ニュース

ブエルタ開幕! ニュートラルになったチームTTはBMCが優勝

レース

第70回ブエルタ・ア・エスパーニャ(UCIワールドツアー)が、8月22日にスペイン南部アンダルシア地方マラガ県で開幕した。初日はプエルト・バヌスからマルベリャまでの7.4kmで、顔見せを兼ねたチームタイムトライアルが競われ、世界チャンピオンのBMCレーシングチーム(米国)が、ティンコフ・サクソ(ロシア)にわずか1秒差で区間優勝した。

海岸沿いの道が使用されたチームタイムトライアルのコースには未舗装路が含まれていたため、レース審判は安全性の観点から事前にこのステージを総合成績ではニュートラル(競争を行なわないこと)とし、タイムはチーム成績のみに使用され、個人総合成績には積算されなかった。そのため区間優勝を狙わないチームはスローペースで走って初日を終えた。

第1ステージには個人総合成績はなかったが、通常通り区間優勝したBMCレーシングチームのなかで、フィニッシュラインを先頭で通過したスロバキアのペーテル・ベリッツに個人総合リーダージャージのマイヨ・ロホが授与された。
 
区間優勝した米国のBMCレーシングチーム
区間優勝した米国のBMCレーシングチーム
ベリッツが最初のマイヨ・ロホを受賞
ベリッツが最初のマイヨ・ロホを受賞
第2ステージのコースプロフィール(MAP:Unipublic)
第2ステージのコースプロフィール(MAP:Unipublic)
「このステージで勝つ鍵は、チームの戦略だった。スタートから何人かの選手を犠牲にすると決めていた。誰がマイヨ・ロホを獲得するかについては、決まっていなかった。それが僕になって、とても光栄だよ」と、ベリッツはマイヨ・ロホを着た喜びを語っている。

区間優勝を逃したティンコフ・サクソ(ロシア)で、フィニッシュラインを先頭で通過していたのは、奇しくもベリッツと同郷のペーテル・サガンだった。彼はレース後のTVインタビューで「また2位だったよ」と、笑っていた。

8月23日はアラウリン・デ・ラ・トレからカミニート・デル・レイまでの158.7kmで、中級山岳ステージの第2ステージが行なわれる。ゴールのカミニート・デル・レイは、標高530メートルでカテゴリー3の頂上ゴールだ。


第1ステージ結果[8月22日/プエルト・バヌス~マルベリャ/7.4km(チームTT)]
1 BMCレーシングチーム(米国)8分10秒
2 ティンコフ・サクソ(ロシア)+1秒
3 オリカ・グリーンエッジ(オーストラリア)+1秒
4 チームロトNL・ユンボ(オランダ)+8秒
5 エティックス・クイックステップ(ベルギー)+10秒
6 トレックファクトリーレーシング(米国)+11秒
7 ロット・ソウダル(ベルギー)+18秒
8 カハルラル・セグロスRGA(スペイン)+18秒
9 モビスターチーム(スペイン)+24秒
10 コフィディス、ソルーションクレディ(フランス)+27秒
11 IAMサイクリング(スイス)+27秒
12 ランプレ・メリダ(イタリア)+27秒
13 アスタナプロチーム(カザフスタン)+30秒
14 MTN・クベカ(南アフリカ)+30秒
15 コロンビア(コロンビア)+33秒
16 FDJ(フランス)+44秒
17 チームカチューシャ(ロシア)+54秒
18 AG2R・ラモンディアル(フランス)+1分00秒
19 チームジャイアント・アルペシン(ドイツ)+1分07秒
20 チームスカイ(英国)+1分11秒
21 チームキャノンデール・ガーミン(米国)+1分20秒
22 チームヨーロッパカー(フランス)+2分15秒
第1ステージまでの総合成績
※ニュートラル
[各賞]
マイヨ・ロホ(個人総合リーダージャージ):ペーテル・ベリッツ(BMC/スロバキア)
チーム成績:BMCレーシングチーム(米国)
敢闘賞:キャメロン・マイアー(オリカ・グリーンエッジ/オーストラリア)
*マイヨ・ロホ(個人総合リーダージャージ)...真紅/マイヨ・ベルデ(ポイント賞ジャージ)...緑/マイヨ・デ・ルナレス(山岳賞ジャージ)...白地に青い水玉/マイヨ・ブランコ(コンビネーション賞)...白(※ブエルタには新人賞の設定はない)
(http://www.lavuelta.com/)  


Summary - Stage 1 (Puerto Banús / Marbella... 投稿者 la_vuelta