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クールネ~ブリュッセル~クールネ速報

レース
2月28日に悪天候のベルギーで開催されたセミ・クラシックのクールネ~ブリュッセル~クールネ(UCIヨーロッパツアー1.1)は、バカンソレイユのボビー・トラクセルが優勝した。2位はリック・フレンス(ラボバンク)、3位はイアン・スタンナード(チームスカイ)だった。
この日、ヨーロッパを襲ったストーム“シンティア”により、街路樹がなぎ倒されるほどの強風と豪雨のなかでクールネ~ブリュッセル~クールネは行われた。そのため、トム・ボーネン(クイックステップ)や、前日にオムロープ・ヘットニュースブラッドを制したフアンアントニオ・フレチャ(チームスカイ)のような優勝候補たちは、大事を取って早々に棄権。レースは20km短縮され、174kmで競われることになった。この千載一遇のチャンスを生かしたのは28歳のトラクセルだった。悪天候の中、残り87kmで逃げ出したトラクセルに、残り62km地点でフレンスとスタンナードが合流。この3人をトール・ヒュースホーウト、ジェレミー・ハント(セルヴェロテストチーム)、ハイデン・ルールストン(HTC・コロンビア)が追走したが、結局追いつくことはできなかった。
最後は3人でのゴール勝負となり、もっとも長く逃げ続けた男の努力が報われ、トラクセルがセミ・クラシックの栄冠を手にした。クラシック王国ベルギーにとっては、待ちに待ったシーズン開幕の週末に、ベルギー人が誰一人表彰台に上がらないという、苦いスタートになってしまった。
 
■クールネ~ブリュッセル~クールネ結果
1 ボビー・トラクセル(バカンソレイユ/オランダ)           4時間43分14秒
2 リック・フレンス(ラボバンク/オランダ)
3 イアン・スタンナード(チームスカイ/英国)
4 ハイデン・ルールストン(HTC・コロンビア/ニュージーランド)      +1分00秒
5 ドミニク・ロラン(セルヴェロテストチーム/カナダ)            +2分58秒
6 トール・ヒュースホーウト(セルヴェロテストチーム/ノルウエー)      +2分58秒
7 セバスティアン・テュルゴー(Bボックス・ブイグテレコム/フランス)    +5分38秒
8 デイビー・コメイン(ランボークレジット/ベルギー)            +5分41秒
9 グレゴリー・ラスト(チームレディオシャック/スイス)           +5分50秒
10 セバスティアン・ラングベルト(ラボバンク/オランダ)           +5分50秒