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左右計測機能搭載パワーメーター、ローター・2インパワーが登場!

新製品

だ円型フロントギアの「Qリング」など、独自の理論から製品を生み出すローターより、盛り上がりを見せるパワーメーター市場へ新製品が発表された。それが、「2インパワー」。既存の製品「インパワー」の上位機種として、左右両側のクランクによる計測が可能となったパワーメーターだ。

「インパワー」では左クランクのみにセンサーとアンテナが取り付けられ、片側で出力を計測していた。新たな「2インパワー」ではその名の通り、両脚それぞれの出力を計測できるため、より高精度のパワーデータ分析が可能となった。シャフト内に4つ、直結した右クランク内に4つのセンサーを搭載。これによってペダリングパワーはもちろん、ケイデンスや左右のバランスを計測ができる。重要な機器類を全て内蔵しているため、アクシデントに強く耐久性が高いというのも忘れてはいけないポイントだ。

ANT+のほか、ブルートゥーススマートでもデータを送信することができるので、スマートフォンなどメーターとして使用できるアイテムの幅がより広がっていくだろう。これによりパワーメーター導入のハードルがまた一段と下がることになることは間違いない。
さらに専用のソフトウェアを使用すれば、トルク効率、ペダリングのスムーズさを計測することができる。解析したデータを元に「Qリング」と組み合わせることで、だ円チェーンリングを使うときのペダリング効率をより高めることができるというのも、ローターならではだ。
 
充電はUSBジャックから行う。ライド時は保護されているので、水やゴミも入りづらく、耐久性を高めている。透明パーツ部が発光し電池状況を知らせてくれる。
充電はUSBジャックから行う。ライド時は保護されているので、水やゴミも入りづらく、耐久性を高めている。透明パーツ部が発光し電池状況を知らせてくれる。
実際の表示パターン。だ円リング独特の力の入力も正確に表示する。
実際の表示パターン。だ円リング独特の力の入力も正確に表示する。

充電は、クランクシャフトに内蔵されたリチウムイオン電池へと、USBジャックを通して行う。接続部は右側クランク軸の部分に樹脂キャップで保護されている。また、その部分のLEDライトの点灯パターンによって電池残量を確認することができるという点も使い勝手が良い。

赤くアルマイト処理されたセンサー部がアクセントとなり、ルックスも非常にクールに仕上がっているので、「Qリング」と組み合わせで目立つこと間違いなし。製品がパッケージされる外箱は、赤く光沢のある加工で仕立てられており高級感を演出している。

取材時に固定ローラー上で実際に試乗してみた。すると、両足のの踏むポイントのズレや力を抜くタイミングにばらつきがある事など、普段のペダリングでは意識しづらい点が次々に明らかになる。短時間でも自分のペダリングのクセを分析し把握できるということは、今後パーツ選びやフッティングにおいても導入されていくことになると予想できる。

より高精度で高い耐久性を持つ2インパワー。これからのパワーメーター市場の中でも、一際目を引く存在となることは間違いないだろう。
 

ローター・2インパワー

クランク長/165mm〜175mm
Qファクター/148mm、BB30対応
重量/645g(172.5mm、カタログ値)
価格/18万8000円(税別)
 
問 ダイアテック
http://www.diatechproducts.com/rotor/
☎075・702・7776