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■【Race News】 ジャパンカップ結果

レース

第18回ジャパンカップサイクルロードレースが10月25日、宇都宮市森林公園周辺周回コースで開催され、チームサクソバンクのクリスアンケル・セーレン センが、最終周回で逃げを決めて初優勝した。2位はスペインのダニエル・モレノ(ケスデパーニュ)、3位はイタリアのイバン・サンタロミータ(リクィガ ス)だった。日本勢はシマノレーシングの鈴木真理が9位に入った。

今年のジャパンカップは肌寒い曇り空の下、国内外、13チームの63選手が出走。コースは14.1kmの森林公園周辺周回コースを10周したあと、 10.3kmのショートカットコースを走る全長151.3km。96年に1年限りでワールドカップへ昇格した時のような、大勢の観客が沿道に詰めかけた。 レースはスタートの号令とともに、待ち構えていた山本雅道(チームブリヂストンアンカー)、地元宇都宮に今年誕生したBLITZEN宇都宮プロレーシング の廣瀬佳正、シマノレーシングの畑中勇介、日本ナショナルチームの小森亮平、EQA・梅丹本舗・グラファイトデザインの菊池誠晃がアタック。1周目から逃 げグループを形成した。5人はすぐ海外チームがコントロールするメイングループに2分近いタイム差を付けることができた。山岳賞は3周目を畑中、6周目を 廣瀬、そして9周目を小森が獲得した。

残り3周回の終盤、チームサクソバンクのイェンス・フォイクトのアタックを合図に、逃げグループを 追走するメイングループは20人ほどの有力勢に絞り込まれた。このメイングループが残り3周回終了直前に逃げグループを追い越し、先頭に立って残り2周回 へと突入。このグループには、優勝候補に上げられていたフアンホセ・コボ(フジ・セルベット)、ジョバンニ・ビスコンティ(ISD・ネーリ)、フォイク ト、ホアキン・ロドリゲスとダニエル・モレノ(ケスデパーニュ)らが顔を揃えていたが、イバン・バッソ(リクィガス)は入っていなかった。彼はスタート前 から長いシーズンの後で疲労し、コンディションは万全ではないと公言していた。

残り2周回、古賀志林道の上りでメイングループはさらにコ ボ、バレリオ・アニョーリとイバン・サンタロミータの2人のリクィガス勢、セーレンセン、そしてロドリゲス、モレノ、パブロ・ラストラスの3人のケスデ パーニュ勢という7人に絞られ、ビスコンティと新城幸也(Bボックス・ブイグテレコム)の2人が続く展開で山頂を通過した。

最終周回突入 直前、先頭に3選手を送り込むことに成功したケスデパーニュのラストラスがアタック。しかしすぐにセーレンセンが付き従い、2人で最終周回を合図する鐘が なるスタート&フィニッシュラインを通過した。そして最後の古賀志林道で、今度はセーレンセンがラストラスを出し抜いてアタックし、単独で先頭に立った。 快調にゴールを目指して走る25歳のデンマーク人の後方では、お互いを牽制し合って追撃の協力体制を取ることができず、タイム差を縮めることはできなかっ た。結局セーレンセンは、後続に24秒差を付けて単独でゴールした。「とてもハードなコースで苦しめられたけど、シーズン最後のレースで今年最初の勝利を 上げられてうれしい。沿道で応援してくれた大勢の観客に感謝したい。とくに最後は彼らの声援があったから、速く走ることができた。このレースにはもう一度 帰って来たい。できれば来年ね!」と、セーレンセンは喜びを語った。

■ジャパンカップ[UCIアジアツアー1.HC/10月25日/日本/151.3km]
1 クリスアンケル・セーレンセン(チームサクソバンク/デンマーク)  4時間06分19秒
2 ダニエル・モレノ(ケスデパーニュ/スペイン)                +24秒
3 イバン・サンタロミータ(リクィガス/イタリア)               +24秒
4 フアンホセ・コボ(フジ・セルベット/スペイン)               +24秒
5 パブロ・ラストラス(ケスデパーニュ/スペイン)               +41秒
6 ホアキン・ロドリゲス(ケスデパーニュ/スペイン)            +1分00秒
7 バレリオ・アニョリ(リクィガス/イタリア)               +1分26秒
8 ジョバンニ・ビスコンティ(ISD・ネーリ/イタリア)          +1分26秒
9 鈴木真理(シマノレーシング/日本)                   +2分09秒
10 グスタフエリック・ラーション(チームサクソバンク/スウェーデン)    +2分09秒
24 イバン・バッソ(リクィガス/イタリア)                 +3分21秒