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【現地レポート】ブラバンツペイルでロスレール優勝!

レース

第50回ブラバンツペイル(UCIヨーロッパツアー1.1)が4月14日にベルギーで開催され、チームレディオシャックのセバスティアン・ロスレールが優勝し、北のクラシックシリーズでまったく勝ち星のなかったベルギーにやっと勝利を与えた。2位はトーマス・ドヘント(トップスポルトブラーンデレン)、3位はユルフン・バンドワル(クイックステップ)で、表彰台をベルギー勢が独占した。今大会は2002年にフアビアン・ドワールが優勝して以来、ベルギー人の優勝がなかったが、やっとタイトルを母国に取り戻した形にもなった。日本から唯一参加していた新城幸也(Bボックス・ブイグテレコム)は、ローカルサーキットの残り1周を残して途中棄権した。

ロスレールは30km地点でバンドワルとともにアタックし、その後追いついた4人とともに逃げ集団を形成。メイン集団に最大で8分差を付けた。ファビアン・カンチェッラーラと同様にTTが得意なロスレールは、200.5kmのコースを176kmも逃げ切った計算になる。フィリップ・ジルベール(オメガファルマ・ロット)、トーマ・ボークラー(Bボックス・ブイグテレコム)らが終盤に追走したが、結局追いつく事はできず、最後にロスレールはバンドワル、ドヘントと3人になり、ゴールスプリントで2人を難なく下した。「ボクは早めにアタックはしたくなかった。3人で一緒にいるよりもそうした方がいいとはわかっていたけどね。最初にバンドワルを追ったときは、ただスポンサーのTV広告のために最初に逃げに乗るつもりにすぎなかった。いずれ集団に捕まるだろうと思っていたよ。今朝はあまり脚の調子もよくなかったし、信じられないね。ロンドとルーベはパンクと落車で台無しになったけど、この勝利は素晴らしい埋め合わせだ」と、ロスレールは語っている。

■第50回ブラバンツペイル[4月14日/UCIヨーロッパツアー1.1/200.5km]
1 セバスティアン・ロスレール(チームレディオシャック/ベルギー)   4時間45分07秒
2 トーマス・ドヘント(トップスポルトブラーンデレン/ベルギー)
3 ユルフン・バンドワル(クイックステップ/ベルギー)
4 ポール・マルテンス(ラボバンク/ドイツ)                   +43秒
5 フィリップ・ジルベール(オメガファルマ・ロット/ベルギー)          +43秒
6 トーマ・ボークラー(Bボックス・ブイグテレコム/フランス)          +43秒
7 ビヨルン・ルークマンス(バカンソレイユ/ベルギー)              +46秒
8 グレッグ・バンアーベルマート(オメガファルマ・ロット/ベルギー)       +57秒
9 オスカル・フレイレ(ラボバンク/スペイン)                  +57秒
10 ダニエル・モレノ(オメガファルマ・ロット/スペイン)             +57秒