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シクロクロス世界選でスティバルが優勝!

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チェコのターボルで開催されていたシクロクロス世界選手権は、1月31日にエリート男子種目を競い、地元出身で最有力候補だったズデネク・スティバルが優勝した。2位はベルギーのクラース・バントルノート、3位は同じくベルギーのズワン・ネイスだった。タイトル防衛を目指していたベルギーのニールス・アルベルトは序盤から大きく遅れ、途中棄権している。スティバルは2005年と2006年にアンダー23で世界チャンピオンになっていたが、エリートカテゴリーでは今回が初めてだった。24歳のスティバルは、2005年からシクロクロス王国ベルギーのフィデアチームで走り、今季はワールドカップシリーズでもアルベルトを最終戦で逆転して総合初優勝している。

ターボルの雪原を舞台に、熱い闘いが繰り広げられた今年のシクロクロス世界選。地元開催ということもあったが、ワールドカップで総合優勝して自信をつけたスティバルは無敵だった。序盤にパンクし、自転車を交換しなければならないアクシデントに見舞われたが、すぐに挽回して先頭に立つと、後続に30秒近いタイム差を付けて独走を続け、地元ファンとベルギーファンの両方の祝福を受けながらゴールに飛び込んだ。「すごくうれしいけど、まだ信じられない。夢みたいだ。祖国のファンに祝福された最後の百メートルは信じられない感動だった」と、流暢なフラマン語で勝利の喜びを語るスティバルは、ゴール直後にベルギー人ガールフレンド、イナの胸に飛び込んている。

地元開催で優勝候補というプレッシャーを跳ね返した秘訣について、彼はこう語っている。「ワールドカップで総合優勝して自信があった。それが今シーズンの目標でり、これは飾りのサクランボようなものだった。ボクは優勝候補の筆頭はネイスだと思っていたんだよ。だから今日は落ち着いて走れたんだ」当のネイスは落車だけでなく、思わぬ場所で足を取られる場面を連発。今回の世界選ではいい所ナシで終わりそうだったが、格下のチェコ選手との3位争いのゴール勝負を制し、なんとか表彰台に上がった。(写真提供:Ridley Bikes)

■シクロクロス世界選手権エリート男子[1月31日/ターボル(チェコ)/28.060km]

1 ズデネク・スティバル(チェコ)            1時間08分58秒
2 クラース・バントルノート(ベルギー)              +21秒
3 ズワン・ネイス(ベルギー)                   +38秒
4 マルティン・ビナ(チェコ)                   +40秒
5 フランシス・ムレ(フランス)                  +56秒
6 マルティン・ズラマリク(チェコ)              +1分02秒
7 クリスティアン・ホイレ(スイス)              +1分07秒
8 ラドミル・シムネク(チェコ)                +1分18秒
9 ヘルベン・デクネフト(オランダ)              +1分49秒
10 バルト・ワロンス(ベルギー)                +2分13秒