームの上限は18チームのまま、新しいUCIワールドツアーレースへの参加は自由

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国際自転車競技連合(UCI)は、11月8日にスイスのジューネブで行われたプロフェッショナル・サイクリング・カウンシル(PCC)の会合で、男子プロロード・サイクリングの利害関係者が、2017年以降のUCIワールドツアーの新規則に合意したと発表した。

PCCは、2017年のUCIワールドチーム・ライセンス申請が18チームであることを念頭に置き、2017年と2018年のシーズンは、現行通り最大で18チームのUCIワールドチーム・ライセンスを発行する決定を下した。UCIワールドチームの上限数が1チーム減って17チームになるのは2019年の予定で、2020年からは16チームに減らす計画だ。(2017年のUCIワールドチームはまだ発表になっていない)


さらに来シーズンからUCIワールドツアーに加わる10レースに関しては、主催者側はすべてのUCIワールドチームを招待しなければならないが、チームに参加する義務はなく、自由に決められる新ルールが定められた。



来季からUCIワールドツアーに加わるのは以下のレース。

●カデル・エヴァンス・グレート・オーシャン・ロードレース(1月29日/オーストラリア)
●ツアー・オブ・カタール(2月6~10日/カタール)
●アブダビ・ツアー(2月23~26日/アラブ首長国連邦)
●オムロープ・ヘットニュースブラッド(2月25日/ベルギー)
●ストラーデ・ビアンケ(3月4日/イタリア)
●ドワールス・ドール・ブラーンデレン(3月22日/ベルギー)
●プレジデンタル・サイクリング・ツアー・オブ・ターキー(4月18~23日/トルコ)
●エシュボールン・フランクフルト《ルント・ウム・デン・フィナンツプラッツ》(5月1日/ドイツ)
●アムゲン・ツアー・オブ・カリフォルニア(5月14~21日/米国)
●プルデンシャル・ライドロンドン・サリークラシック(7月30日/英国)


UCIワールドツアーのレース数増加については、フランス・プロリーグが「国内のレースがダメージを受ける」として、UCIを訴えると発表したばかりだった。

今回合意に達した新規則で、プランス・プロリーグとの衝突は回避されるにちがいない。しかし、その一方でUCIワールドツアーに昇格したにもかかわらず、UCIワールドチームが参加する保証がなくなってしまった主催者側からは不満が出る可能性もある。

この他の変更点としては、来季からはUCIワールドランキングのポイント配分表がUCIワールドツアー・ランキングにも使用されることになった。UCIワールドツアー・ランキングでは国別ランキングが作成されず、年間国別ランキング賞はUCIワールドランキングの国別ランキングで決定する。

新規則は12月6日、7日にスペインのマヨルカ島で開催されるUCIワールドツアー・セミナーで公表される予定だ。
(http://www.uci.ch/pressreleases/professional-cycling-council-approves-new-regulations-for-the-uci-worldtour/)