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東京都がau損保と、自転車の安全利用の促進に関する協定を締結

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全国初となる、ヘルメット着用時の事故に関する新たな保険商品の開発を要請

 
東京都はau損害保険(以下、au損保)と「自転車の安全利用の促進」に関する協定を結んだ。その締結式が7月29日(金)、東京都庁にて行われた。

これまで都は、都内の交通事故件数全体における自転車事故件数の割合が、全国平均に比べて倍の割合となったことを受け、「東京都自転車安全利用促進計画」に基づき、行政、自転車利用者だけでなく事業者なども含め、社会全体での安全利用に向けた取り組みを推進してきた。
その上で、保険を通じて、自転車乗車時におけるヘルメットの着用促進を展開していくことを目指し、au損保と協定を締結することとなった。都が自転車の安全利用に関し、保険会社と協定を締結するのは初めての試みとなる。
 
この協定内容のひとつに、自転車の安全で適正な利用を促進するための啓発活動に関する事項が設けられた。
その取組案の一例としては、啓発用のリーフレット配布などによる、自転車の安全利用および保険加入の周知・啓発活動。保険料の収益の一部を、自転車用ヘルメットなどとして提供すること。また、全国初の試みとして、ヘルメット着用時の事故に関する保険と、無着用時の事故に関する保険とに差別化を行うといった案が挙げられている。

対象の契約は、東京都民が、本協定に基づく啓発チラシや東京都のホームページ等、東京都とau損保が定めた加入方法により「au損保の寄付つき自転車向け保険」に加入した場合の契約となる。au損保によると、当該商品の販売開始は9月を予定しているということだ。
 
締結式では東京都青少年・治安対策本部長の廣田耕一氏と、au損害保険株式会社代表の亀田修造氏の両者が、自転車安全についての説明とコメントを述べた後、締結書に署名した。

亀田氏は「かつてクルマのドライバーは、シートベルト着用の意識が低い時代があったが、『シートベルト着用時のみに適用される保険』が登場したことがひとつのきっかけとなり、着用の意識が高まった。今ではクルマに乗車時にシートベルト着用は誰もが普通に行うことになっている。今回も自転車乗車時のヘルメット着用意識を変えることに、保険がきっかけとなって欲しい」と語った。



東京都青少年・治安対策本部
http://www.seisyounen-chian.metro.tokyo.jp

au損保
http://www.au-sonpo.co.jp/pc/