シクロクロス世界選男子エリートでベルギーのバナールトが初優勝！

ベルギーのフーズデン・ゾールドルで開催されていたＵＣＩシクロクロス世界選手権は、１月31日に雨天の中、男子エリートのレースを競い、地元ベルギーのウォウト・バナールト（クレラン・バストフートセルビス）が初優勝を果たした。

２位はオランダのラルス・ファンデルハール（ジャイアント・アルペシン）、３位はベルギーのケビン・パウエルス（マルルクス・ナポレオンゲームス）だった。

今季限りでの引退を表明している39歳のスワン・ネイス（ベルギー）は４位になり、大観衆の声援に応えて手を振りながら最後の世界選をゴールした。

新チャンピオンになった21歳のバナールトは、今季はベルギー選手権でも優勝し、１月24日に終了したシクロクロスＵＣＩワールドカップ2015-2016シリーズでも総合優勝した。

この後は、2月6日に最終戦が行われるＢポストバンク杯シリーズと、まだ2戦残っているスーパープレステージでの総合優勝が期待されている。バナールトはどちらも現在総合首位に立っている。
　

　
　
2016ＵＣＩシクロクロス世界選手権
［フーズデン・ゾールドル（ベルギー）／1周16.4km］

■男子エリート結果（１月31日／8周）
１ ウォウト・バナールト（クレラン・バストフートセルビス／ベルギー）1時間05分52秒
２ ラルス・ファンデルハール（ジャイアント・アルペシン／オランダ）+5秒
３ ケビン・パウエルス（マルルクス・ナポレオンゲームス／ベルギー）+35秒
４ スワン・ネイス（ベルギー）+39秒
５ マテュー・ファンデルプール（ＢＫＣＰ・コレンドン／オランダ）+47秒
６ デービッド・ファンデルプール（ＢＫＣＰ・コレンドン／オランダ）+1分03秒
７ ローレンス・スウェーク（ＥＲＡリアルエステート・ミュルプロテック／ベルギー）+1分11秒
８ トム・メーウセン（テレネット・フィデア／ベルギー）+1分23秒
９ ラドミール・シムネク（ＥＲＡリアルエステート・ミュルプロテック／チェコ）+1分37秒
10 マルセル・マイゼン（チームクオタ・ロット／ドイツ）+1分43秒
54 小坂光（宇都宮ブリッツェンシクロクロスチーム／日本）-2LAP
55 竹之内悠（東洋フレーム／日本）-2LAP
 
　

［男子エリート（ハイライト）］

午前中に開催された男子アンダー23のレースでは、先頭を走っていたチェコチャンピオンのアダム・トゥーパリックが、まだ残り１周残っているのにゴールだと勘違いするハプニングがあった。

トゥーパリックはすぐに気持ちを立て直し、先頭を走っていたベルギーのエリ・イーゼルビットとクインテン・ヘルマンスに追いついた。最後はイーゼルビットとの一騎打ちのゴールスプリントになったが、トゥーパリックにはもう余力がなく、優勝候補だったイーゼルビットがアンダー23のチャンピオンになった。

イーゼルビットは今年のベルギー選手権でスタート直後の落車に巻き込まれ、レースを棄権せざるを得なくなる不運に見舞われていたが、その埋め合わせには十分なタイトルを獲得できた。
　

［男子アンダー23（ハイライト）］


［男子アンダー23］