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あと600mでステージ優勝ならず! TOJ南信州ステージですばらしい走りを見せてくれた内間選手にインタビュー

レース

ツアー・オブ・ジャパン5日目、南信州ステージで内間康平が見せた!

単騎で飛ひ出しを図った直後
単騎で飛ひ出しを図った直後

TOJ南信州ステージで、残り4周の山岳ポイントで1人で逃げていたラヒーム・エマミ(ピシュガマン・サイクリングチーム)を集団が捕まえた後、ブリヂストン・アンカーの内間康平選手が1人で飛び出す。山岳賞ポイントやゴール地点のアーチも飛ばされる爆風が吹き付ける悪条件かつ単騎にも関わらず、ぐんぐん集団との差を広げ、最高で3分までタイム差をつけた。ゴールに向けて差が縮まっていき、逃げ切りステージ優勝目前にして捕まってしまったが、見る者の胸を打つ走りを見せてくれたブリヂストン・アンカーの内間選手にレース後、話を聞いた。
 

CS:あの飛び出しは作戦の内だったんでしょうか?
 
内間選手:チームメイトを逃げに乗せていくという作戦で走ってたんですけど、イランの選手が1人で逃げてて、2回目のKOM(山岳賞)のときに捕まったじゃないですか。その時点でロードレースとしては何か違う展開が起きるっていうのを思っていましたし、そこで僕が流れ作ろうとその瞬間に切り替えて飛び出しました。誰も(後ろ)来なかったので、1人でも行ってやろうと。
 
昔はこういう走り全然得意としてなかったんですけど、こうやっていろんなレース走ってきて、経験積んできて、こういう風にチャレンジして、自分の力がレベルアップしてるなっていうのを感じたので。あと、監督が、このペースでいいとか、もっと落ち着いてとかいろんな指示を無線で言ってくれたので、落ち着いて自分なりにペースとか風向きとか考えて踏むべきところ、踏まないでもいいところを考えて走りました。それでも最後は向かい風にやられましたね。
 
逃け切りを狙う懸命な走り
逃け切りを狙う懸命な走り

CS:ホームストレートのところで集団に捕まった?
 
内間選手:残り600mで捕まりました。ロードレースなんで、何があるかわからないので、ラスト1周で差がどんどん縮まってきたと思ったんですけど、諦めずに踏んで踏んで、下りも攻めていったんです。まぁこれも結果なんで。
 
CS:本当に悔しかったと思いますが、今は清々しい顔されていますね。
 
内間選手:今シーズンいい走りがずっとできてなかったんで、ヨーロッパ行って花粉症でコンディション落として、そういうこともあって昨日のステージまで何かモヤモヤとこんなんじゃダメだと思ってました。今日は何かしてやろうって。あと昨日の夜、お腹痛くなっちゃって結構不安だったんですけどね。そのおかげで体重も落ちたかな(笑)。とにかく脚は回ってくれたんで。
 
残り600mのところて集団にハスされてしまい、悔しそうな表情を見せる
残り600mのところて集団にハスされてしまい、悔しそうな表情を見せる

CS:本当に悔しかったと思いますが、今は清々しい顔されていますね。
 
内間選手:今シーズンいい走りがずっとできてなかったんで、ヨーロッパ行って花粉症でコンディション落として、そういうこともあって昨日のステージまで何かモヤモヤとこんなんじゃダメだと思ってました。今日は何かしてやろうって。あと昨日の夜、お腹痛くなっちゃって結構不安だったんですけどね。そのおかげで体重も落ちたかな(笑)。とにかく脚は回ってくれたんで。
 
CS:明日の富士山はどう動かれますか?
 
内間選手:明日はチームのエースのトマ(・ルバ)のサポートをちゃんとして、休みたいって気持ちもあるんですけど、そういう仕事もしっかりして、あとは伊豆ステージ爆発させます。
 
CS:伊豆ステージでは攻撃をしていくと?
 
内間選手:そうですね、今年も多分厳しい......何年か前の伊豆ステージみたいに大変なことになると思うんですけど、どんどん上手く展開を読んで、チーム全体で戦っていきます!

text&photo 滝沢佳奈子

 
ゴール後、晴れやかな表情を見せた内間選手
ゴール後、晴れやかな表情を見せた内間選手