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ジロ第7ステージは集団ゴールスプリントでグライペルが区間2勝目!

レース
 
第99回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドツアー)は、5月13日にスルモナからフォリンニョまでの211kmで第7ステージを競い、ドイツのアンドレ・グライペル(ロット・ソウダル)が集団ゴールスプリントを制して今大会2勝目を上げた。これでベルギーのロット・ソウダルは3日連続での区間優勝になった。


マリア・ロッサを着たドイツのマルセル・キッテル(エティックス・クイックステップ)は、残り5kmでパンクに見舞われてしまい、この日のゴールスプリントには加われなかった。ジロでの区間優勝数が通算5勝になったグライペルは、ポイント賞でキッテルを抜いて総合首位になり、マリア・ロッサも獲得している。

マリア・ローザはオランダのトム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン)が守った。ジロに初出場中の山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)は、5分39秒遅れでゴールした。

この日、20km地点にあったカテゴリー2の山岳ポイントで、マリア・アッズーラを着たイタリアのダミアーノ・クネゴ(NIPPO・ヴィーニファンティーニ)と、前日の頂上ゴールで区間優勝し、山岳賞は1ポイント差で総合2位になっていたベルギーのティム・ワロンス(ロット・ソウダル)がポイント獲得を競った。

結果はワロンスがクネゴよりも先に通過して2ポイント多く獲得し、1ポイント差で総合首位に立ってマリア・アッズーラを獲得した。


■ロット・ソウダルに3勝目をもたらしたグライペルのコメント「3ステージ勝つなんて、我々が期待していた以上だ。我々は7ステージ中、もう3ステージ勝った。感慨深いよ。ただ、この瞬間を楽しみたいね」

■山岳賞のマリア・アッズーラを獲得したワロンスのコメント「上り坂の前に3人の選手が先行していて、今日は山岳賞争いはないだろうとボクは思っていた。でも、クネゴのチームが追いかけて、ボクも付いて行った。ボクはちょっと努力して、マリア・アッズーラを得られるだけのポイントを獲得した。でも、これは区間2勝目よりも劣る目標だ。ボーナスさ。昨日の素晴らしい勝利を繰り返すために、ボクはまた逃げるつもりだ。明日はもっと脚の状態がよくなっているといいね。今日は素晴らしくはなかったから…」

 

■第7ステージ結果[5月13日/スルモナ~フォリンニョ/211km]
1 アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)5時間01分08秒
2 ジャコモ・ニッゾロ(トレック・セガフレード/イタリア)
3 サシャ・モドロ(ランプレ・メリダ/イタリア)
4 カレブ・ユーワン(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)
5 エンリーコ・バッタリン(チームロトNL・ユンボ/イタリア)
6 マッテーオ・トレンティン(エティックス・クイックステップ/イタリア)
7 アレクサンドル・ポルセフ(カチューシャ/ロシア)
8 アレクセイ・ツァテビッチ(カチューシャ/ロシア)
9 ニコラ・ルッフォーニ(バルディアーニ・CSF/イタリア)
10 エリア・ビビアーニ(チームスカイ/イタリア)
48 エステバン・チャベス(オリカ・グリーンエッジ/コロンビア)+9秒
166 マルセル・キッテル(エティックス・クイックステップ/ドイツ)+4分29秒
183 山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)+5分39秒
■第7ステージまでの総合成績
1 トム・ドゥムラン(ジャイアント・アルペシン/オランダ)29時間23分23秒
2 ヤコブ・フグルサン(アスタナ/デンマーク)+26秒
3 イルヌール・ザカリン(カチューシャ/ロシア)+28秒
4 ボブ・ユンゲルス(エティックス・クイックステップ/ルクセンブルク)+35秒
5 スティーブン・クルイスウエイク(チームロトNL・ユンボ/オランダ)+38秒
6 アレハンドロ・バルベルデ(モビスター/スペイン)+41秒
7 ディエゴ・ウリッシ(ランプレ・メリダ)+41秒
8 ビンチェンツォ・ニーバリ(アスタナ/イタリア)+47秒
9 カンスタンティン・シウツオウ(ディメンションデータ/ベラルーシ)+49秒
10 リゴベルト・ウラン(キャノンデール/コロンビア)+51秒
11 エステバン・チャベス(オリカ・グリーンエッジ/コロンビア)+53秒
12 ラファウ・マイカ(ティンコフ/ポーランド)+56秒
13 ドメニコ・ポッゾビーボ(AG2R・ラモンディアル/イタリア)+56秒
15 ミケル・ランダ(チームスカイ)+1分08秒
183 山本元喜(NIPPO・ヴィーニファンティーニ/日本)+50分56秒
[各賞]
■ポイント賞(マリア・ロッサ):アンドレ・グライペル(ロット・ソウダル/ドイツ)
■山岳賞(マリア・アッズーラ):ティム・ワロンス(ロット・ソウダル/ベルギー)
■新人賞(マリア・ビアンカ):ボブ・ユンゲルス(エティックス・クイックステップ/ルクセンブルク)
(http://www.giroditalia.it/it/)
 
 
5月14日はフォリーニョからアレッツォまでの186kmで、中級山岳区間の第8ステージが行われる。レース終盤に越えるカテゴリー2のアルペ・ディ・ポーティは標高827メートルだが、8.6kmの上り坂のうちの6.4kmが未舗装路で、最大勾配14%の難所もある。しかも明日は雨の予報になっている。ゴールまでの残り1kmも、平均勾配5%、最大勾配11%の上り坂だ。

マリア・ローザのドゥムランは「気象条件が大きな差を生むことにはならないと思う。我々はただグラベルの道を上るだけで、下るわけじゃあない。だから心配はしていないよ」と、語っている。
 


Tappa 7 - Highlights 投稿者 giroditalia