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ジャパンカップ・クリテリウム 2016で別府が連覇達成!!!

レース
 
ジャパンカップサイクルロードレース(アジアツアー1.HC)の前哨戦であるジャパンカップ・クリテリウムが10月22日に栃木県宇都宮市で開催され、集団ゴールスプリントでディフェンディング・チャンピオンの別府史之(トレック)が連覇を果たした。2位はスペインのジョン・アベラストゥリ(チーム右京)、3位にはイタリアのマヌエーレ・モーリ(ランプレ・メリダ)が入った。

クリテリウムのスタート前には、これが引退レースとなったスイスのファビアン・カンチェッラーラ(トレック・セガフレード)の引退セレモニーが行われ、花束が贈呈された。

カンチェッラーラとチームメートたちは、全員で別府のために終始集団をコントロール。7周目で逃げ出した米国のジョゼフ・ロスコフ(BMCレーシングチーム)とオーストラリアのベンジャミン・ヒル(アタック・チームグスト)を3回目のスプリント賞終了後に吸収した。

最終コーナーをベルギーのヤスペル・スタイブン(トレック・セガフレード)が引いて通過したあと、満を持して後方から別府がスパート。最後はチームメートたちの働きに応えるように彼がゴールスプリントを制し、カンチェッラーラの最後のレースをチームの勝利で飾った。


■ゴール直後の別府のコメント「勝ちましたよ、2回目! 昨年みたいにうまく行かないかなと思いましたが、見ましたか、チームワーク! うちのチームはパーフェクトです。完全勝利です。

(カンチェッラーラは)ボク自身も記憶に残る走りをしてくれたし、皆さんも素晴らしい勇姿を見せつけられたと思います。

(スタイブンは)実力的にも優秀なスプリンターだし、ボクのために仕事すると言ってくれたので、彼の素晴らしいリードアウトで見事に勝つことができました。

実際ちょっと不安だったんですが、自分を信じて、最後まで踏んで、この勝利を収めることができました。皆さんの声援と、チームメートの力強い走りによって勝った勝利だと思います」
 

■第7回ジャパンカップ・クリテリウム結果[10月22日/宇都宮市/33.75km]
1 別府史之(トレック・セガフレード/日本)43分04秒
2 ジョン・アベラストゥリ(チーム右京/スペイン)
3 マヌエーレ・モーリ(ランプレ・メリダ/イタリア)
4 タイラー・フィニー(BMCレーシングチーム/米国)
5 マッティ・ブレシェル(キャノンデール・ドラパック/デンマーク)
6 小野寺玲(宇都宮ブリッツェン/日本)
7 ファビアン・リーンハルト(BMCレーシングチーム/スイス)
8 ピエールパオロ・デネグリ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/イタリア)
9 エドワルド・ボアソンハーゲン(クリテリウムスペシャルチーム/ノルウエー)
10 岡本隼(日本ナショナルチーム)
[スプリント賞]
4周回:井上和郎(ブリヂストンアンカー/日本)
8周回:ジョゼフ・ロスコフ(BMCレーシングチーム/米国)
12周回:ジョゼフ・ロスコフ(BMCレーシングチーム/米国)
(http://www.japancup.gr.jp/)
 
スタート前にはカンチェッラーラの引退セレモニーが行われた
スタート前にはカンチェッラーラの引退セレモニーが行われた
別府のために集団を引くカンチェッラーラ。サイクリストの安全を提唱する「ABCセーフティー」コンセプトで前後のライトを付けていた
別府のために集団を引くカンチェッラーラ。サイクリストの安全を提唱する「ABCセーフティー」コンセプトで前後のライトを付けていた
引退クリテリウムをチームメートの勝利で締めくくったカンチェッラーラはスタッフと喜びを分かち合っていた
引退クリテリウムをチームメートの勝利で締めくくったカンチェッラーラはスタッフと喜びを分かち合っていた
チームの全面サポートを受けて連覇を果たした別府                         
チームの全面サポートを受けて連覇を果たした別府                         
スプリント賞を獲得したブリヂストンアンカーの井上和郎(左)もジャパンカップが引退レースだ
スプリント賞を獲得したブリヂストンアンカーの井上和郎(左)もジャパンカップが引退レースだ