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ツアー・オブ・チンハイレイク第8ステージでニコラス・マリーニが今季初優勝!

レース
7月17日より開催されているツアー・オブ・チンハイレイク(UCIアジアツアー2.HC)。24日に行われた第8ステージでNIPPO・ヴィーニファンティーニのニコラス・マリーニ(イタリア)が集団ゴールスプリントを制して区間優勝を挙げた。

マリーニは、昨年4勝しているが、今季はケガなどが多く成績に恵まれないシーズンを送っていた。そのためチームにとっても本人にとっても、うれしい勝利となった。

 
僅差のゴールスプリントを制したニコラス・マリーニ  写真: Adrian Hoe / Tour of Qinghai Like 2016
僅差のゴールスプリントを制したニコラス・マリーニ 写真: Adrian Hoe / Tour of Qinghai Like 2016


第8ステージはLedu(楽都)からLinxia(臨夏)までの235kmで開催された。ステージ前半は下り基調、後半に2級山岳が一つ組み込まれていたが、ゴール前50kmは平坦基調のコースレイアウト。

序盤より3選手が先行する展開となったが、2級山岳付近で逃げは崩壊。ゴールに向けて集団は一つとなり、ゴール直前でカウンターアタックを試みる選手もいたが、最終的には集団ゴールスプリントの展開となった。マリーニが同年代のヤコブ・マレツコ(ウィリエール・サウスイースト)やベテラン、フランチェスコ・キッキ(アンドローニ・ジョカットーリ)らイタリア人スプリンターを僅差で下して優勝した。

日本人選手の石橋学と山本元喜も序盤は果敢にアタックを試み、終盤ではゴールスプリントに向けて集団を牽引するなどチームの勝利に大きく貢献した。またチームを率いている福島晋一監督にとっては、ツール・ド・韓国でのグレガ・ボーレ(スロベニア)の総合優勝に次ぐ勝利となった。

 
表彰式でシャンパンファイトを楽しむニコラス・マリーニ  写真: Adrian Hoe / Tour of Qinghai Like 2016
表彰式でシャンパンファイトを楽しむニコラス・マリーニ 写真: Adrian Hoe / Tour of Qinghai Like 2016


ニコラス・マリーニのコメント
再び勝利することができて、とても素晴らしい気持ちを味わっているし、チーム一丸となり勝ち取った勝利ということも特別だ。終盤、スプリントを狙う他チームと一緒に、集団の先頭で働いてくれた石橋と山本、また残り300メートルまで完璧なリードアウトをしてくれたリカルド・スタッキオッティ。自分にとっては、少し長いスプリントではあったが、彼らの走りに報いるためにも、自分が必ず勝たないといけなかった。

 
福島晋一監督のコメント
これまでのステージで総合成績は厳しい状況なので、チームは区間優勝に絞って戦っている。スプリントは調子のいいダニエーレ・コッリとマリーニのダブルエース体制でやっているが、今日はマリーニの可能性を試したいと思った。そして勝利できたこと、またそれがマリーニにとって今季初勝利になったことは本当に良かった。

これからのステージは平坦が多く、チームが得意とするステージが続く。マリーニには、今回の勝利で自信を取り戻してもっと勝ってほしいし、これまで2回、2位に入っているコッリも調子が良いので期待している。チームはこれまでの落車により2選手失い、5選手での戦いとなるが、勝てるだけ勝って帰りたいと思う。

 


●ツアー・オブ・チンハイレイク大会公式ページ http://www.tdql.cn:8090

●NIPPO・ヴィーニファンティーニ出場メンバー
石橋学
山本元喜
ダニエーレ・コッリ(イタリア)
ジャンフランコ・ジリオーリ(イタリア)※第6ステージでリタイア
ニコラス・マリーニ(イタリア)
リカルド・スタッキオッティ(イタリア)
アントニオ・ヴィオラ(イタリア)※第1ステージでリタイア
監督:福島晋一