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【速報】クリテリウム・デュ・ドーフィネは米国のタランスキーが最終日に逆転総合優勝

レース 2014.06.16

第66回クリテリウム・デュ・ドーフィネ（ＵＣＩワールドツアー）は、６月15日にムジェーブからクールシュバルまでの130.5kmで最終区間の第８ステージを競い、米国のアンドリュー・タランスキー（ガーミン・シャープ）が、大逆転を演じて総合初優勝を果たした。区間優勝はスペインのミケル・ニエベ（スカイ）が勝ち取った。
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運命の最終日、スタート時点でマイヨ・ジョーヌのアルベルト・コンタドール（ティンコフ・サクソ）にたった39秒遅れで総合３位だったタランスキーは、序盤に逃げ出した23選手に入っていた。

33km地点で逃げ集団とメイン集団のタイム差は2分50秒になり、ティンコフ・サクソと区間優勝を狙うＩＡＭサイクリングが先頭を引いた。しかし、その差は3分を超え、チームスカイも集団の牽引を始めた。

この日２つ目の峠だったカテゴリー１のセズィエ峠の上り坂で、前日にマイヨ・ジョーヌを失ったクリストファー・フルーム（スカイ）が３人のチームメートとともに早くもアタック。コンタドールはスカイ軍団について行けたが、フルームの作った17人の追走集団に彼のアシストはいなかった。

ゴールまで残り35kmで、逃げ集団とマイヨ・ジョーヌ集団のタイム差は1分20秒だった。残り30kmで、マイヨ・ジョーヌ集団からフルームがアタックしたが、コンタドールはすぐに反応した。

ここでビンチェンツォ・ニーバリ（アスタナ）がカウンターアタックで飛び出し、ウィルコ・ケルデルマン（ベルキン）とヤコブ・フグルサン（アスタナ）が付いて行ったか、フルームとコンタドールは動かなかった。

逃げ集団とのタイム差が2分以上になり、コンタドールはゴールまで残り22kmでアタックし、フルームを置き去りにして追撃を開始した。最後のクールシュバルを上り始めたとき、タランスキーが先頭を引く逃げは８人に減っていた。

残り4kmで、先頭グループとコンタドールのタイム差は1分を切り、タランスキーの逆転劇もここまでかと思われた。しかし、先頭からニエベがアタックして独走を始めた後は、コンタドールの快進撃は止まってしまった。

最後の力を振り絞り、区間優勝したニエベよりも9秒遅れでゴールしたタランスキーは区間4位だったため、ボーナスタイムは獲得できなかった。しかし、マイヨ・ジョーヌのコンタドールは彼よりも１分以上遅れてゴール。25歳のタランスキーは逆転優勝が決まり、うれし涙を流していた。

「ボクたちは最後までタイム差を維持したが、ボクは総合優勝のことは考えないようにして、ただ自分の走りに集中していた。ゴールラインを通過したあと、ＴＶスクリーンを見て、自分が勝ったことに気がついたんだ。ドーフィネで勝つなんて、ものすごく光栄だ」と、思わぬビッグタイトルを獲得したタランスキーは喜びを語っている。
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