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継続的に自転車に乗ろう! 徳島県が「健康サイクリング部」の部員を募集中

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糖尿病で亡くなる人の率が全国でもトップという徳島県で、生涯スポーツの推進を目的としたサイクリング講座が8月から始まる。県の委託事業で、プログラムはサイクリングと健康維持に関するセミナー、および実践トレーニングからなる。参加者は講師のサポートを受けながら、サイクリングを続けて楽しむ習慣を4か月かけて身につける。

参加定員10人、8月に講義開始

講座は「健康サイクリング部」と銘打ち、月1回のペースで開講。9月以降は「下半身やせペダリング」や「小ギア縛りサイクリング」などの実技を行う。参加者は講座がない日も体重、体脂肪率、サイクリングの距離を毎日記録。プログラムに真摯に取り組めば、参加者は健康な体づくりが進んでいることを実感できるしくみだ。

全国で唯一、電気鉄道の路線が県内にないなど、公共交通が発展途上の徳島県。移動の多くを自動車に依存せざるを得ないことも、糖尿病死亡率を押し上げる一因とみられる。

自転車利用による健康増進に目をつけた県では2009年、県民にサイクリングへの参加を後押しするねらいで「自転車王国とくしま」の取り組みをスタート。サイクリングコースを整備したり、「ツールドにし阿波」など4つのライドイベントに協力したりしてきた。
県内の成人が週に1回以上スポーツを楽しむ割合は、「自転車王国とくしま」がスタートしてからも11年までは4割弱ほどで推移。しかし東日本大震災をきっかけに自転車利用の機運が高まり、12年以降は5割を超える年もある。

今回の講座について県生涯スポーツ課では「継続的に自転車に乗る機会をつくることで、成人が毎週スポーツを楽しむ割合を高めたい」と話す。応募できるのは、県内に在住し期間中は定期的に自転車に乗れる人。定員10人の内、すでに4人の応募があったという。参加費は3千円で、メールで申し込む。講座初回は8月7日だ。(斉藤円華)





健康サイクリング部の実施について(自転車王国とくしま)
http://www.tokusupo.net/bicycle/docs/2016062700015/


 
「健康サイクリング部」の案内チラシ
「健康サイクリング部」の案内チラシ