札幌恵庭自転車道、未整備の恵庭市ルートも着手へ

札幌市と恵庭市を結ぶ計画の「札幌恵庭自転車道」で、未整備の恵庭市内ルートの着工に向けた動きが進んでいる。市はこのほど、整備を担当する北海道にルートを提案。道では新年度以降に測量を行った上で、順次着工するとしている。
 

道内には大規模自転車道として10路線が整備されており、総延長は400kmに迫る。その一つである札幌恵庭自転車道は、札幌市中央区と恵庭市を結ぶ計画延長38.4kmの内、札幌市内から途中の北広島駅前までの24.5kmが開通している。同区間は旧国鉄千歳線の廃線敷を整備。観光に加えて通勤・通学など市民の生活道路として利用されている。

今回整備が予定されているのは恵庭市内の約10km。北広島市に接する道道を起点に市道南18〜20号、および柏木川と漁川の河川敷をジグザグ状に結ぶ。さらに「道と川の駅　花ロードえにわ」を経て国道36号から住宅街を抜け、ＪＲ恵庭駅に至る。３つの市街地を結びつつ、市の特産品の花を栽培する畑などが広がる郊外をコースに組み入れているのが特徴だ。

 

市は、市内ルート検討委員会が2010年に示した提言に沿って、区間ごとに整備方法などを調整してきた。歩道がある車道では歩道を拡幅。歩道がない車道や河川敷では新たに道路を設ける。対面通行式の自転車歩行者専用道を基本とするが、「市街地では自転車専用道にする可能性もある」（道札幌建設管理部担当者）。

道では新年度の４月以降に市内で測量を始める。設計や住民説明を経て着工する予定だが、着工および完成の時期は未定。北広島市側に数km残る未着手区間の整備が終わり次第、着工するという。（斉藤円華）

＜参考サイト＞
札幌恵庭自転車道線（北海道）
http://www.pref.hokkaido.lg.jp/kn/ddr/cycling/sapporo-eniwa-cycling.htm