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ブエルタはコバドンガ頂上ゴールの第10ステージを制したキンタナが総合首位に返り咲き!

レース
 
第71回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)は、8月29日にルゴネスからラゴス・デ・コバドンガ頂上までの188.7kmで今年最初の山岳区間となった第10ステージを競い、コロンビアのナイロ・キンタナ(モビスター)が区間優勝した。

第9ステージで優勝し、この日リーダージャージのマイヨ・ロホを着ていたスペインのダビド・デラクルス(エティックス・クイックステップ)は、3分以上遅れてゴール。キンタナが総合首位に返り咲いた。



12.2km続くラゴス・デ・コバドンガのふもとに、14人の逃げグループが到着したとき、メイン集団とのタイム差はすでに3分を切っていた。その逃げからオランダのロベルト・ヘーシンク(チームロトNL・ユンボ)が区間優勝を目指して独走を開始したが、メイン集団では総合争いの闘いが始まっていた。

スペインのルベン・フェルナンデス(モビスター)の牽引で、キンタナのグループはあっという間に小さくなり、クリストファー・フルーム(チームスカイ)が遅れてしまい、2人のチームメートに引かれて苦しい時間を過ごしていた。

ラゴス・デ・コバドンガの中腹で、負傷したアルベルト・コンタドール(ティンコフ)が攻撃を仕掛け、応戦したのはキンタナだけだった。ゴールまで残り6kmで、キンタナとコンタドールは先頭のヘーシンクを48秒差にまで追い詰め、アシストを失って1人になったフルームには1分近い差を付けていた。

しかし、フルームは息を吹き返したかのようにじりじりとタイム差を詰めていった。そして残り4kmでアレハンドロ・バルベルデ(モビスター)に追いついたとき、キンタナたちの18秒後方まできていた。

ゴールまで残り3.5kmでアタックしたキンタナに、コンタドールは付いて行けなかった。キンタナは1km先でヘーシンクを抜いて先頭に立ち、そのまま独走でコバドンガ区間を勝ち取った。

フルームは25秒遅れでゴールし、総合でキンタナとのタイム差は58秒になった。負傷したコンタドールはこの日1分5秒遅れ、総合でのタイム差は3分近くになってしまった。



■総合首位に返り咲いたキンタナのコメント「これがより長く僕たちがキープできるジャージであることを願っている。今日、僕が感じ、そして見たものは何て素晴らしかったことか。このブエルタを勝ち取るために闘えることは、本当に自信を与えてくれる。ここで勝つのをずっと夢見ていて、今日は夢を叶えることができた。このステージに自分の名前を残せるのは、とてもうれしいよ」
(http://www.movistarteam.com)
 
 
8月30日は休養日となり、翌日はコルンガ(ムセオ・フラシコ)から標高565メートルでカテゴリー1のペーニャ・カバルガまでの168.6kmで、平坦区間に数えられている第11ステージが行われる。ゴールへと続くペーニャ・カバルガは5.6kmの上り坂だが、平均勾配は9.8%で、18%の難所が上り始めと残り1kmを過ぎた2カ所にある。
 
MAP : Unipublic
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■第10ステージ結果[8月29日/ルゴネス~ラゴス・デ・コバドンガ/188.7km]

1 ナイロ・キンタナ(モビスター/コロンビア)4時間50分31秒
2 ロベルト・ヘーシンク(チームロトNL・ユンボ/オランダ)+24秒
3 クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)+25秒
4 オマール・フライレ(ディメンションデータ/スペイン)+28秒
5 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター/スペイン)+28秒
6 ミケーレ・スカルポーニ(アスタナ/イタリア)+28秒
7 エステバン・チャベス(オリカ・バイクエクスチェンジ/コロンビア)+1分02秒
8 アルベルト・コンタドール(ティンコフ/スペイン)+1分05秒
9 サイモン・イエーツ(オリカ・バイクエクスチェンジ/英国)+1分09秒
10 ファビオ・フェッリーネ(トレック・セガフレード/イタリア)+1分11秒
11 サムエル・サンチェス(BMC/スペイン)+1分24秒
31 ダビド・デラクルス(エティックス・クイックステップ/スペイン)+3分15秒
86 別府史之(トレック・セガフレード/日本)+13分31秒
87 新城幸也(ランプレ・メリダ/日本)+13分56秒
■第10ステージまでの総合成績
1 ナイロ・キンタナ(モビスター/コロンビア)38時間37分07秒
2 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター/スペイン)+57秒
3 クリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)+58秒
4 エステバン・チャベス(オリカ・バイクエクスチェンジ/コロンビア)+2分09秒
5 アルベルト・コンタドール(ティンコフ/スペイン)+2分54秒
6 レオポルト・ケーニック(チームスカイ/チェコ)+2分57秒
7 ダビド・デラクルス(エティックス・クイックステップ/スペイン)+3分03秒
8 サイモン・イエーツ(オリカ・バイクエクスチェンジ/英国)+3分06秒
9 ミケーレ・スカルポーニ(アスタナ/イタリア)+3分14秒
10 サムエル・サンチェス(BMC/スペイン)+3分20秒
97 別府史之(トレック・セガフレード/日本)+1時間15分43秒
106 新城幸也(ランプレ・メリダ/日本)+1時間21分53秒
[各賞]
■マイヨ・ベルデ:アレハンドロ・バルベルデ(モビスター/スペイン)
■マイヨ・デ・ルナレス:オマール・フライレ(ディメンションデータ/スペイン)
■マイヨ・ブランコ:ナイロ・キンタナ(モビスター/コロンビア)
(第11ステージはクリストファー・フルーム(チームスカイ/英国)が着用)
■チーム成績:モビスターチーム(スペイン)
■敢闘賞:ルイスアンヘル・マテ(コフィディス/スペイン)
*マイヨ・ロホ(個人総合リーダージャージ)...真紅/マイヨ・ベルデ(ポイント賞ジャージ)...緑/マイヨ・デ・ルナレス(山岳賞ジャージ)...白地に青い水玉/マイヨ・ブランコ(コンビネーション賞)...白(※ブエルタには新人賞の設定はない)
(http://www.lavuelta.com/)
 




第10ステージのハイライト映像


Summary - Stage 10 (Lugones / Lagos de... 投稿者 la_vuelta