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「つくばりんりんロード」と「霞ヶ浦自転車道」を”一体化”! 茨城県がPR

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首都圏にも「しまなみ海道」に匹敵するサイクリングロードが出現? 茨城県は、サイクルツーリズムを目的とした観光客を呼び込むため、県内のふたつの自転車道、つくばりんりんロード(筑波自転車道)と霞ヶ浦自転車道を一体的に宣伝する。

 

フラットで走りやすい、霞ヶ浦自転車道(県地域計画課提供)

総延長は80kmに

つくばりんりんロードは桜川市からつくば市を経て土浦市に伸び、全長は40.1km。筑波鉄道の廃線跡に設置され、2002年に全線開通した。一方、霞ヶ浦自転車道は土浦市から潮来市へと至り、こちらも全長が40.1kmだ。

2つの自転車道は接続していないが、JR土浦駅をはさんで隣接。どちらもコースが平坦なのが特徴だ。ふたつのコースを合わせれば、総延長はしまなみ海道とほぼ同じ約80kmとなる。

特にりんりんロード側では、コンビニやスーパーなどの店舗に空気入れやパンク修理キットなどを常備し、休憩やトイレ、雨宿りなどに利用できる「サイクルサポートステーション」が70カ所も整備されており、サイクリストに好評だ。

 

名物に「なまずバーガー」も

県では、2コースの沿道の観光情報を掲載したガイドマップを作成する考えだ。霞ヶ浦では夏にハスの花が見頃の最盛期を迎える。湖に面する行方市のご当地グルメは「行方バーガー」。湖で獲れたナマズのフライをはさんだ「なめパックン」が、「道の駅たまつくり」で食べられる。

一方、りんりんロードでは筑波山の眺望が楽しめるほか、桜川市真壁には江戸の町並みが今も残る。真壁は伝統的なひな飾りでも有名だ。

県は2012年10月から「いばらきサイクルツーリズム推進事業」に着手している。県地域計画課は「例えば霞ヶ浦沿道ではエンデューロレースも行われ、訪れるサイクリストが増えている。ただ、リピーターを増やすには、二度三度と来てもらう仕組みを作る必要がある」と話す。

今後、県では地元NPOに委託して、サイクルツアーなどのイベントも積極的に行なうとしている。(斉藤円華)