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ゼンリンデータコム「レブアルティチュード」を発表。片山右京氏にその魅力を聞く

新製品 2014.11.06

ゼンリン

今年の2月、チームUKYOの発表会で同時に登場したゼンリンデータコムがリリースしたロードバイク「レブ」シリーズ。フランス語で「夢」を意味するこの名前を与えられ、入門モデル「チームウキョウレブ RB-01」の1モデルのみだったラインナップに、今回フルカーボンモデルが登場した。「レブアルティチュード」と名付けられたこのモデルは、フレーム製作時にフロント3角をEPS工法という、フレーム成型時に内部に発泡ポリスチレンを挿入して圧力をかける方法を採用することで、高い強度と軽さをもったものに仕上がっている。

●片山右京氏に聞くレブアルティチュードの魅力

Q.入門者向けモデルに続いて、ハイエンドモデルを発表しましたが、大切にしたポイントは何ですか？

チームの目的として、若い人を応援する。プロを目指す人を応援するというものがあります。その目的を達成するために役立てるバイクを目指しました。そこで、ハイエンドモデルが必要だと考えました。

乗り心地のよさはもちろんですが、プロレベルの人の使用にも耐えうる性能が出せるようにとお願いしました。それでも、僕のプロジェクトでは性別、年齢問わず幅広い人を応援しているので、ターゲットはその人たちです。今後は、風洞実験をしたモデルやTTバイクの開発も視野に入れています。

Q.実際にチームUKYOの選手が使うのでしょうか？

来期は、新たに作る下部チーム「チームレブ」が使用する予定です。このチームは、チームUKYOのような純粋なレーシングチームというよりは、Jプロツアーの下位カテゴリーやJCRCなどに参戦する人たち。女子選手や、僕のようなおじさん。ジュニアや学生選手など幅広い層を応援するチームにしたいと思っています。僕も復帰して、来年はツール・ド・おきなわも目指そうと思っています。

Q.今中大介さん、土井選手、ホセ選手にも開発段階で試乗してもらったそうですね。その反応は？

これが、最初から「いいですね」と評判がよかった。意外にもアドバイスはなかったです。ジオメトリについてはチェーンステーが408mmあるので、掛りが悪いんじゃないかという不安がったんですが、実際に走らせてみるとそんなことはなかったです。

Q.サイズ展開がかなり豊富ですね

そこはこだわっています。うちは男女問わずサポートしているし、選手は本来のサイズの１サイズ小さいモデルを乗りたがる傾向がある。小柄な人でもその選択肢が選べるようにと考えています。

Q.ちなみに右京さんの使うサイズは？

480mmを使います。身長から考えると500mmサイズでいいんですが、少しでもシートポストを出してかっこよく乗りたい（笑）。小さいほうが剛性感があってソリッドな乗り味が好きなので。

Q.今後のチームについて教えて下さい

今年で発足から3年目になります。国内レースでは、スペイン人選手の活躍もあって勝利を重ねています。今年はスペインやポルトガルのレースに参加する機会に恵まれましたが、そこで感じたのは日本人選手個人個人のパフォーマンスは、海外の選手に及ばないというわけではない。でも勝つためにはそれに加えて、集団になった時にもパフォーマンスを発揮することが求められる。先のジャパンカップでも、レースをコントロールしていたのは海外の強豪チームであり、それに対抗することができなかった。集団内で位置取りできる、コントロールできる日本人のポジションが必要になります。そういう選手を育てていきたい。若い人の夢を応援する活動を続けていきたいと思っています。

BBは基本的にはスレッドタイプになる。アップチャージが必要だがオプションでBB30、BB86、プレスフィット30の3種類から選ぶことができる。自分の使っているクランクや、走りの好みによって選択肢が用意されているのだ。また、サイズ展開が豊富なのもポイント。最小450サイズは、身長150cm代の人から乗ることができる。

そのほか、フラットレイヤードステイと名付けられた極細のシートステーは、しなることで路面からの振動を緩和してくれる。フロントフォークは、下ワンの径が1.5インチの上下異径。コラムからブレードまで一体成型されることで高い剛性と、軽さを持っている。コンポーネントは各社の機械式はもちろん。シマノDi2シリーズ。カンパニョーロEPSシリーズの両方にも対応している。