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【Tour News】 レンショウがスプリント中の危険行為で失格

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ツール・ド・フランス第11ステージで区間3勝目を上げた、マーク・カベンディッシュ(チームHTC・コロンビア)のアシストを務めるオーストラリア人のマーク・レンショウが、スプリント中の危険行為で失格になった。

この日のゴールスプリントで、カベンディッシュのスプリントの発射台であるレンショウは、同じくガーミン・トランジションズのエーススプリンター、タイラー・ファーラーの発射台であるニュージーランド人のジュリアン・ディーンに対し、スプリント中に車体を寄せ、頭突きを食らわそうとする行動を数回行った。レースディレクターのジャンフランソワ・ペシューは、ゴール直後のフランステレビジョンのインタビューで「レンショウはガーミンの選手に対する3度の頭突きと、ファーラーをブロックしたために失格になるだろう」と、語っていた。レンショウ自身はベルギーのTVのインタビューで「ボクはトラック競技の技を2回使った。自分を守るためには仕方なかったと思う。さもなければ、ボクはフェンスにぶつかっていたよ」と、弁明している。カベンディッシュも優勝インタビューで「ヒジを入れてきたのはディーンの方だった。もしレンショウが押し戻さなかったら、2人とも落車するおそれもあった」と、レンショウを弁護している。ガーミンの選手にも処罰が必要なのではないかという声もあったが、結局はレンショウだけが処罰されることになってしまった。レンショウの失格で、カベンディッシュは後半戦を有能な発射台なしで闘わなければならなくなってしまったが「レンショウがいなければカベンディッシュが勝てないとは思わない...」と、いうのが大方の予想だ。