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中原義貴が挑戦したMTB世界選。世界の高い壁に力及ばず

レース
日本代表としてMTB世界選手権大会・男子エリートに参戦した中原義貴(BH SR SUNTOUR)。世界の強豪を相手に厳しい結果となったが、改めて見えたフィジカル面の強化など多くの課題を着実にクリアして世界で戦える選手に成長することが期待される。

大会名:UCI MTB WORLD CHAMPIONSHIPS 2016
開催日:7月3日
開催地:チェコ共和国 ノヴェー
路面:ドライ
周回数:スタートループ+6周
順位:−2LAP

 

BH SR SUNTOUR 中原義貴選手のレースレポート

エリートクラスで参戦するのは初となる世界選手権。今年はワールドカップ・ケアンズ大会にも行き、エリートクラスのレベルの高さも感じられていたので心の準備はしっかりできていた。コースはワールドカップでも使われているNove Mesto。登りには根っこが多くあり、下りはロックセクションやジャンプするところなどコース全体としてかなりテクニカルになっている。そして上りは斜度も緩くないのでさらにコースとして厳しさがあった。

試走では早い段階で難しいところをクリアできるようにし、レース前日まで試走を繰り返し、徐々にスピードを上げて速さを求めていった。メカニックの方々やマッサーの方々、そして監督の完璧なサポートのおかげで調子はバッチリ。あとはしっかり集中してレースを走るだけだった。

前日に雨が降ったがレース当日は雨も降らず、日本とはまた違った暑さを感じさせる温度で路面はほぼドライ。不安な気持ちも一切ない。変な緊張もなくスタートを待つ。並ぶ場所は最後尾だがレースが始まってしまえばやることは同じで全力で前へと出て行くだけだ。

そして定刻通りレーススタート。落車もなくスムーズな流れでスタートを切る。最初は本コースではなくスタートループを走るため、幅の広い登りが続く。ここで少しでも位置を上げておかなければいけない。一気に位置を上げて少し下がってを繰り返すが、途中シングルの登りで渋滞が起こってしまう。しかし、これもレース。焦る気持ちもあるが冷静に対処し、1周目へ。抜ける所で踏んで、下りで差を詰めてを繰り返しながら走っていたが明らかにオーバーペース。体は早々に悲鳴を上げ始めるがここで折れるわけにはいかない。気持ちを奮いたたせ、ひたすら前を追い続けて走る。しかしトップとの差はどんどん開いていき、あと2周の所でLAPアウト。

結果は-2LAPとなり、厳しい現実を叩きつけられた。これが今の自分の実力なんだと思い知らされた。しかし悔しさと同じくらい心の底からやる気が満ち溢れてきている。まだまだ強い選手はたくさんいて、その人達に勝つにはもっと努力しなければいけない。まずは7月17日に長野県富士見パノラマで開催される全日本選手権での勝利を意識し、残りの時間取り組んでいきます。

今回も多くの方々の応援、サポートありがとうございました。
日本選手団の皆様も最高の環境を用意していただきありがとうございました。

<BH SR SUNTOUR チームスポンサー>
NEXCO中日本 中日本ハイウェイ・エンジニアリング名古屋㈱

<BH SR SUNTOUR チームパーツスポンサー>
バイク:BH BIKES JAPAN / Ultimate 29
ウェア:SPIUK:PERFORMANCE SERIES
ボトムブラケット:WISHBONE
フォーク:SR SUNTOUR / AXON WERX
ホイール:MAVIC / CROSSMAX SL PRO
タイヤ: MAXXIS / IKON
ヘルメット:OGK Kabuto / ゼナード
グローブ:OGK Kabuto / PRG-5
ケミカル:株式会社和光ケミカル

BH BIKES JAPAN : http://www.bhbikesjapan.co.jp