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千枚田に砂浜、峠道……石川県内の「隠れた」サイクリングスポットとは?

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石川県が今年度、県内の魅力発信を目的に新たなサイクリングコース案の策定に乗り出したことは先日、「『自転車で石川の魅力感じて』県が推奨サイクリングコース策定へ( http://www.cyclesports.jp/depot/detail/64455/)」でお伝えした。後日、県道路整備課から、コース案の候補地として検討されている県内観光地の写真が送られてきたので紹介したい。まだまだ一般的に知られていないサイクリングスポットが、県内に潜んでいるようだ。

砂浜を自転車で走れる「千里浜」

「千里浜」(志水町、羽咋市)は日本で唯一、自動車で走れる約8kmの砂浜(石川県提供)
「千里浜」(志水町、羽咋市)は日本で唯一、自動車で走れる約8kmの砂浜(石川県提供)
石川県内で開催される自転車イベントには「ツール・ド・のと400」や「内灘サイクルロードレース」など、すでに多くのサイクリストに親しまれているものもある。一方、「これまで県内のサイクリングコースを積極的に紹介してこなかった」と県道路整備課の担当者は話す。
 
今回、県が「いしかわ里山里海サイクリングルート」の検討を始めたのは、サイクリング適地として県内の魅力を発信することで、国内外のサイクリストに多く訪れてもらう狙いがある。

「千里浜(ちりはま)」(志水町、羽咋市)は日本で唯一、自動車で走ることができる約8kmの砂浜で、自転車でも走行可能。惜しいのは、走った後で砂や塩分を落とすことができる設備がないことだ。県を代表する「白山」山麓には温泉も点在。里山風景の中でサイクリングが楽しめる。
 
 
日本海を望むように折り重なる「白米(しろよね)千枚田」(輪島市)は能登半島の最北部近くに位置する。田の枚数は1千枚以上あるとされ、ツール・ド・のとのコースにも含まれる。日本の原風景そのものの景色に息をのんだ出場者も多いのでは。

県では今秋をめどにSNSページを立ち上げるなど、県内のサイクリング情報に関する情報発信を強める。実際に県内を訪れるサイクリストが増えれば、道路や施設などに対する要望が上がることも予想される。「実際に寄せられた声については検討したい」(県担当者)とのことだ。サイクリスト向けアンケートも実施の方向で準備を進めているという。(斉藤円華)
 
 
日本海を望むように折り重なる「白米千枚田」(石川県提供)
日本海を望むように折り重なる「白米千枚田」(石川県提供)
中央奥の雪を頂く峰が「白山」。周辺には温泉も点在する(同)
中央奥の雪を頂く峰が「白山」。周辺には温泉も点在する(同)