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レベッリンが北京五輪でのCERA使用を否定

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昨年8月に開催された北京オリンピックで、CERA(第3世代EPO)の陽性になったイタリアのダビデ・レベッリン(38)が、8ヶ月の沈黙を破ってガゼッタ・デッロ・スポルト紙のインタビューに答え、CERAの使用を全面的に否定した。

レベッリンは北京オリンピックの男子ロード種目で2位になり、銀メダルを獲得したが、この時行われたドーピング検査でCERAの陽性だったことが今年4月になって発覚した。イタリア・オリンピック委員会(CONI)は、レベッリンに対する処罰を下してはいないが、11月に国際オリンピック委員会(IOC)が彼を正式に失格としたことを受け、銀メダルの剥奪を決めている。

4月に陽性が発覚して以来、メディアに対して沈黙を守っていたレベッリンは、12月23日付のガゼッタ紙上でこのように語った。「ボクは一度もCERAを使ったことはない。あまりにもミステリーが多い。陽性になった検査は8月5日のもので、ボクが考えていたようにレースが行われた9日のものではないとわかった。予審の間に手渡されたIOCの調書上では、問題のサンプルが取られたのは“日付がはっきりしていない”となっていた。そのあとで11月17日の判決では、日付は8月5日だったと明らかになっていたんだ」レベッリンが北京オリンピックで受けた検査は3度だったため、サンプルの数は血液と尿の2種類で、合計6サンプルになるはずだが、実際には7サンプル存在しているというミステリーもある。ガゼッタ紙は中国では検査が深夜にまでおよんでいたため、支障があったのだと指摘している。レベッリンは無実を証明するために、この一件をスポーツ調停裁判所に告訴している。