【ブエルタ速報】第６ステージでヒュースホーウト優勝！

第６５回ブエルタ・ア・エスパーニャは、９月２日にカラバカ・デ・ラ・クルスからムルシアまでの１５１kmで第６ステージを競い、ノルウエーチャンピオンのトール・ヒュースホーウト（セルヴェロテストチーム）が、集団スプリントを制して区間優勝した。２位はダニエーレ・ベンナーティ（リクィガス・ドイモ）、３位はグレガ・ボレ（ランプレ・ファルネーゼビーニ）だった。総合首位は区間６位に入ったベルギーのフィリップ・ジルベール（オメガファルマ・ロット）が守った。

逃げが吸収されたあと、終盤に設定されていたカテゴリー２のアルト・デ・デ・クレスタ・デル・ガリョ峠（残り17km）で、メイン集団の牽いていたのはカチューシャのアレクサンドル・コロブネフとウラジミール・カルペツ。下りに入ってチームメートのフィリッポ・ポッザートがアタックし、マイヨ・ロホのジルベールが合流した。２人が残り12kmで捕まった後、カウンターアタックでアスタナのディミトリー・フォフォノフが飛び出したが、彼も残り７kmで捕まってしまった。この激しいレース展開が、最後の集団ゴールスプリントのメンバーを変えてしまった。前日に優勝争いをしたピュアなスプリンターたちは、アルト・デ・デ・クレスタ・デル・ガリョ峠で先頭集団から脱落し、最後まで生き残っていたのは、よりタフなスプリンターたちだった。そのなかで強さを発揮したのが、ヒュースホーウトだった。

「この類いの上り坂は、カベンディッシュのようなスプリンターには向いてないって知ってたのさ。ボクは３番手のジルベール、４番手のポッザートの後ろの５番手で上った。山頂まで残り1.5kmで、20番目から25番目くらいに落ちてしまったけど、チームメートの助けを借りて、下りで戻ることができた。スプリントではベンナーティもいるのを見た。ボクにとっては彼が要注意だった。小集団のゴールで強いジルベールとポッザートも怖れていたけどね。マイヨ・ロホのためにオメガファルマ・ロットが働いてくれたのが好都合だったよ。ブエルタに来たとき、最初の目標はレースのリズムを取り戻すことだった。そして２つ目の目標が区間優勝だった。今、それを達成して、次のチャンスに期待している。でも、それができるかどうかはわからない。次の集団スプリントでは競わないつもりだ。テオ・ボスにチャンスをあげたいからね。ブエルタが始まったときには、セルヴェロがチームを終了するニュースが不安材料だった。今は、ガーミン・セルヴェロでの自分の将来がはっきりして、それが今日の区間優勝に集中する手助けになったんだ」と、ヒュースホーウトは喜びを語っている。(foto: Unipublic/Graham Watson)

■第６ステージ［カラバカ・デ・ラ・クルス→ムルシア／９月２日／１５１km］
１　トール・ヒュースホーウト（セルヴェロテストチーム／ノルウエー）　　　３時間３６分２０秒
２　ダニエーレ・ベンナーティ（リクィガス・ドイモ／イタリア）
３　グレガ・ボレ（ランプレ・ファルネーゼビーニ／スロベニア）
４　アラン・デービス（アスタナ／オーストラリア）
５　フィリッポ・ポッザート（チームカチューシャ／イタリア）
６　フィリップ・ジルベール（オメガファルマ・ロット／ベルギー）　　　　
７　ピーテル・ベリッツ（チームＨＴＣ・コロンビア／スロバキア）
８　パブロ・ウルタスン（エウスカルテル・エウスカディ／スペイン）
９　サミュエル・デュムラン（コフィディス／フランス）
10　ニコラス・ローチ（ＡＧ２Ｒ・ラモンディアル／アイルランド）
■第６ステージまでの個人総合成績［マイヨ・ロホ］
１　フィリップ・ジルベール（オメガファルマ・ロット／ベルギー）　　　　２２時間３６分２６秒
２　イゴール・アントン（エウスカルテル・エウスカディ／スペイン）　　　　　　　　　＋１０秒
３　ホアキン・ロドリゲス（チームカチューシャ／スペイン）　　　　　　　　　　　　　＋１０秒
４　ビンチェンツォ・ニーバリ（リクィガス・ドイモ／イタリア）　　　　　　　　　　　＋１２秒
５　ピーテル・ベリッツ（チームＨＴＣ・コロンビア／スロバキア）　　　　　　　　　　＋１６秒
６　ティージェイ・バンガルデレン（チームＨＴＣ・コロンビア／米国）　　　　　　　　＋２９秒
７　シャビエル・トンド（セルヴェロテストチーム／スペイン）　　　　　　　　　　　　＋４９秒
８　フランク・シュレック（チームサクソバンク／ルクセンブルク）　　　　　　　　　　＋５０秒
９　ルベン・プラサ（ケスデパーニュ／スペイン）　　　　　　　　　　　　　　　　　　＋５４秒
10　エセキエル・モスケラ（シャコベオガルシア／スペイン）　　　　　　　　　　　　　＋５５秒
［各賞］
■ポイント賞：フィリップ・ジルベール（オメガファルマ・ロット／ベルギー）
■山岳賞：セラフィン・マルティネス（シャコベオガルシア／スペイン）
■コンビネーション賞：フィリップ・ジルベール（オメガファルマ・ロット／ベルギー）
■チーム成績：ケスデパーニュ（スペイン）
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