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【ジロ速報】イタリア初区間優勝はカンピオーネのポッザート

レース

第93回ジロ・デ・イタリア(UCIワールドカレンダー/歴史的レース)は5月20日にチッタ・サンタンジェロからポルト・レカナーティまでの206kmで第12ステージを競い、イタリアチャンピオンのフィリッポ・ポッザート(カチューシャ)が区間優勝し、今大会で初めてイタリアに区間優勝をもたらした。2位はトーマ・ボークラー(Bボックス・ブイグテレコム)、3位はジェローム・ピノー(クイックステップ)だった。マリア・ローザはリッチー・ポルト(サクソバンク)が守った。新城幸也(Bボックス・ブイグテレコム)はこの日、区間22位に入り、総合は1時間53分31秒遅れの141位になった。

この日は終盤に逃げが吸収されたあと、ポテンザ・ピチェーナの上りで10人の選手が集団からアタック。このなかには昨日マリア・ローザを失ったアレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ)やビンチェンツォ・ニーバリ、イバン・バッソ(リクィガス)、ダミアーノ・クネゴ(ランプレ)も含まれていた。10人はメイン集団に10秒差を付けてゴール勝負をスタート。最初にヴィノクロフが加速し、ニーバリが続いたが、最後はイタリアチャンピオンのポッザートが余裕のスプリントでジロ初区間優勝を勝ち取った。「ジロでの初優勝を、イタリアチャンピオンとしてできてうれしいよ。ボクが子供の頃、ジロのステージが家の近くに来ると、ボクの父さんはいつもボクを連れてってくれた。いままでたくさん優勝してきたけれど、ボクはけっしてジロで勝ったことがなかった。何度も表彰台に上がりながら、けっして勝利が訪れなかった辛い時期の後だったから、なおさらボクはとても満足しているよ」と、ポッザートは喜びを語っている。

■第12ステージ[5月20日/チッタ・サンタンジェロ→ポルト・レカナーティ/206km]
1 フィリッポ・ポッザート(カチューシャ/イタリア)          5時間15分50秒
2 トーマ・ボークラー(Bボックス・ブイグテレコム/フランス)
3 ジェローム・ピノー(クイックステップ/フランス)
4 ステファノ・ガルゼッリ(アックア&サポーネ/イタリア)
5 アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ/カザフスタン)
6 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア)  
7 マルコ・ピノッティ(HTC・コロンビア/イタリア)
8 ミケーレ・スカルポーニ(アンドロニジョカットリ/イタリア)
9 ダミアーノ・クネゴ(ランプレ/イタリア)
10 イバン・バッソ(リクィガス/イタリア)
■第12ステージまでの総合成績
1 リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア)         50時間46分16秒
2 ダビド・アロヨ(ケスデパーニュ/スペイン)                +1分42秒
3 ロベルト・カイゼルロフスキー(リクィガス/クロアチア)          +1分56秒
4 シャビエル・トンド(セルヴェロ/スペイン)                +3分54秒
5 バレリオ・アニョーリ(リクィガス/イタリア)               +4分41秒
6 アレクサンドル・エフィムキン(AG2R/ロシア)             +5分16秒
7 リーヌス・ゲルデマン(ミルラム/ドイツ)                 +5分34秒
8 カルロス・サストレ(セルヴェロ/スペイン)                +7分09秒
9 ローレント・ディディエ(サクソバンク/ルクセンブルク)          +7分24秒
10 ブラッドリー・ウィギンス(チームスカイ/英国)              +8分14秒
12 アレクサンドル・ヴィノクロフ(アスタナ/カザフスタン)          +9分48秒
13 カデル・エバンズ(BMC/オーストラリア)               +11分10秒
14 ビンチェンツォ・ニーバリ(リクィガス/イタリア)            +11分18秒
15 イバン・バッソ(リクィガス/イタリア)                 +11分39秒
■マリア・ローザ(個人総合):リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア)
■マリア・ロッサ(ポイント賞):ジェローム・ピノー(クイックステップ/フランス)
■マリア・ベルデ (山岳賞):マテュー・ロイド(オメガファルマ・ロット/オーストラリア)
■マリア・ビアンカ(新人賞):リッチー・ポルト(サクソバンク/オーストラリア)
■チーム時間賞:チームサクソバンク(デンマーク) 
■チームポイント賞:チームHTC・コロンビア(米国)
(http://www.giroditalia.it/)