【ブエルタ速報】ボーナスタイムでロドリゲスが首位
第65回ブエルタ・ア・エスパーニャは9月7日に、カタルーニャ地方のタラゴナからビラノバ・イ・ラ・ヘルトゥルまでの175.7kmで第10ステージを競い、地元スペインのイマノル・エルビティ(ケスデパーニュ)が逃げ切って区間優勝した。2位はロマン・ズィングル(コフィディス)、3位はグレッグ・バンアーベルマート(オメガファルマ・ロット)だった。
エルビティは53km地点で集団から逃げ出した12選手の1人で、そのグループからゴール手前20kmでアタック。そのまま単独で逃げ切り、2008年以来2度目の区間優勝を果たした。「ラス・ロサス(2008年のゴール)で勝ったときは、ニコラス・ローチとスプリントした後でやっと勝ったんだとわかった。でも今日はあのときとはちがっていた。ボクは苦しんでいたけど、そのときもう最後の勝利は自分のものだって知ってたからね。下りでちょっと加速して、数メートル差を付けることができたとき、ボクはためらわなかったよ」と、区間優勝したエルビディは喜びを語った。
この日の逃げが決まる前に競われた最初のスプリントポイント(40km地点)で、ホアキン・ロドリゲス(チームカチューシャ)が3位に入り、2秒のボーナスタイムを獲得。マイヨ・ロホのイゴール・アントン(エウスカルテル・エウスカディ)を含めたメイングループは1分38秒遅れの同タイムゴールだったが、このボーナスタイムでロドリゲスがアントンを逆転し、総合首位に立った。「カタルーニャにリーダージャージを着て到着できなかったのは残念だった」と、バルセロナ近郊出身のロドリゲスは語っていた。
水曜日からは、いよいよピレネー山岳区間がスタート。第11ステージは、アンドラ公国のスキーリゾート地パル(標高1900m)の山頂にゴールする。(foto: Unipublic/Graham Watson)
■第10ステージ[タラゴナ→ビラノバ・イ・ラ・ヘルトゥル/9月7日/175.7km]
1 イマノル・エルビティ(ケスデパーニュ/スペイン) 4時間13分31秒
2 ロマン・ズィングル(コフィディス/ベルギー) +37秒
3 グレッグ・バンアーベルマート(オメガファルマ・ロット/ベルギー) +37秒
4 マウロ・フィネット(リクィガス・ドイモ/イタリア) +37秒
5 ハビエル・モレノ(アンダルシア・カハスル/スペイン) +37秒
6 アノース・ルン(チームサクソバンク/デンマーク) +37秒
7 クリストフ・ルメベル(フランセーズデジュ/フランス) +37秒
8 ジャンパウロ・ケウラ(フートン・セルベット/イタリア) +37秒
9 ローレンス・テンダム(ラボバンク/オランダ) +42秒
10 ドミトリー・フォフォノフ(アスタナ/カザフスタン) +1分36秒
■第10ステージまでの個人総合成績[マイヨ・ロホ]
1 ホアキン・ロドリゲス(チームカチューシャ/スペイン) 42時間11分49秒
2 イゴール・アントン(エウスカルテル・エウスカディ/スペイン) +2秒
3 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス・ドイモ/イタリア) +4秒
4 シャビエル・トンド(セルヴェロテストチーム/スペイン) +44秒
5 ジャンクリストフ・ペロー(オメガファルマ・ロット/フランス) +54秒
6 ルベン・プラサ(ケスデパーニュ/スペイン) +1分17秒
7 エセキエル・モスケラ(シャコベオガルシア/スペイン) +1分20秒
8 ニコラス・ローチ(AG2R・ラモンディアル/アイルランド) +1分21秒
9 マルツィオ・ブルセギン(ケスデパーニュ/イタリア) +1分24秒
10 ピーテル・ベリッツ(チームHTC・コロンビア/スロバキア) +1分28秒
[各賞]
■ポイント賞:マーク・カベンディッシュ(チームHTC・コロンビア/英国)
■山岳賞:ダビー・モンクティエ(コフィディス/フランス)
■コンビネーション賞:ダビー・モンクティエ(コフィディス/フランス)
■チーム成績:ケスデパーニュ(スペイン)
(http://www.lavuelta.com/)