【ブエルタ速報】コバドンガでバレドが逃げ切り優勝！
第６５回ブエルタ・ア・エスパーニャは、９月１２日にソラレスからラゴス・デ・コバドンガまでの１８７．３kmで第１５ステージを競い、地元スペインのカルロス・バレド（クイックステップ）が逃げ切って、頂上ゴールのコバドンガを制した。２位と３位には、バレドの逃げ仲間だったニコ・セイマンス（コフィディス）とマーティン・ベリッツ（チームＨＴＣ・コロンビア）が入っている。総合争いはコバドンガの登坂で総合３位のエセキエル・モスケラ（シャコベオガルシア）がメイングループからアタックして先行したが、マイヨ・ロホのビンチェンツォ・ニーバリ（リクィガス・ドイモ）からわずか１１秒だけ削り取るに留まった。
バレドはこの日、６９km地点から逃げ出した６人のグループの１人だった。ゴールまで残り５０kmで最大９分３５秒のタイム差を稼いだ逃げグループは、１２．５km続く最後のラゴス・デ・コバドンガ峠に到達した。ふもとで逃げ集団からＭ・ベリッツがアタック。バレドが追いついて追い越すと、そのまま一人旅を開始した。「地元で勝つのはすごい喜びだ！ ボクはヒホンで生まれて、ここのゴールからたった30kmしか離れてないところで育ったんだ。去年のクラシカ・サンセバスティアン以来、こんな素晴らしい優勝を待っていた。ツールではポーで最後の１kmで捕まって、あと一歩まで行ってた。このラゴス・デ・コバドンガのステージと、明日のコトベリョは狙ってたんだ。ここで勝つのはボクにとって特別だ。子供の頃に、父親に競技用自転車を買ってくれと頼んだのを思い出す。まず自転車を借りて、コバドンガを頂上まで上ってごらんと祖父に言われた。ボクはＭＴＢを見つけて、それをやってみせた。そのご褒美が競技用自転車だったのさ。この優勝は父と、2007年以来ボクにキャリアを続けさせてくれたクイックステップチームに捧げるよ」と、バレドは喜びを語っている。
第１６ステージはバレドの生まれ故郷ヒホンからコトベリョまでの山岳ステージ。峠はカテゴリー３が１ヶ所、カテゴリー１が２ヶ所。そしてゴールのコトベリョは標高１１９８ｍの山頂にある。(foto: Unipublic/Graham Watson)
■第１５ステージ［ソラレス→ラゴス・デ・コバドンガ／９月１２日／１８７．３km］
１ カルロス・バレド（クイックステップ／スペイン） ４時間３３分０９秒
２ ニコ・セイマンス（コフィディス／ベルギー） ＋１分０７秒
３ マーティン・ベリッツ（チームＨＴＣ・コロンビア／スロバキア） ＋１分４３秒
４ グレッグ・バンアーベルマート（オメガファルマ・ロット／ベルギー） ＋２分０６秒
５ ピエール・カゾー（フランセーズデジュ／フランス） ＋２分１０秒
６ オリビエ・カイゼン（オメガファルマ・ロット／ベルギー） ＋２分１２秒
７ エセキエル・モスケラ（シャコベオガルシア／スペイン） ＋２分１５秒
８ ビンチェンツォ・ニーバリ（リクィガス・ドイモ／イタリア） ＋２分２６秒
９ ピーテル・ベリッツ（チームＨＴＣ・コロンビア／スロバキア） ＋２分２６秒
10 ホアキン・ロドリゲス（チームカチューシャ／スペイン） ＋２分２６秒
■第１５ステージまでの個人総合成績［マイヨ・ロホ］
１ ビンチェンツォ・ニーバリ（リクィガス・ドイモ／イタリア） ６５時間３１分１４秒
２ ホアキン・ロドリゲス（チームカチューシャ／スペイン） ＋４秒
３ エセキエル・モスケラ（シャコベオガルシア／スペイン） ＋３９秒
４ ピーテル・ベリッツ（チームＨＴＣ・コロンビア／スロバキア） ＋２分２９秒
５ シャビエル・トンド（セルヴェロテストチーム／スペイン） ＋２分３０秒
６ ニコラス・ローチ（ＡＧ２Ｒ・ラモンディアル／アイルランド） ＋２分４３秒
７ フランク・シュレック（チームサクソバンク／ルクセンブルク） ＋２分４８秒
８ トーマス・ダニエルソン（ガーミン・トランジションズ／米国） ＋３分４８秒
９ カルロス・サストレ（セルヴェロテストチーム／スペイン） ＋４分２９秒
10 ウラジミール・カルペツ（チームカチューシャ／ロシア） ＋５分２７秒
［各賞］
■ポイント賞：マーク・カベンディッシュ（チームＨＴＣ・コロンビア／英国）
■山岳賞：ダビー・モンクティエ（コフィディス／フランス）
■コンビネーション賞：ホアキン・ロドリゲス（チームカチューシャ／スペイン）
■チーム成績：チームカチューシャ（ロシア）
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