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新城幸也、世界選17位「ここまで走れると証明できた」

レース
石畳みの上り坂を快調にこなしていく新城 Photo Miwa IIJIMA
石畳みの上り坂を快調にこなしていく新城 Photo Miwa IIJIMA


新城幸也は9月27日(日)、アメリカ・リッチモンドで開催された世界選手権自転車ロードレース・男子エリートに出場した。

コースはスタート地点から8kmほど走り、後半に2か所の石畳み区間を含む3つの上りが設定されている1周16.2kmを15周回する総距離261.4km。

 
写真左から 新城・内間・別府の3選手が出場 Photo Miwa IIJIMA
写真左から 新城・内間・別府の3選手が出場 Photo Miwa IIJIMA


レース中盤に体調不良の別府がリタイア。ラスト3.5周の補給エリアで落車が発生し内間と新城も巻き込まれる形でストップ。新城はすぐに再スタートし、自力でメイン集団に追いついたが、内間は再スタートに時間がかかりメイン集団から大きく遅れてしまい、残り2周でリタイア。

ラスト1周半を残し、ただ一人と なった新城はメイン集団の前方でレースの動きを見極めながら、30人ほどに絞られた集団で 最初の石畳み区間に入る。

ゴールまでラスト4km、2つ目の石畳みの上り坂でペーター・サガン(スロバキア)が単独アタック。その後も得意の下りでも後続を引き離し、そのまま逃げ切りで世界チャンピオンとなった。新城は3秒差でサガンをとらえきれなかった24人の集団ゴールスプリントに加わり、17位で世界選手権を終えた。


ゴール直後、「悔しい、残り1kmの位置取りに失敗した。」と言っていた新城。

だが、ホテルに戻ってからのインタビューでは、こう語っていた。
「大好きなサバイバルレースだった。260kmという距離を走ってきてからのスプリント勝負に対して、経験も脚も足りなかった。しかし、内容には満足しているし、力は出せた。自分がここまで走れるということも証明できた。集中していたので、前半はあっという間に感じた。年に一度、この日だけにすべて を完璧に合わせる難しさは、何度も経験しよくわかっているが、今回はそれがうまくいった結果だった。日本チームもスタッ フ、選手ともチーム として、よく機能してきているし、ここ数年、リタイアが続いていた 世界選手権で17位という結果を残せたのは良かったと思う。ただ、自分の(世界選手権最高位)9位を更新できなかったのが残念。シーズン後半戦で、こんなにフレッシュな状態で好調に走れているシーズンはこれまでなかったので、この好調を保ち、これからのフランスでの残りのレー ス3連戦、そして、10月まで頑張りたい。」

新城は10月4日に地元で行なわれるツール・ド・ヴァンデーへの出場が予定されている。そして、10月8日にはパリ〜ボージュ、11日にはパリ〜トゥールでヨーロッパのレースシーズンを終了する予定。
【text&photo:Miwa IIJIMA】